第7話:スライム千匹無双
フローレンスのスライムに対するセリフにちょっとだけ追加をしました
ドドドドドドド
土煙をあげながらこっちに向かってくるスライムの軍勢
「何か凄く数が多くないか!?」
「そうですね。でも、しょせん雑魚の代名詞のスライムです
群れるしか能がないのでしょう
ほらここは『俺の経験値の糧になってもらおう』ってくらいの気持ちでやれば大丈夫ですよ。多分……」
「他人事だと思いやがって!!」
「他人事ですから」
しれっとそんなことを言うフローレンス
そんなことを言いあっている間に迫りくるスライムの軍勢
「ちくしょう!こうなりゃヤケだ!やってやらー!」
ヤケになったユウにフローレンスが一言
「これは、スライム千匹無双のエンカウントに当たっちゃいましたか……」
「多すぎだよ!!どうすりゃいいんだ!?ステキなアドバイザーさん!?」
アドバイスを求められよく考えだした結論は
「がんばれー」
棒読みの一言とサムズアップであった
(あいつをなんとか巻き込んでやろう)
緊張感の欠片もないまま戦闘が始まる
「「「ピキャー」」」
何体か正面から体当たりを仕掛けてくる
慌てて横っ飛びで避けるが横からもスライムが襲い掛かってくる
「「「ピキャー」」」
「あぶねっ」
なんとか回避に成功するがその間に囲まれてしまった
「っく……囲まれた……どうすれば……」
平和な世界で生きて戦闘の経験なんか皆無のユウは早くもピンチに陥ってしまった
「一匹も倒せないなんて……
まぁ、平和ボケの日本出身の人はこの程度ですね。ゲームの腕とラノベを読み漁って中途半端に手にいれた知識だけは凄いですけど…
リタイアしてもいいですよ。ポイントはマイナスにならないですし」
「このやろう!なめんな!入院生活で磨いたゲームの腕とラノベの知識をみせてやる!」
「声に出せば体が勝手に技が出せるんなら、ラノベで読んだVRMMOみたいな感じだな。自分で自分を動かすと考えてゲーム感覚でやってやる。それにここは死ぬなんて事がないみたいだしな」
「回転演武!!」
その場でクルリと横に一回転し周りにいたスライムたちを薙ぎ払い、何体かのスライムを倒す事に成功
「ピキャッ!?」
仲間を倒された事に若干警戒心をみせるスライム達
「いけるっ!」
最初はスライムの多さと初めての戦闘という事で恐怖心でいっぱいだったが倒せたという事で自身をつける
「カマイタチ」
近づかれる前に離れいてるスライムを倒す
「技を連発しすぎると体力の消耗が心配だな。
棒術Lv4のおかげで剣道の有段者くらいの動きがなんとなく解るのがありがたい」
本来は戦いなんてやった事のないユウ
そんな彼が戦えるのは棒術LV4のおかげでもあるが『あっちから敵がきたからこう動こう。こっちから敵がきたこう動こう』みたいな感じでゲーム感覚で体をゆだねて動かしてるのが一番大きいのだがそんな事は彼は知らない
「せりゃ!おりゃ!」
ぎこちないながらも敵を倒していく
「がんばれー。フレーフレー
早くしないとこのままじゃ日が暮れちゃいますよー」
フローレンスは相変わらず棒読みで応援している
「棒突き」
突いたスライムをフローレンスの方へ放る
「イタッ!ちょ、なにするんですか!?こっちに放らないでくだ……
ちょっとどんどんこっちに放らないで……
ごめんなさいすいません謝るのでやめてください」
ちょっとは溜飲が下がったのでフローレンスの方への嫌がらせをやめる
大分戦闘にもなれてきてスライム達をどんどん倒していく
「よし!大分減ってきた!これならいける!」
「ユウさん!フラグを立てないでください!」
「そんなつもりねーよ!」
だがやはりフラグだったのか反撃をくらってしまう
「イタッ!クッ!グエッ!」
「やっぱりフラグを立てたんですね!?
盛り上げるなんてさすがです!」
「ちげーよ!
クッ!
回転演武!」
スライム達たちを薙ぎ払いピンチを脱する
「これで終わりだ!
溜め打ち!そしてカマイタチ!」
「ピッ……ピキャー……」
最後のスライムを倒しなんとか戦闘が終了した
「はぁ……はぁ……
何とか終わった……」
「お疲れ様でした
どうでしたか?初の戦闘を終えて」
「どうでしたかじゃねーよ!多すぎだろ!
死ぬかと思ったわ!!」
「何言ってんですか?もう死んでますよ?」
「そういう意味じゃねーよ!
なんなんだよ!あの多さは!?」
「運が悪かったとしか言いようがありませんね
普通はスライム二、三匹とかなんですけど、スライム千匹無双に出会うのは中々のレアです
私も何万回もここに来てますけど、今回で七回目です」
「もうないだろうな?」
「さあ?何とも言えないですけど、あえて言うなら『このまま何事もなけれ……』」
「言わせねーぞ!絶対に言わせねーぞ!」
「チッ」
「またお前にスライムをぶつけてやる」
「謝りますのでやめてください
何気に痛いしヌルッとするし生きている状態で張り付かれるとちょっとずつ服だけをを溶かすというテンプレ的存在で気持ち悪いんですよ」
「…………
とりあえずちょっと休憩したら先に進むか」
「無視ですか!?
やめてくださいね!?ホントにやめてくださいね!?」
(フリか?)
そんなバカな会話をしつつ軽く休憩をし次に進むのであった
初めて戦闘描写を書きましたが中々難しかったです
これからもっと勉強して面白く書けるように頑張ります
誤字脱字などがありましたら優しく指摘して下さい