信用と自己嫌悪
部屋のドアが開く。
彼が部屋に入って来た。
今日の彼はいつもより疲れているように見える。
まるで彼が涙を流していたあの日のようで、少し不安に感じた。
「 ただいま 」
『 おかえり 』
私に話しかけてくれたことに安心する。
彼はそこまで疲労困憊というわけではないらしい。
安心したのはそれだけではない。
いつかの日みたく話しかけてはくれないのではないか、と考えてしまったからだ。
彼の顔色や表情に一喜一憂する事自体が、私には恵まれ過ぎているように感じる。
本当は夢なのではないか。
事故の後病院に連れていかれて、本当は病室のベッドの上なのではないか。
麻酔が効き過ぎて、なかなか身体が起き上がれずにいるのではないか。
仮にそうだとしても、頬のない私にそれを確かめる手段はない。
まぁ夢だとしても、構わない。
起きなくていい。あの場所に向かわないくても良いのだから。
たとえ夢だとしても、彼と話すことができるのだから。
今日も彼が一日の愚痴を話してくれる。
今日は何があったのだろう。
亡い耳をそばだてる。
「 今日も一日疲れたよ。 」
『 お疲れ様 。』
「 今日は君が話題にでてたよ。 」
『 そうなんだ。 』
良いことでも悪いことでも彼が話してくれるのならそれだけで、『 良い話 』になる。
今までがそうだった。
だからきっと今日もそうに違いないと思っていた。
「 それでさ…。 」
何故口籠るのだろうと、単純な疑問を抱いていた。
その疑問はその一言ですぐに分かった。
「 そろそろ、お別れかもしれないんだ…。 」
彼は悲しそうな顔をしていた。
あくまで『 悲しそう 』な表情だった。
目の下は赤くなり、こぼれそうになっている。
今の私には、涙腺がない。辛くても泣けないのだ。
悲しみを外には出してあげられないのだ。
彼は泣ける。だから私のために泣いて欲しかったのだ。
私はなんて我儘になってしまったんだろう。自分が憎くなる。
ここまでこんな拙い文章を読んでくださりありがとうございます。
今日友人から、海老型のクッションをもらいました。
正直、使いずらいですが、本当に嬉しく思いました。
友達の少ない私にとっては、初の『 友人からのプレゼント 』なので、
適度に使いながら、大事にしたいと思います。
関係のないことばかり書いてしまいました。
ここまで読んでくださり本当にありがとうございました。
宜しければ次話もよろしくお願いします。




