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不安と駄弁り

帰り道、やたらと夕日が眩しく感じて、目を大きくは開けていられない。

今日はいつもより疲労しているのが自分で感じられる。


朝、教室に入ってクラスのみんなと事務的な挨拶を交わす。

ここまではいつもと変わらなかった。


いつものようにクラスメイトが僕の机に手を掛けて話し始める。


「 おはよう。今日も調子良さそうだな。 」


クラスで一二を争う人気と煩さを持った奴が言う。


「 そんなことないよ。いつも通りだ。 」


僕の返答は分かりきっているようで、彼はあまり興味を示さないでいた。

それは僕の手っ取り早くこの会話を終わらせる言う目的達成が一気に近ずいた一瞬のように感じていた。

しかしそうは行かず、彼の会話は大暴投、僕の予想していたものとは遠いところに飛んで行った。

そしてその彼にとっては他愛もない話題であったであろう一言に僕は一日中悩まされた。


「 なぁ、そういえばあのブス、死体の一部が見つかって無いらしいぜ。 」


「 へぇ、知らなかった。 」


僕は上手く返答できたのだろうか。

表情は強張っていなかっただろうか。

不安がよぎる。


彼は続けて言った。


「 いやー、警察は事故だって考えてるらしいけど、俺はそうじゃ無いと無いと思うね。

殺人だと思うんだよね俺は。 」


「 そんなわけないだろ。警察は俺たちなんかより何百倍も優秀だ。 」


「 いやー、やっぱり? 」


「そうに決まってるだろ 。あとその否定から入る口調は直した方がいいと思うぞ。 」


「 まぁそう言うなって。 」


彼は一通り話し終えたのか、僕の机から離れていった。

僕の心臓は凄まじい速さで鼓動していた。

早く落ち着かせないければ、外に聴こえてしまうのではないかとさえ思う程だった。


彼の言った『 殺人 』という言葉に僕は激しく緊張し、考え込んでしまったのだ。

今でも少し思う。

あの時一歩踏み出していれば、助けられていたかもしれない。

今更な後悔だ。意味もない。

それでもやはり後悔してしまった。


一呼吸おいて、落ち着きを取り戻す。

落ち着くまでに、そこまで時間はかからなかった。


落ち着いて考えると、自分の身にも危険が及んでいた。

警察が彼女の身体の欠如に気付いた。

それは、僕の存在に気づいてしまうのも時間の問題ということになる。


そのことは、どうでたとしても彼女との別れの時を近づけるものになるだろう。

今の僕がどうにかする事は出来ない。

だから、出来るだけ彼女の近くに入れるようにしよう。


もうすぐ家に着く。

準備をする。

いつもの準備だ。

彼女に向けての言葉を準備する。


玄関の扉を開けて、家に入る。

すぐに自室へ向かう。

ドアノブに手を掛ける。

ドアを開けて、彼女に言う。


「 ただいま 」


習慣になったこの行動を出来るだけ、長く感じていよう。

ここまではこんな拙い文章を読んでくださりありがとうございます。


今回は少し長めに書いています。


そろそろ終わりですし。


最後までお付き合い頂けたら幸いです。


ここまで読んでいただき本当に有難う御座いました。

宜しければ次話もよろしくお願いします。

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