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夕焼けへの期待

いつもの何倍も早く時間が進んでいく。

朝の一件で私の頭の中は、破裂寸前の風船のようになっていた。

時間がやたらと早く進むのは、そのせいなのだろう。


彼にただ【 いってきます 】という言葉を行ってもらえなかっただけで、

ここまで堪えるとは思ってもいなかった。

つい最近までそんなことはされていなかったのだから、元に戻っただけだ。

そう考えても、どこかでその事実さえも否定しようとしている。


彼に対する信頼が大きくなればなるほど、頭を悩ませる。

彼は虫の居所が悪かっただけなのだろうか。階下で何か気に触ることがあったのだろうか。

そんな希望的観測が頭の中で巡っている。

そうあって欲しいと、思ってしまっている。

でも、本当のところは予想がついていた。


私は、飽きられてしまったのだ。


そう考えるのが当然だろう。

返事の返ってこない肉塊に話しかけること自体が、きっと不毛になったのだろう。

そもそも、私を拾う理由が存在しない。

彼の考えていることの殆どを理解出来ないままだった。


彼に話しかけられるようになって、私はその時間を待つようになった。

彼はいつもの優しい声と表情で話しかけてくれた。

今まで感じたことのない、フワフワとした気持ちになった。

それがなんなのか分からない。

少し切なくて、胸を締め付けられる。

でもその感覚は、なんだか心地よく感じる。


時間が経つのが本当に早い。

窓の外を見るともうすでに、空が赤くなっている。

そろそろ彼が返ってくる。

心の準備をしよう。

何も言われなくても、私から声をかけよう。

彼には聞こえない。ただの自己満足でしかない。

ハナから、何も言ってもらえないと思って構えていよう。

そうすれば、きっと心が痛くならなくて済む。


そう考えても期待してしまう私は、本当に我儘だ。

ここまでこんな拙い文章を読んでくださり、有難うございます。


そろそろ終わりに近ずいてきました。


最後まで読んで頂けると幸いです。


ここまで読んでくださり本当に有難うございました。

宜しければ次話も宜しくお願いします。

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