反射
正直僕は後悔していた。
自責の念に押し潰されそうだった。
登校途中の道を歩いている足が
それを辞めさせ自室に戻らせようとしているようにさえ感じた。
彼女に声をかけずに家を出て来てしまった。
それは『罪』のように感じられた。
生きているわけではない。
彼女に話しかけること自体も、周囲の人が見れば相当『間違った』行為だと思われるだろう。
僕自身それは大いに理解している。
しかし、僕はそれが僕にとっての『正しい』行為なのだと考えている。
だからこそ、こんなに悩ましく思うのだ。
彼女に【いってきます】のひと言が言えなかったのには、階下にいる家族が大きく関係している。
家族は父、母、妹の三人が僕の家族だ。
しかし彼らに僕は『信頼』と呼ばれるものの類をおくことができていない。
彼らは心にもない事を口にしている。正確にはそう感じるのだ。
彼らの口にする職場での成功や、成績の上昇は、どこか聞いていて嫌なものを感じる。
そんな僕が生きる気力を失くす原因にもなりうる『嘘』を平気で口にする
そんな彼らが今朝、珍しくおそらく『本音』であろう事を口にした。
父が口を開く
「最近二階にいる時間が長いんじゃないのか?」
妹が言う
「なんか独り言も多いし」
母がおそらく『嘘』であろう言葉を吐く
「何か心配事があるなら相談しなさいよ」
父と妹の言葉には頷くことしかできなかった。
勿論反論できなかっただけではない。怖かったからだ。
僕もあの汚い『嘘』を口から吐くことになるかもしれないからだ。
ただ母の質問には【大丈夫だよ】という簡単な言葉を返した。
本当に『心配事』なんて無かったからだ。
『悩み事』山ほどあったが、母は質問の仕方が悪かった。
僕は朝食を取り終えると、いつも通り二階に上がり鞄を拾い上げる。
視線の隅に彼女が映る。
見るつもりはなかったが、彼女の方に首が回る。
頭ではそれを止めようとするが、身体は行動を始め、いよいよ視界の真ん中に捉えてしまう。
喉の奥でその言葉はつっかえた。脳みそが冷静な判断を下した結果だったのだろう。
別に気にする必要なんてないのかもしれない。
でも、彼女と一緒にいられなくなったら。
きっと僕は呼吸が出来ないほどの飽和状態の『嘘』に殺されてしまうだろう。
僕は、その判断は『正しかった』と考えている。
それなのに僕の心臓は痛くて仕方がないのだ。
ここまでこんな拙い文章を読んでいただき、有難うございます。
最近、板チョコにハマっています。
なんて言うんでしょうか。
それを食べながら執筆をしていると筆が進むような感覚がします。
実際はそうなのか分かりませんが。
一々割って食べるのが面倒なので、齧り付くのですが、
たまに銀紙も巻き込んで噛んでしまい地獄をみます。
それでも、齧り付くという行為が贅沢なのでやめられません。
関係のない話ばかり書いてしまいました。
ここまでこんな拙い文章を読んでくださって、本当に有難うございました。
宜しければ次話も宜しくお願いします。




