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緊張と虚無

彼女に話しかけるようになって、少し自分に変化が現れた。

それはとても些細なもので、自分でも暫く気付かずにいた。


その些細な変化は、僕を『いい方』へと引っ張っていくだろう。

朝の目覚めが良くなったのである。

最近まで、朝が来ると身体が重くなり、身動きを取れなくなるような感覚を覚えていた。

しかし、今ではそれがなくなり、水から出るときのように、スッと浮くように身体が起き上がる。

それは、彼女に挨拶をしなければという単純で、

きっと意味をなさないであろう使命感によるものだった。


僕の朝は彼女に向けての【おはよう。】の一言から始まる。

彼女に向けてのそれを発するたびに、緊張した。

僕が彼女に話しかけて本当にいいのだろうか。

そんな、自分を不信する気持ちが心の奥で騒めく。


初めて話しかけた時は驚いた。

実際話しかけてみると案外あっけないものだった。

それを口にしたことへの『爽快感』と、何も返ってこないへの『虚無感』が心を満たした。

その『虚無感』に彼女の死を実感させられた。

僕は忘れてはならないのだ。僕は罪人だ。彼女を手にかけたのは僕だといっても過言ではない。

本当ならば助けられたかもしれないのだから。

それを忘れないためにも、僕自身が『彼女の死』を一番近くで感じなければならない。

僕はそう感じたのだ。


今朝も彼女に声をかける。

少し心臓の鼓動が速くなる。

声帯が、朝が来たのだと、僕と彼女に告げるために開く。


「おはよう。」


さぁ朝がやってきた。

ここまでこんな拙い文章を読んでいただき、有難うございます。


もうすぐ五月ですね。

鯉のぼりだ上がる頃合いですね。


この五月は私は忙しくなりそうです。

投稿ペースが崩れるかもしれませんが、見限らないでいただけると幸いです。


ここまで読んでいただき本当に有難うございました。宜しければ次話もよろしくお願いします。

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