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何時か世界を束ねし者 ~~Tales of the Returner~~  作者: ヒマジン
第2章 あの日の事編

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断章 第2話 桜舞い踊る季節の出会い

「こらっ!待ちなさい!」

 魅衣の大声が部活棟中に響き渡る。今一番熱心にカイトを追うのはなんと魅衣であった。

「逃げるな!」

「無理言うな!何故追われてるのかも理解出来ないんだぞ!」

「じゃあ逃げるなって!」

 カイトと追っかける生徒達の声が、学園中に響き渡る。そうして、職員室からそれを見ていた教師の一人が、かなり苛立たしそうに呟いた。

「あいつら・・・人が一人死んだんだぞ!」

 怒髪天を衝く、まさにそんな怒りを露わにした教師だが、それを近くにいたエルロードが留めた。この日漸く部隊に復帰したので、総隊長としておそばせながら挨拶に来ていたのである。

「お待ちを。」

「ですがっ・・・!」

「あれを。」

 そう言ってエルロードが指差すのは、一人の生徒だ。その彼はかなり必死に近く、どこか鬼気迫るような感が見受けられた。彼は冒険者として、死んだ生徒と同じパーティのリーダーであった。彼は全力で動きたいのに、状況でそれを許されず、この機会に全力で動いているのである。

「恐らく、ああやって無理にでも動いていたいのでしょう。」

「そう・・・でしょうか。」

 そう言われた教師は、ぐっ、と怒鳴りたくなる自分を抑える。同じように怒りに行こうか悩んでいた教師達もカイトを追う生徒たちをじっくりと見ると、確かに何人もの生徒達が何処か、必死な感が見受けられたのであった。

「誰かに何かを言われても、ああやって動かないとダメな時もあります。」

 そう言うエルロードの顔は何処か遠くを見ており、まるで自分の過去を振り返るようであった。そんな彼の顔を見た教師が、エルロードに尋ねる。

「・・・エルロードさんも、そうだったんですか?」

「ええ・・・私も父に止められたんですが、結局は動かないとやってられませんでした。今思えば、父も強く止めてませんでしたね。」

 かなり含蓄のある顔で言われた教師達は、何も言えなくなる。

「それに、皆さんもでしょう?」

「え・・・?」

 そうして動きを止めた教師達を見て、エルロードが微笑んで告げる。言われた教師達は、ふと、自分達の行動を振り返る。担任をしている教師達を除いた教師達も全員、今教室に詰めており、必死で今後の対策を考えていたのだ。それこそ、自らの身体を顧みないほどに。それは、今必死で身体を動かす彼らと何処が違うのだろうか。いや、違わなかった。

「あ・・・」

 と、そこである教師が気付いた。そして、注意深く教師達を見ていたエルロードがそれに気付く。

「お分かりになられましたか?本日はそれを言いに来たのですが・・・」

「はい・・・」

 教師の一人が、今まで気付かなかった事を恥じる。が、これは仕方がない事だ。彼らは未だ冒険者としての訓練を受けておらず、今必死になっている彼らの心情を真に理解出来る土壌が無かったのだから。

「訓練を再開を提言します。彼らの中には、後悔がどうしても横たわっています。それを拭うには、動かないとダメな時もあるのです。今の、皆さんの様に。」

 そうしてエルロードに告げられた教師達全員が、はっとなって自分達ががむしゃらに働いていた事に漸く気付いた。

 そうして、彼らは同時に、生徒たちに横たわる後悔にも気付く。そう、冒険者をやっている生徒達ほど、ある後悔が横たわっていた。あの時、自分が居たのならこんな事は防げたのではないか、もっと強かったら無事に逃がせたんじゃないか、と。その後悔から逃げたくて、動く事を選択する生徒も実は多かったのである。しかし、無理をしてはいけないと訓練を教師達が止める現状では、動きたくても動けなかったのだ。カイトを追う生徒が増えたのも、実はこの為だ。まあ、魅衣や一部生徒は別だが。

「もし望む生徒が居るのなら、あのおっかけっこに参加させてあげてください。それだけでも、少しは気が紛れるでしょう。明日か明後日には、我々が少し、きつい訓練をしますからね。今のうちに準備運動をさせてあげないと、鈍った身体が付いて来れませんから。」

 何処か茶化す様に言う彼に、教師の一人も微笑んで、校内中へとおっかけっこの開催を伝えに走る。

「一体、何が起きてるんでしょうか・・・」

 そうして静かになった教室で過去を振り返っていた桜だが、いきなり来ておっかけっこの開催を告げた教師を唖然としつつ、再び過去を思い出すのであった。




 大急ぎで逃げ去っていく男たちを見ながら、カイトが大きく溜め息を吐いた。

「はぁ・・・まったく、いつまで前世紀的なナンパなんてやってるんだ・・・」

「ははは、まあ、いいんじゃね?大学行ったらお前も意外とやってるかもな。」

 そう言ったソラだが、ふと自身と二人で並んでナンパをしているカイトの姿を想像して、有り得ないと思ったらしい。それは、カイトも同じであった。

「・・・無いな。」

「うん、無い。」

 二人共同時に同じ光景を想像して、同時に目を瞬かせて顔を見合わせて苦笑して、同時に有り得ないと切って捨てる。

「息ぴったり。」

 そんな二人に、楓が少しだけ驚く。そんな楓の呟きに気付いて、カイトが桜と楓の方を向いた。

「あー、とりあえず、大丈夫か?」

「え、あ、はい。ありがとうございます。」

 カイトが少しだけ心配そうにこちらを伺うので、桜が大慌てでお礼を言う。それにカイトは頷いて、掴まれた腕についてを尋ねた。痛んでいるとかはないだろう、と思いつつも、万が一もあり得たのである。

「腕とかは?」

「あ、大丈夫です。」

「そうか。そっちは?」

「大丈夫よ。」

 桜が頷き、次いで問い掛けた楓も大丈夫と腕を振ってみせたので、カイトはとりあえずは一安心か、と安心する。と、そこでカイトのスマホに着信が鳴った。

「あ・・・悪い。少しだけ失礼する。」

 着信の表示を見れば、それは、魅衣であった。それに気付いたカイトは二人に断りを入れると、通信ボタンを押して話しかけた。

『はい、天音です。小鳥遊か?』

『そうよ。天城来た?』

 受話器から、何処か苛立ち混じりの魅衣の声が響く。どうやら一向に来ない二人に苛立っているようだ。

『ああ。今しがたな。今こっちでちょっとトラブルあって少々遅れてる。』

『トラブル?』

『ちょっと人助けをな。』

『ふーん・・・で、こっち食べ終わったんだけど。』

 今日は何時もの面子で洋菓子を食べに行こうと思っていたのだ。そして、実はこれを一番楽しみにしていたのは、なんとカイトであった。なのでカイトは少しだけ怒りを露わにする。ちなみに、発案者もカイトで、さすがに一人だと恥ずかしいのでティナを誘った所、由利が興味を示して一緒に居た魅衣が参加、さすがに一人のけものにするのは、とソラを誘ったのである。翔は中学陸上部の最後の集まりがあり、その後デートとの事で不参加である。

『はぁ!?オレまだ食ってないぞ!』

『遅いあんたが悪い。』

『ちょ、おい!勝手に人を置いておいてそりゃないだろう!お前らが勝手に女の子を外で待たせるの、とか言って勝手にオレに決めたんだろ!』

 ちなみに、カイトは魅衣に文句を言うが、この主犯は彼の妹の浬である。

『お兄ちゃん何いってんの?当たり前でしょー?』

『ねー。それに、もう食べ終わっちゃったしー。』

『あ、じゃあ天城にお持ち帰りで買わせて、カラオケで食べるのはー?』

 どうやら向こう側の会話はスピーカーモードで全員に聞かれていたらしい。二人の会話に割り込んで、浬の平然と兄をこき使う声と、由利が提案が聞こえた。由利のその提案に魅衣が本題を思い出し、カイトに告げた。

『ああ、そうだった。ソラに言っといて。遅刻した罰で、おごりって。』

『了解だ。じゃあ、後始末終わったら向かう。』

『こっちは紅茶でも飲んで待っておるぞ。』

『了解だ。』

 魅衣の楽しげな声に、カイトが悪辣な笑みを浮かべて同意する。そうして、ティナの声を最後に通話を切った。そうしてカイトの顔に浮かぶ笑みを見てソラが身を震わせるが、遅刻している時点で手の打ちようが無い。

「ソラ、ごちそうさま。」

「は?」

 電話を終えて直ぐにソラに告げたカイトだが、ソラは当然何のことかわからない。

「ま、今日は色々と運が無かった、と言うことだ。」

 ぽん、と肩に手を置いて告げるカイト。ソラがその真意を知るのは今から20分程後であった。

「と、それはそれとして・・・で、えーっと、困ってるか?」

 実はカイトは今回の一件の一部始終を見ていた為、桜がかなり悩んでいた事をずっと見ていたのだ。このまま見て見ぬ振りをするのもどうか、と思ったので、問い掛けたのである。

「え?あ・・・」

 と、そこで桜が漸く自分達の荷物を思い出す。そして、二人して顔を見合わせる。カイトがずっと前から居たのを知っている桜は、カイトの言葉を善意の物だと判断した。そうして、少しだけ考えていた二人だが、ふと、放置を食らっていたソラが二人の顔を見ながら問い掛けた。

「んー・・・なあ、二人共年始にあった事無い?」

「え?・・・あ。い、いえ!気のせいでしょう?」

 問われた桜がじーっ、とソラの顔を見て、はっ、とソラの正体に気付く。しかし桜は長年の薫陶から顔になんとか出さない事に成功した。努めて平然な桜に否定されたソラの方は、ここ数年真面目に一族の集まりに参加していなかった所為で桜の言葉を信じてしまう。彼は頭を掻いて二人に謝罪した。

「そっか。いや、悪い。俺、親の関係で結構近い年の奴と会うからさ。どっかで会ったかも、ってな。」

「ああ、そうですか。それは、仕方が無いですね。」

 桜が額に汗を流して危なかった、と密かにほっと胸を撫で下ろす。それを見て、カイトが呆れた声でソラに告げる。

「はぁ・・・お前は・・・一歩間違えればオレたちがナンパ男だぞ・・・」

「いや、わりぃって。お前だって天城家と天道家は知ってんだろ。あそこの長女が丁度このぐらいの年なんだって。」

 カイトの苦言にソラが照れて謝罪する。そうして、カイトが二人に告げた。

「いや、お前年齢把握しておけよ・・・悪い。そういうことだから。わび代わりだ。荷物持つなら、持ってやろうか?ああ、当然、そっちのも。こいつが持つから。」

 そう言ってカイトが指さしたのは、楓の荷物とソラだ。指差されたソラは、自分が失礼を働いた以上は否定しにくい為、少し不承不承ではあったが頷くしかなかった。

「え・・・っと、じゃあ、あの駅の集配所までお願いしていいですか?」

 2020年代初頭になり、一部路線では置き引きや不審物等によるテロ対策の影響で、小さな手荷物でない限りは電車等の公共路線ではへの持ち込みは制限されていた。そしてそれは新興市である天神市へと至る路線が真っ先に導入され、当然この二人が帰る便にも導入されていたのである。なので、桜の荷物は実は電車にさえ辿り着けば、後は駅から近い自宅にはなんとか持ち帰れたのであった。

 尚、預けた荷物は預けた時に受け取るカードで管理されている。駅を出た後にこのカードを機械に提示すれば、自動的に機械が荷物を返してくれるのであった。

「え、桜・・・」

 いきなり翻意した桜に、楓が少しだけ驚いて目を見開いた。それに、桜が耳打ちする。

「彼、天城家の息子さんです。多分ほんとにナンパとかじゃないですよ。せっかくの好意だし、甘えておきましょう。」

「ああ、天城の。そういえばこんな顔だったかしら。それに、随分丸くなったみたいね。まあ、持てないものね。そうしましょう。」

 言われた楓もソラの顔をじっと見て、確かに見たことがある顔だと思い出したらしい。ナンパ等の悪意が無いのなら、甘えた方が良いと判断する。

「じゃあ、あの、お願いします。」

「私のもお願いね。」

「ああ。じゃあ、ソラ。そっち頼む。で、終わったら先に洋菓子店行ってくれ。で、チーズケーキ頼んどいてくれ。」

「おーう。」

 そして二人は地面に落ちた荷物を拾い上げる。誰にとっても幸いな事に、中身は閉じられてばら撒かれることは無かった。そうしてカイトが桜の重い荷物を持ち、ソラが楓の荷物を持つ事になる。

 これはソラが行かなければ会計が終わらないので、カイトには仕方がない判断であった。まあ、カイトにはこの程度の重さは苦にならない事もある。一応は重いと偽装する為に少しだけゆっくり歩くカイトと桜。楓の方は先に駅まで行って、戻ってくるとの事であった。

「にしても・・・結構重いな。」

 実際には何も感じていないが、質量的に重いと言っておかないと怪しまれるので敢えて口にした。それに桜は少しだけ照れて頷いた。

「はい。それで困っていたんです。なので、先の件と合わせて助かりました。」

「そうか。もしよければ、何が入っているか教えてもらえるか?」

 と、カイトが聞いて、桜がやんわりと拒絶しようとした時、荷物の方が勝手にその問いに答えた。

「ん?」

 びりっ、紙の破れる音がした。それと同時に、二人は音のした方向、つまりは紙袋の方を見る。そこには何冊もの薄い本が。そして、その表紙はイケメン中心とした絵が描かれていたのである。

「・・・あー。」

「・・・あぅ。」

 ぼん、そんな擬音が似合いそうな程、桜が顔を一気に真っ赤にする。さしものカイトもこれにはどうしようもない。異世界とは言え何度かこれをやったカイトも桜の心情は理解できるが、できるが故にフォローが出来ないのだ。

「えーっと・・・」

「あ、あの・・・出来れば内緒に・・・」

 真っ赤になった桜はおずおずとかなり小さな声で、大急ぎで隠してくれたカイトに感謝の気持ちを全開で願い出る。彼女はカイトともう会うことは無いと思っていたが、念のためであった。

 幸い、破れた場所は生け垣の近くで、人目も付かなかった。カイトが早急に流れ出た中身も押し戻したお陰で誰にも気付かれず、幸か不幸か桜の名誉は守られていた。

「ああ・・・これは、辛いもんな・・・」

 同情を含んだ声に、桜が安心する。

「えっと、あの・・・はい・・・」

 真っ赤になって俯き、かなり小さな声で桜が小さく頷く。それにカイトは可愛いと思いつつも、桜の方を見て少し協力を頼んだ。

「ここ、押さえといて。」

「え、あ、はい。」

 生け垣に破れた方の紙袋を置いて、破けた部分を押さえながらカイトが桜に告げる。それを受けた桜は、言われた通り破れた部分を押さえる。どうやらナンパ男たちが落とした所為で、紙袋の一部が破れかかっていた様だ。元々かなりはちきれんばかりであった紙袋は、カイトが持って動いた所為で限界に来たのだろう。かなりビリビリに破れていた。

「ちょっと待ってな。えーっと、確かあのバカが・・・っと、あった。」

 そう言ってカイトがカバンから取り出したのは、今の紙袋よりも少しだけ大きな紙袋だ。まあ、実際に取り出したのは自身が有する異空間の方だが。

「ちょっと前に知り合いのバカがパソコン組むから、って買い出しに付き合わされてな。その時に余った紙袋入れっぱにしてたのがラッキーだった。そのまま押さえといて。」

「・・・あ、はい。」

 にっ、と何処か人懐っこい陽性の笑みを浮かべるカイトに、桜が思わず見とれる。さすがの事態に、カイトも完全に素に戻ったのである。桜が自身の笑顔に見惚れたのに、紙袋を広げていたカイトは気付かなかった。そうして紙袋の大きさが足りると見て取ると、カイトは桜に破けた部分を押さえさせて紙袋の上から新たな紙袋をかぶせる。

「良し、これでいいだろ。」

「ありがとうございます。」

「ははっ、気にすんな。元々はオレが原因みたいなもんだからな。」

 人懐っこい笑みを浮かべてケタケタと笑うカイトに、桜も笑顔を浮かべる。そうして、その後は紙袋も破けることはなく、駅の集配所へと辿り着く。

「ここでいいか?」

「はい、ありがとうございます。」

 そうして駅の改札近くの集配用の機械が桜の大きな荷物を受け取り、桜にカードを渡したのを見てカイトがぐるぐると肩を回した。

「さっきの男なら、先に行ったわ。」

 破けた荷物を修復した少し後に合流した楓が、カイトにそう言った。

「ああ、アイツが悪かったな。変な事言って。」

「いいわ。誰でも家の事情はあるでしょうし。」

 楓が少しだけ理解できる、という風にカイトに告げる。当たり前だがそれは桜と楓もよく理解していた。それに、そもそも正体を隠した此方に非があるのだ。責めるのは不条理だろう。

 そうして、カイトはそれを見て改めて謝罪して、立ち去るのであった。桜達はそれを見送り、駅の改札を潜る。そうして電車を待つ間、二人は人気の少ない待合室でおしゃべりを始めた。

「ふぅ・・・ソラさんがあまり参加してなくて助かりました。」

「そうね。これに懲りたら、次からはもう少し自重しなさい。」

「う・・・はい。」

 桜は再び頬を少しだけ赤く染めて、俯いた。

「ま、見られたのがあっちの男で良かったわね。これが天城だったら次会った時にバレるわ。」

 そう言って、楓も胸を撫で下ろす。実は胸を撫で下ろしていたのは桜だけではなかった。この趣味は二人共実家にも秘密にしていたのである。まあ、規則等のうるさそうな名家の令嬢の趣味としては、多少人目に憚る物ではあるだろう。

「まあ、天城の長男坊の友人って所でしょうね・・・って、桜?」

「・・・はい?」

 何処か遠くを見つめる様な桜に気付いた楓が、首を傾げた。

「あ、そうですね。多分、天城さんのお知り合いだと思うんですが・・・」

「まあ、もう会うことも無いでしょうけどね。少し、残念よ。」

 本当に少しなのか、と疑いたくなるぐらい楓は深い溜め息を吐いた。

「えーっと、あの、楓ちゃん?」

「あの二人なら、いい題材になったと思うのに・・・絶対出来てるわ。」

「あはは・・・」

 そんな友人の願いが叶ったのか、その数日後。彼らは再び出会う事になるのであった。

 お読み頂きありがとうございました。

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