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断章 四聖軍編 第22話 七天大聖

 闘戦勝仏という戒めを解いた斉天大聖と<<四聖軍(しせいぐん)>>との戦いは当然だが、遠く離れた英国でことの成り行きを見守っていたフェイ達の知る所となる。そうして当然だが、その状況を見て、彼女らもまた、顔に満面の疑問を浮かべた。


『・・・何が起きているんだ?』

『さ、さあ・・・』

『私にはあの斉天大聖が<<四聖軍(しせいぐん)>>と戦っているように見えるんだけど・・・』

『私にも、そう見えますが・・・』


 アレクセイ達がさらわれて数時間。ようやく用意が整ってこれからいざ出陣、という所で、急に連絡が入ったのだ。それは他でもなく、軍事衛星にアレクセイの姿が捕らえられた、という事だ。流石に今の居場所がわかって敵の姿も確認出来るのなら、それからの方が良い、と延期させていた所だった。

 そんな所に、一人の青年が訪れた。彼が今回の救助部隊のまとめ役になる予定の人物で、フローラの交渉のおかげで同行してくれる事になったアーサー王配下の青年だった。

 とは言え、彼は騎士では無い為、鎧も剣も身に着けていない。その代わりに、黒色では無いが魔術師らしい外套を羽織り、杖を携えていた。


『状況はどうですか?』

『ああ、マーリン殿・・・見てくれ。よくわからない事になっている』

『はぁ・・・』


 マーリン。そう呼ばれた青年は、フェイの提示したモニターを通して、遠く中国で行われている斉天大聖の戦いを垣間見る。そうして彼も同じく状況が不確かである、という事を理解して、少しだけ考えた後、フェイ達に申し出た。


『これは・・・少し待ってもらえますか? 僕の力なら、何故こうなったのか、という事がもっと詳しくわかるかもしれません』

『お願いしてよろしいか?』


 状況が掴めない限りは、安易に増援が出せない。幾らバレなければ良い、と言っても結局は他国だ。安易な行動を控えるべきは、控えるべきだった。

 そうしてマーリンの申し出を受けて、フェイが申し訳無さそうに頭を下げる。それを受けて、マーリンは何があったのか、というのを確認すべく、何らかの魔術を使用し始めるのだった。




 その少し前。件の斉天大聖は、というと、当たり前だが、千を超える兵隊達を相手にして一歩も引くことは無かった。


『ほらほら! あたしにかかってこようっていう奴は居ないの!?』


 斉天大聖は自由自在に大きさの変わる<<如意金箍棒(にょいきんこぼう)>>を振り回しながら、大声で兵士達に問い掛ける。当たり前だが、こんな物にあたればただでは済まない。流石に殺しは拙い、ということで手加減はされているが、それでも昏倒して数日は病院のベッドの上であろう事が確実だ。

 なので<<四聖軍(しせいぐん)>>の兵士達がやることは、遠巻きに射掛けて近寄らせず、大々的に動ける彼らだからこそ取れる手段で彼女を抑える事だった。


『<<対妖結界(たいようけっかい)>>の展開を急げ! 如何に孫行者といえども、所詮は妖怪! 結界が効かぬ道理は無い! <<深蒼の覇王(しんそうのはおう)>>への牽制も忘れるな! 油断すれば近からずとも全ての結界を解除されるぞ!』


 <<如意金箍棒(にょいきんこぼう)>>を振り回してこちら側の攻撃を全て防ぎきる斉天大聖に対して、隊長格の男が声を荒げて指示を送る。まあ斉天大聖を抑えた所で次にはカイトが待ち構えているのだが、兎にも角にも斉天大聖を抑えなければ、カイトを倒す事も出来ないのだ。

 ちなみに、<<対妖結界(たいようけっかい)>>とは<<対神結界(たいじんけっかい)>>の異族版だ。これもまた地脈を大々的に利用する事になるが、その代わりに一時的に斉天大聖の様な大妖怪でも抑えられる、という結界だった。

 そうして刻一刻と変化する状況を前に、カイトが声を張り上げた。理由は簡単で、アレクセイを叩き起こす為だ。流石にどれだけ怪我をしているのかもわからないので、魔術で強引に叩き起こす事は避けたのであった。


『おい、起きろ!』

『う・・・うぅ・・・』

『起きたな! お前は英国の諜報員で良いんだな!?』

『ええ・・・貴方は・・・』


 かなり消耗してはいたが、アレクセイはゆっくりとだが目を開く。そうして目の前に居たカイトに対して、問い掛ける。だが、カイトは自己紹介をするわけにはいかないし、そんな状況でも無かった。


『今はそんな事どうでも良い! あっちはお前の娘か!?』

『つっ! そうだ、エリナ!』


 カイトに問われたアレクセイは自身の怪我を一切無視で身体を起こすと、カイトの指差した方向を向いて、娘の安否を確認する。すると、彼の横にはすやすやと眠る娘の姿があった。


『取り敢えず、娘さんは無事だ。怪我は負っていない』

『良かった・・・貴方が助けてくれたんですか?』

『ああ・・・っと、礼なら後にしてくれ。今は忙しい』


 カイトが問い掛けを認めると同時にお礼を言おうとしたアレクセイに対して、カイトが先んじて待ったを掛けて顎で斉天大聖の方向を示す。それを見て今暴れているのが斉天大聖だと理解したアレクセイは目を丸くする。


『あれは・・・』

『色々あってな。オレは今から結界の解除に取り掛かる。これはオレ達が独自に調合した傷薬だ。一本は今飲んでおけ。更に3つ程渡しておくから、もし魔力の消費が激しくなったりしたら、先んじて飲んでおけ。そして飲んだら、娘さん守っていろ』


 斉天大聖がカイトに与して<<四聖軍(しせいぐん)>>と戦っている理由がわからず困惑するアレクセイに対して、カイトは常備している回復薬を手渡して、エリナを強引に抱きかかえさせる。このままこの場に居ても、邪魔になるだけだ。ならば、離れてもらっていた方が安心だったのである。


『・・・感謝するよ。<<深蒼の覇王(ディープ・ブルー)>>。敵のはずの僕を助けてくれて』

『気にするな。斉天大聖も啖呵切ったが、幾ら国のためだのなんだの言おうとガキを人質にする様な奴がオレ達は嫌いでな』

『ふふ・・・そうですか』

『さっさと行け。この場に居られても邪魔だ』

『はい』


 カイトの言葉を聞いて、アレクセイがまだ痛む身体を引きずりながら遠ざかっていく。それを見て、カイトはインドラ達を捕らえた結界の解除に、取り掛かるのだった。

 その一方、斉天大聖は相変わらず一人で<<四聖軍(しせいぐん)>>を相手に無双を続けていた。


『はぁ!』

『ちぃ・・・さすがは子供の頃から聞いた孫行者か』


 刻一刻と減っていく戦力に隊長格の男が焦りを見せるが、それでもまだ彼らには余裕があった。だが、何も理由も無く余裕があるわけでは無い。当然だが、何らかのワケがあって、余裕があるのだ。


『もう少し・・・もう少しで、増援が到着する。そこまで耐え切れば、我らの勝ちだ』


 なるべく数を減らされないようにして時間を稼いでも減っていく味方に頬を引き攣らせながら、隊長格の男が自らを叱咤激励するように、そう、つぶやいた。

 そう、彼らの最大の利点は、その数だった。人口十数億を数える中国だ。魔術師達の数は他国の追随を許さず、地球最大の兵力――兵力であって、戦力ではない――を誇っていた。


『<<朱雀軍(すざくぐん)>>の他の部隊は後どれ位で到着出来る?』

『後30分程で、朱雀全軍が到着します。それから1時間後には青龍が。1時間半で老師様直属の応龍が到着する予定です。3時間後には、全軍がここに到着する見込み』

『そうか・・・なんとかなりそうだな』


 隊長格の男の問い掛けに、横に控えていた副官の男が答える。実は<<四聖軍(しせいぐん)>>はここにだけ部隊を展開していたのではない。部隊を分けてカイト達が使うであろう地脈の内、日本へ帰るには確実に通らなければならない全ての地脈の集合ポイントを押さえていたのだ。ここに居るのは全軍の1割程度、というだけに過ぎなかった。

 実はアレクセイ達がここに居たのは、偶然だった。最も可能性が高い、と推測した場所に彼を移送した結果、予想通りにカイト達が網に掛かった、というだけに過ぎなかった。そうして更に、隊長格の男が副官に問い掛ける。


『<<対妖結界(たいようけっかい)>>の状況は?』

『朱雀全軍の到着までには、展開出来ます』

『具体的に言え』

『15分程で終わります』

『5分だ。それで終わらせろ』

『了解です』


 隊長格の男の無茶な言葉に、副官の男は異論を挟む事なく指示を飛ばし始める。それを見て、隊長格の男は密かにほっ、と一息ついた。


『流石に<<深蒼の覇王(しんそうのはおう)>>も1万を超える軍勢に攻め立てられれば、為す術もあるまい・・・』


 隊長格の男が、密かにほくそ笑む。彼らの総数は、一万を超えていた。それがここに集結するのだ。彼だけでなく、全員がこちらの勝利を疑っていなかった。だからこそ、部隊の運用に乱れが出る事は無く、誰もが普通に戦うだけだった。そうして、5分という時間は瞬く間に経過した。


『つっ!』


 5分が経過するとほぼ同時に、<<対妖結界(たいようけっかい)>>が効力を発揮する。そしてそれは当たり前だが、斉天大聖の動きの自由を奪った。


『良し!』

「おーい、カイト。結構やばくなってきてんぞ」

「んー、もうちょっと待って。地脈絡んでるから解除めんどくさいんだよな、これ。安易に解除したら地脈吹き出して周囲どかん、だからなー」


 結界に囚われた斉天大聖を見て思わず歓声を上げた隊長格の男に対して、インドラとカイトが呑気に会話を交わす。別にこの程度では危機に陥った、とは思っていなかった。

 ちなみに、カイトが結界の解除に時間が掛かっているのは彼が言うように地脈が絡んだ結界である所為でその点に対処しなければいけない、という事と、初めて見る魔法陣なので慎重を期しているだけだ。強引にやろうとすれば一瞬で終わらせる事も出来た。


「あ、結構大量に攻撃飛んできた」

「ふーん」

「おーい、カイト。<<天叢雲剣(あまのむらくも)>>でも使うか? これ一応地脈の操作出来るっておまけついてる」

「あ、使いたい」

「呑気だな、貴様ら」

「アンリもだろ」


 一同は目の前に迫り来る大量の魔術に対して、のんびりとした会話を交わし合う。別にこの程度の攻撃は攻撃にならないからだ。そうして魔術が迫り来るが、それは斉天大聖に近づいた所で、全てが金色の光で消し飛ばされた。


『姉御ー! あ、姉御にお前ら何やってんだ!』


 金色の光と共に、声が響いた。それはまるで鳥のように澄んだ声だ。その声の主が、まるで羽が舞い降りるが如くにふわりと斉天大聖の横に着地した。それは、まるで10代中頃の小鳥のように可愛らしい少女だった。それを見て、斉天大聖が声を上げる。


『あ、ほーちゃん!』

『姉御! すいません! 待ってても集合場所に来なかったんで、来ちゃいました!』

『あ、じゃあ、この結界破壊して』

『はい!』


 ほーちゃん、というからには、彼女が鵬魔王なのだろう。が、そうして元気よく返事をしたまでは良かったのだが、更に続く攻撃を見て、そちらに注意が行った。


『あ、お前らが姉御に手を出したんだなー!』


 鵬魔王はそれに気づくと、今度は斉天大聖放ったらかしに攻撃の対処に入る。それを見て、インドラが非常に残念そうな顔で頭を振った。


「ガルダ・・・お前、マジで娘の教育失敗してんぜ・・・」

「うっわ、むっちゃ鳥頭。三歩歩いてないじゃん」

「だろ・・・」


 スサノオの言葉に、インドラが泣きそうな顔で頷く。鵬魔王は一歩もあるかない内に姉御こと斉天大聖の結界の事をすっかり忘れて、彼女を守る事に没頭していた。そしてそんな様子を見て、また、別の声が響いた。


『あらあら・・・ほーちゃん、ったら。相変わらずそこが可愛いんだからぁー』


 その声は、のんびりとした物だった。だがそこには数歩も歩かずに目的を失念した鵬魔王に対する呆れた様な声音が含まれていた。そして、その声と同時に、大斧が飛んできて、斉天大聖の身を拘束する茨を断ち切った。


『これで、動けるでしょぉ?』

「あ、お姉、サンキュー」

「あらぁ、日本語なのぉ?」


 大斧が斉天大聖の拘束を断ち切ると同時に彼女の横に着地したのは、ある意味、とんでもない人物だった。おそらく斉天大聖が姉、というぐらいなのだから、彼女は牛魔王しかいないだろう。そして彼女を見て思わず、カイトがつぶやいた。


「すごっ!?」

「な、あれはマジで凄いよな。さっきからぶるんぶるん揺れてるもんな」


 カイトが凄いと称賛した部分と同じ部分を見て、インドラが鼻の下を伸ばして同意する。如何に彼とて、さすがのそれにはどう足掻いても男としての本能が勝ってしまったらしい。


「・・・三桁確実?」

「余裕らしいぜ。前聞いたら105余裕で超えてる、とか言ってた。俺の見立てじゃ110超えてるな」

「ほへー・・・ティナも余裕で超えてんのか・・・ルゥもおもっきし上回ってそうだなぁ」


 この会話を聞けば何に二人は鼻の下を伸ばしているのか、というのは簡単に分かるが、敢えて言及する。それはもはや言うまでも無く、飛来した女性の胸だ。それはとてつもない大きさで、彼女が少し動くだけで、大きく弾んでいたのである。

 しかも太っているから大きい、というのではなく、高身長かつ肉付きが良いのは肉付きが良いが、それを差し引いてもスタイルも悪くは無かった。簡単に言えば、思わず凝視してしまいたく成るようなスタイルだった。

 更におまけに、着ている服が危険過ぎる。かなりミニの水着のブラに、ホットパンツのみだ。しかも水着はご丁寧に牛柄で、頭には牛の角だ。明らかに狙っているとしか思えなかった。サキュバスと言われても、素直に信じただろうエロさだった。

 そうしてそんな鼻の下を伸ばしていた男二人だったが、カイトのつぶやいた言葉を聞いて、インドラがおもわず顔を上げる。


「え」

「手、出したら潰す。赤っ恥の呪い超えた呪い味わわせる」

「わーってるって。もう流石に人妻にゃ手を出さねえって」


 カイトの冗談とも思えない冗談に、インドラは少し苦笑気味に答える。そんなくだらない会話をしている間にも、斉天大聖の仲間は増えていく。そうして、ついに。かつて天界を恐れさせた七天大聖が勢揃いした。


『おっしゃ! 全員久しぶりに集合!』

『うふふ・・・お姉様。久しぶりに血がうずきますわ』

『こーちゃん、好き放題やっていいからね』

『うふふ・・・楽しみですわ』

『なっ・・・』


 斉天大聖を姉と呼び、斉天大聖はこーちゃんと呼ぶのだから、おそらく蛟魔王だろう。彼女は漆黒のドレスを着た何処か嫉妬深そうな女性だった。そうして彼女達が一気に戦意を漲らせるのを見て、思わず<<四聖軍(しせいぐん)>>の兵士達が絶句する。

 当たり前だが、自分達の増援の前に敵の思いもよらない増援が来るとは思わないだろう。なので、今まで揺るがないと思っていた勝利に初めてヒビが入り、にわかに騒然となる。

 頼りにしていた<<対妖結界(たいようけっかい)>>は他の七天大聖達によって破壊されているので、完全に趨勢が傾き始めた、と言えた。そうして、ついで趨勢を決する出来事が起きた。それは<<対神結界(たいじんけっかい)>>が解除されたのだ。


「おっしゃ! 出来た!」

『何!?』

「でかした、我が弟子よ」

「有難うございます。信綱公」


 兵士達の驚きの声と共に信綱が茨から開放されてカイトを褒めると、カイトがそれに頭を下げて感謝を示す。そんなカイトを見て、スサノオがおもわず何処か拗ねたように口を開いた。

 ちなみに、兵士達が驚いたのは当然で、本来は<<対神結界(たいしんけっかい)>>の解除は神様でも無い限りは複数人で取り掛かっても半日必要で、その神様はこの結界に捕らえられる。なのでどれだけ頑張っても一人だと一日がかりになるのが、彼らの常識だったのである。


「なんか俺達と扱いちがくねえか?」

「まあ、俺達も剣神殿には結構変わるからな」

「それ以前に貴様らには威厳が足りていないように思えるがな」

「うっせ、アンリ」


 スサノオの言葉に返したインドラだったが、ついで開放されたアンリの言葉に苦言を呈する。そうして、茶化し合いながら彼らは全員、闘気を漲らせる。それは言うまでも無く、戦いの合図に他ならなかった。

 そうして、一同は困惑する<<四聖軍(しせいぐん)>>の兵士達を放ったらかしにこちらの様子を伺っていた七天大聖達の横に並ぶ。そして、アンリが兵士達に問い掛ける。それは悪神であるが故に、神であるが故に、の問い掛けだった。


「神を謀った悪の果て・・・貴様らに覚悟はあるか?」

『つっ・・・まさかこんなごく短時間に<<対神結界(たいしんけっかい)>>を解除出来る・・・だと・・・どんな化物だ・・・』


 当たり前だが、彼らは神を罠に掛けたのだ。それを理解していれば、当然だが後ずさりするしか無かった。彼らの想定では、<<対神結界(たいしんけっかい)>>が解除される頃には撤収まで全てが終わっている見込みだったのだ。そうして、インドラがカイトに問い掛けた。


「おい・・・流石に手を出されているんだから、今更固いこと言うわけねえよな?」

「大義名分はこっちにあるからな・・・好きにやろうぜ。殺さない程度にな」


 雷を轟かせるインドラの問い掛けを受けて、カイトが獰猛な笑みで答える。確かにこちらから攻撃を仕掛ける事は無しだが、既に向こうから攻撃が仕掛けられているのだ。正当防衛という大義がこちらには存在していた。今更参加させない、というのはあり得なかった。

 そうして、神話にはあり得ない天帝ことインドラと七天大聖、<<絶対悪(アンラ・マンユ)>>という善悪を超越した組み合わせに、素盞鳴尊、上泉武蔵守信綱、異世界の勇者というごちゃまぜの軍勢が、足を踏み出したのだった。

 お読み頂きありがとうございました。

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