#72 ドラマ化出来ないほどの平凡な日々を
ちょっといいですか、関係ない話が多かったのでマッサー七割でお送りしますね、今まではちょっと、マッサーが六割、無駄話一割、世間話一割、エロチック話一割、あなたの話が一.一一一一一一一割くらいだったので変えなくてはと思いまして。
また全然関係ない話になってしまうんですけど、七割の【七】っていう漢字を思い浮かべてくださいね、私、その【七】という漢字みたいな格好して腹筋鍛えているんですよ、【七みたいな格好して腹筋を割る】ということをしているのでそれを略すと【七割】ですね。
えっ、何でしょうか?あっ、そうですそうです、七の横線が腕です、足は少し浮いた状態です、手はどこにも触れずに横にピンと伸ばしています、手放し状態ですよ、その時のテンションの状態は、シャワーを浴びた後に浴槽に浸かっていたらシャワー内に残っていたお湯が下にある台に垂れてきて、大相撲中継が終わるときに鳴る太鼓のような音が鳴り響いたのを聞いたときくらいのテンションですよ。
あの、話の内訳が今のでちょっと変わりましたよね、改めて整理させていただきます、マッサーが六割、無駄話が一割、世間話が一割、エロチック話が一割、手放し話が一割一分くらいですね、えっ、話の割合を一部偽ってなんかないですよ【偽り一部】な訳ないでしょ。
ある人物から伝言を預かってきたんですよ、『ハゲという形態を『ハゲ』というたった二文字でまとめてくれてすごく感謝している』と、、そんなことはどうでもいいんですけど、私、連続ドラマに主演したり、映画に主演したりしてますけど、独特の演技過ぎて賛否両論の時もあるんですよ。
順風満帆という訳ではありません、毎日が順風満帆な人なんていませんからね、マッサーと出会ったのは満足度でいうと、順風満帆の『順』が10、『風』が7、『満』が4、『帆』1だったとしたら、『風』の頃ですかね。
マッサーにはバーで私から話し掛けました、あれはラジオ番組30本録りとかしていた頃です、玉子と王子はひとつの点があるかないかだけなのに『たまご』と『おうじ』という一文字も一致しない読み仮名をしていて、熟語でこのような例は他にないだろうみたいに思っているんですけど、バーで話し掛けたことはマッサー以外他になかっただろうと思っています。
ちょっといいですか、私がさっき腹筋の話をしていた時は、あまり面白くなさそうな顔をしてらっしゃいましたけど、マッサーの話になった途端に『順風満帆』みたいな顔になりましたよね、『順風満帆』の【風】という漢字みたいな凛々しい顔つきに変わりましたよね。
わ、わかりました、では時間も限られているので一般道を高速道路並のスピードで走り抜けるような感覚でマッサーのことを言っていきますので覚悟しておいてくださいね、滑舌が悪い人が困っている高齢者を助けようと『掴まって!』と声をかけたのだが『くたばって!』にしか聞こえなかった、みたいな状況に今なったとしても文句は言わないでくださいね。
では行きますね、マッサーとの二回目の対面で部屋飲みしました、7カ国語を話せる美人マネージャーと、マッサーに女性に間違えられたロン毛俳優と、フランス人プロレスラーのリーズと飲みました、ちなみにリーズは私をモノミンと呼びます、マッサーには藻野美由さんと呼ばれていました、家にマッサーと友達が集まったその部屋飲みのときには、ぶつ切りトマトを乗っけた手作りピザを作りました、こんな感じで良かったですか?
そういえば、トマト話を広げる予定でしたよね、トマト話を広げる予定にもうすでになってしまっていましたよね、あれっトマト話ではなくてピザ話の方でしたっけ後で話すって言ったのは、ちなみにトマトって別名アカナスって言うらしいですよ、ちなみにピザの本場の食べ方は具材がのっている部分を内側にして折って食べるらしいですよ。
今気が付いたんですけど、私はどちらかといえば憑依型女優ですよね、普段は普通の人って感じだと思うんですけど、演技ってなるとパッカパッカ突っ走るというか、普段は『気品がある』と言われることもあるのですが、演技となると気合いとかが入りすぎて『ヒヒーンガール』になってしまうというか。
憑依すると、パッカパッカ突っ走ったり、気合いが入ってヒヒーンガールになったり馬が心に乗っかってるような感覚になるんですよね、そうです、ちょうど憑依という言葉の『憑』という漢字みたいにです。
今までのも演技かもしれませんよ、今まであなたと話してきた全ての私が演技かもしれませんよ、女優はアドリブも出来るんですよ、アドリブが出来ないと女優とは呼べませんからね、シーフードピザを頼んだのにピザ風のピザが来たみたいな演技とか、“シーフードピザ”が“新聞のピザ”に聞こえて仕方がないみたいなシチュエーションとか何でも出来ますよ。
“したくない物事の中心にいつもいる私のように、風で飛ばされたであろうカラーコーンが道の真ん中にいた”これは昨日録ったナレーションの一部なんですけど、マッサーの話に戻りますね。
マッサーなんですけど、出逢った頃は社長で、出逢った少し前も少し後もマッサーは社長をしていると言ってましたけど、私が社長から俳優に誘って、まず私の付き人にしました。
社長から俳優になったことで、魅力は一段と増えていき、膨れ上がるほどでしたよ、“社長”という画数が少なくも多くもない熟語から“俳優”という結構画数の多い熟語へと変わったわけですけど、魅力も画数分増えたと思います。
私は重い荷物を持ち歩いているんですよ、それに忘れ物をよくしてしまうんですよ、でもマッサーがいたときは楽でした、マッサーはそれらを気にかけてくれていましたから、ネイルが邪魔で荷物とか持てなかったり日常生活に支障をきたしてしまったときもマッサーは気に掛けてくれてましたからね。
ネイルは綺麗だけど邪魔で、支障をきたすけどマッサーが気に掛けてくれる、まさにプラスマイナスゼロ状態ですよね、社長だったマッサーを社長から俳優にして良かったと思っています、ネイルなど助けてもらいましたからね、その事柄を漢字一文字で表すとしたら【社】ですかね。
左側がネイルの“ネ”で右側がプラスマイナスゼロの“±”に見えなくもないですからね、あっはい、何でしょうか?ネイルが日常生活に支障をきたしてしまったときも長時間寝入ることはありませんでしたよ、えっ、何でしょうか?寝入ったときの寝息の音色ですか?そよ風のような音色の寝息です。
私の一番大ヒットした映画は“それはそうと明日の夜七時に最寄り駅前のロータリー突き進んで野垂れ死んでこい”なんですけど、その話をしてもいいですか?はい、別にこの映画の話をさせてもらえなくても、この映画のタイトルをあなたに直接吐き捨てたりすることは無いですから安心してくださいね、あっ、休憩ですか、はい。




