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青みがかった黄色いピンク  作者: 高嶋ともつぐ
特別章 川城界人
71/110

#71 ドラマチックではなくマンガチックにラブ

再びよろしくお願いします、何でもお話いたしますので、マッサーと私のことなら何でも熟知していますので、よろしくお願いします、マッサーが、うがいしたいなって時にちょうどトイレに入っていてちょうど流すタイミングで、トイレの上の方から出る手洗い用の水みたいなものでうがいしそうったことがあるとか、昼に車で唐揚げ屋に行ったら三方向からゴミ収集車に囲まれたことも知ってますからね。


休憩前にマルチーズの話が出て、それで食べたくなって頼んだ小さくて丸いチーズですよねこれっ、本当にありがとうございます、ダメ元で頼んだので差し入れが置いてあったときはもう嬉しかったです、どれくらい嬉しかったかというと、雨の日に傘も無く、さ迷っていたら、いい雨宿りの場所を見つけて、差し入れの『差』という漢字のようになれたときくらい嬉しかったですよ。


ちなみに『差』の上の部分が屋根になります、そして右下にある『エ』の部分が雨宿りする人です、カタカナの『エ』は何の『エ』かと言いますと、雨に濡れてセクシーになったことで生まれた『エロチック』の『エ』ですね、では丸いチーズを遠慮なく戴きますね。


跡取り言葉濁さず、みたいな言葉がドラマのセリフで出てきたんですけど、どういう意味なんでしょうかね、あっすみません、ついついリラックスしてしまって、では戴きます。うん、うん、はい美味しいです、どれくらい美味しいかというと、この丸いチーズ、通称マルチーズを【魔流血威呪】って書きたいくらい最強においしいです。


どうかされましたか?あっ、マルチーズを食べている私の姿がエロチックということですか、ありがとうございます、あなた、図工の【図】という漢字のような何とも言えない表情をされてますね、私がエロチックだとして私をエロチックの【エ】に置き換えると、まさに私たちは【図工】って感じですね。


【図】と【工】の関係ですね、あっ、マッサーの話を全くと言っていいほどしてませんでしたよね、すみませんでした、マッサー中心の取材なのにエロチック中心に愉快にお届けしてしまってごめんなさい、あれっ、あの、確認なんですけど、エロチックはエロチックで合ってますか?エロティックとかエロトゥックみたいなことはないですよね、エロチックはエロチックですよね、江口さん?


あっごめんなさい、頭の中でエロチックの【エロ】という言葉のカタチに引っ張られてしまって名前を間違えてしまいました、川城界人さんですよね、江口さんではありませんよね、失礼しました。


正直に言いますけど、川城さんを【シンプルにエロい】と思ってしまいまして、シンプルの【シ】とエロいの【エロ】が合体して【江口】になった感じです、頂いた名刺を改めて見て気付いたんですけど【川城界人】という名前の【界】という漢字の上の【田】の部分にカタカナの【エ】も【ロ】も隠れてますよね、お風呂に入っていてふと洗面器を見たら内側の縁のところで髪の毛が平仮名の『の』の形を完全再現していたのを見つけたときと同じぐらいの感動がありますよ。


はい、何でしょうか?私の好きな男性のタイプですか?そうですねやっぱりマッサーみたいな人ですかね、あっ、あの、すみません、男性というのは男の人のことで良かったんですよね、そのつもりで喋ってしまっていたので、もし弾力的意味の弾性だとしたらすみません。


タイプの意味も、 人をある共通する特性によって分けたときの枠と言いますか、そっちでいいんですよね?指先で鍵盤を叩いて文字を紙面に印字する機械のタイプライターの方ではないんですよね?それならよかったです。


好きな弾力のタイプライターではないと分かったので続きを答えますね、好きな男の人ですよね、マッサーが好きな男の人ではあるんですけど、食べている私の姿がエロチックと言わない人とか、図工の【図】という漢字のような何とも言えない表情をしない人であれば特に気にしません。


マッサーは私のファンだったんですね、それはあのときは分かりませんでしたよ、【やっぱりそうだったんだ!】なんて思ってないですよ、もし【やっぱりファンだったんだ】と思っていても言いにくいですからね、【僕の父さんは極道さんで『ご苦労さん』と言われて僕降参】という早口言葉並に言いにくいですからね。


あの、もしかして今回も私が思っているファンとあなたが思っているファンに違いがありますか?【熱心な愛好者】ですか?それとも【送風機】ですか?それともそもそもファンという言葉ではなくて【不安】という言葉で、ただただあなたが小文字も大文字にして読んでしまう人なだけなんですか?あっ、熱心な愛好者で合ってますか。


フフッフフッ、、、あっごめんなさい、さきほど出てきた【エロチック】という言葉と、これまでに何回も言葉として発した【マッサー】という単語が頭の中でドッキングして【エロマッサージ】という言葉になってしまって笑ってしまっただけです、本当にごめんなさい。


笑ってしまった理由に嘘はありませんよ、本当に本当に本当に本当です、私には嘘をつけない理由が一個とか二個とか三個とか二百個とかあるんですよ、次に嘘をついたら約束通り、ハリセンを“ボンッ”と言いながら投げ飛ばさないとイケなくなるので、もう嘘はつかないと決めているんです。


『指切りげんまん、嘘ついたらハリセンをボンッと飛ばす!指切った』ってやってしまったんですよ、だからその人が見ていないところであっても嘘はつきませんからね、嘘はつきたくないので正直に言いますけどね、今『指切った!』と言ったタイミングで『指切った』に似てる言葉である『湯引きした鯛』が食べたくなってしまいましたよ。


マルチーズが話題に出てきた時に食べたくなって頼んだ丸いチーズみたいに、用意するのは容易ではないと思うので頼んだりはしませんが、食べたいとは思っています、そんなことよりマッサーのことまだ全然喋ってないですよね?マッサーがメインなのに1那由多分の1くらいしか喋ってないですよね?


折り畳んであるやつを三角にして自立させて飾るタイプの卓上カレンダーの三角の空洞の部分に、何か小物を収納したり有効活用しないと気が済まないタイプだったり、最後までやらないと気が済まないタイプだったりするので最後まで話しますよ、まだまだ時間はありそうなので、マッサーの全部をお話ししますよ。

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