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青みがかった黄色いピンク  作者: 高嶋ともつぐ
特別章 川城界人
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#61 世界で七つの指に入る言い訳

初めまして飯田啓子です、久慈さんはまあまあいい人で、それなりにいい人で、悪い人かいい人かでいったらいい人で、普通のいい人か少し変なタイプのいい人でいったら少し変なタイプのいい人で、あわよくば泡浴場で滑って頭を打ってほしい、という駄洒落みたいなことをほとんど思わないくらいいい人でした。


あわよくば泡浴場で滑って頭を打ってほしい、という駄洒落はまあまあの駄洒落で、それなりにいい駄洒落で、駄洒落か駄洒落じゃないかでいえば駄洒落で、普通の駄洒落か少し変なタイプの駄洒落かでいうと少し変なタイプの駄洒落ですけど、使う機会はもうないと思います。


さあ何から話した方がいいですかね?どうやって出逢ったかを最初に話した方がいいですかね、それとも最初に久慈さんの印象を1000文字詰め原稿用紙一枚程度の量にまとめて話した方がいいですかね、それとも最初に【東シナ海】が【浮気しないかい?】に聞こえる説について紐解いていった方がいいですかね。


ではとりあえず私の簡単な自己紹介から始めさせていただきます、元気がなんかまあそれなりにいい感じだと言われたり言われなかったりします、あとズバズバというタイプでもない気がします、あとつむじ風があまり好きではないです、あと『つむじ課税』という『つむじ』が二個以上ある人は課税対象になる制度があったら私は終わりだと思ったりしています。


日本で七つの指に入る大学のひとつを卒業しているんです私、あと口の中に七つの指がどうやっても入らないくらい小さな口をしているんです私、でも年齢が七つの子の七つの指だったら余裕で口の中に入れられると思いますよ私、でも少し潔癖性なところもあると思うので指はアルコール消毒していてほしいですけどね。


ごめんなさい、『日本で七つ』という紛らわしい言葉のチョイスと配列をしてしまって本当にごめんなさい、『ニホン』というのは『一本、二本』とかの『二本』ではなく『ジャパン』の方の『日本』ですからね、『二本で七つ』だと勘違いする人がいると思い説明させていただきました。


久慈さんと出逢ったときの話をさせていただきます、はい私は宇野真帆さんの親友として久慈さんに会わさせていただきました、有名な芸能人の方とか、一般の方とかでも最近増えてきている、結婚して『出会いは?』と聞かれたときに、『知人の紹介で』とか『共通の友人を介して知り合いました』とか言っているあれです。


親友の宇野真帆さんについて一言で表すんですか、まあ一言で言うとオバサンですけど、優しくていい人で優しくていい人で優しくていい人で優しくていい人で、まあ結局のところナンヤカンヤで普通のオバサンですかね。


久慈さんと初めて会ったのは料理のお店でした、その料理のお店で座敷に上がる時につまずいて転んでしまって自分でも驚きましたよ、睡眠不足や立ちすぎとかで目とか足とかの疲れが出てしまっただけで、別におっちょこちょいとかそういうのではないんですけどね、ずっと疲れているんです私。


ちょっとしか好きではない女性アーティストの中古のCDアルバムが70円だったので買って家に帰って、途中になっていた100円で買った文庫本を読みながら聞いていたら、読み始めてすぐにその小説にその時聞いていた女性アーティストの曲を登場人物が聞いている描写が登場して驚いたんですけど、座敷に上がる時につまずいて転んでしまったのもそれくらい驚きましたね。


私、久慈さんの魔力に飲み込まれてしまってますよね、だって『甘栗を剥いて元の皮に戻しちゃいました』みたいな言葉が頭の中に急に浮かんできたり、歯磨きをしているときに白目でアームブリーカーをするプロレスラーみたいな顔になっちゃったりしてるんですよ?久慈さんの魔力でしかそんなことありえませんから。


ちなみに、歯磨きをしているときに白目でアームブリーカーをするプロレスラーみたいになっちゃったりすることを、【甘栗むいちゃいました風】に言うと、『白目を向いちゃいました』ですよね。


私、魔法にはとても興味があるんです、魔法がテーマの小説とかよく読みますし、魔法を使って解決したい事柄が魔法使いの数ほどあって、【ほっそりとはしていない】【分厚いカバーで包まれている】【洗練されていない】【外出する時に携帯しない】というのに、『携帯電話』や『スマートフォン』と呼んでいる世の中を少しでも変えたいと思っています。


魔法ではありませんが、私にも特殊能力はありますよ、図書館で借りた料理のレシピ本のカニチャーハンのページにご飯粒が付いていたんですけど、ご飯粒が付いていたということは誰かがこのページを見ながらカニチャーハンを作ったということだろうな、とすぐ見抜くことが出来たので、見抜く特殊能力はあるみたいです。


大量の焼肉のタレを久慈さんの服にこぼしてしまったことがありました、こぼしましたけど久慈さんは目立たない服を着ていたので何とかなりましたね、【オリーブオイルはそのまま舐めてもあまり味がしないし、鬼みたいな義理の父が老いて『鬼義父老いる』の状態になると味がしなくなります】けど、私が大量の焼肉のタレをこぼしてしまった久慈さんの服は二つの意味で味がある感じに仕上がってましたよ。


タレをこぼした理由なんてどうでもいいじゃないですか!そんなことより、最近会ったら幼馴染みがオッサンで地味に変わっていたんですけど【幼馴染み】と【オッサンで地味】は発音的には似てるからまあいいかなって思ってまして、その幼馴染みは『一番好きな人と一番好きではない人の差は0.1ミリ』みたいな雰囲気を醸し出してまして、インタロゲーションマーク大量発生しちゃいましたよ。


大量の焼肉のタレを久慈さんの服にこぼしてしまった理由は、【焼肉のタレかけてくれオーラ】が久慈さんから出ていたのと、【焼肉のタレ染み込ませてくれオーラ】が久慈さんから出ていたのと、【焼肉のタレを使って二つの意味で美味しくしてくれオーラ】が久慈さんから出ていたからです。


記者さんも【焼肉のタレかけてくれオーラ】に似たものが出ていましたよ、焼肉のタレという言葉を使って掛詞みたいなものを作ってほしいみたいなオーラである【焼肉のタレで掛けてくれオーラ】が出てました、【焼肉のタレを使って二つの意味で美味しくしてくれオーラが出ていた】と言った私のその言葉は掛けたことになりますか?掛詞は素人なもので。


久慈さんについて少し真剣に語りすぎたので少し他の話もしませんか?私は犬が好きでキャットもモンキーも好きで、その中でもやはり犬が一番好きで、キャットやモンキーももちろん好きなんですけど、やっぱり犬が好きでラブラドールレトリバーが一番好きですね。


『阿修羅ドールRED RIVER』って聞いたら怖さしか感じないけど、ラブラドールレトリバーと聞くと微笑ましさしか感じないですよね、ちなみに怖さしか感じないといえば、母が透明な人を常に傍らに置いているのではないかというくらいいつも一人で喋っていることを思い出しました、あっ休憩入るんですね、分かりました。

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