表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/34

(7)

「さっき断られたのに何で…?」

真希奈は混乱しながら言う。


「申し出を受けると言ったが、

そもそも俺たちの今回の任務の対象者は

本城真希奈ほんじょうまきな、女、

A型、xx高校1年、家族構成は3人という

人間だった。

詳しい書類は仲間が持っているが…

これらの情報と今目の前にいるお前は

完全に一致している。」

キューピッドは真希奈にスラスラと語る。

…がその真希奈は驚きを隠せない。

その様子を見たキューピッドは真希奈の目線まで

屈み目を合わせ、大きな手で真希奈の頭に

触れながらこう続ける。

「俺がお前の恋愛を変えてやる。

必ず幸せな恋へと導いてみせる。」


その言葉遣いは単に上から目線の物言いなのか

はたまた自信の表れなのか。

真希奈は驚いたものの笑顔を見せ、返事をする。

「ありがとう、よろしくお願いします。」


◇◇◇


「ところで1つ訂正しておくが…

俺はキューピッドという存在ではあるが

それは名前ではない。俺の名はアラトだ。」

アラトは真希奈にそう告げた。

「そっか、じゃあこれからはアラトって呼ぶね!」

真希奈はキューピッドにも名前があるのか、と

感心した。

「情報と一致したことが分かったから、

俺もこれからは"お前"ではなく"真希奈"と

呼ばせてもらう。」

アラトは照れているのか珍しく小声で

ボソボソと言った。


真希奈は自分の恋愛を変えてくれると

言ってくれたキューピッドのアラトに

わずかながらも親近感を覚えた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ