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それは本当に突然のことだった。


真希奈はいつものようにフラれてしまい、

落ち込みながら下校する。

眼前には夕焼けが広がっている。

しかし今の真希奈にはその光は

あまりに眩しく見え、思わず俯向く。


「でも…くよくよしてても彼氏は出来ないよね!」

持ち前の切り替えの早さでそう呟き、

前を向いて走り出す。

その眼前にはさっきと同じ夕焼けが

広がっている……はずだった。

走り出した後の景色は、明らかに違っていた。

そこには異形の姿があった。



「あぁ…なんで戻れないんだ…」

驚いたことに、その異形の者が言葉を発した。

しかもそれが真希奈にも理解出来る。

(私そんなに疲れてるのかな…)

何事もなかったように走り出そうとした…

その時、異形の者と目が合ってしまう。

「やばっ!」

思わず叫ぶ。走る。

「‼︎」

異形の者もこちらに気付いたようだったが

追ってくることはなかった。



真希奈は安堵して家に帰る。

「ただいまー」

「おかえりなさーい!今日はどうだった?」

帰ってくるなり母は今日の結果を聞く。

「駄目だった…また同じ理由で断られた」

「やっぱり!」

そう思うなら聞かないで欲しいと思いつつ

真希奈は自分の部屋へ向かう。

(何故か嫌な予感がする…)

急いで部屋の扉を開けたものの

特に変わった様子はなかった。

(本当に疲れているのかもしれない)

「今日は早めに寝よう…」


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