2人の笑顔。
彼女のアパートに着き、階段の下で彼女に言われた。
「今日は、ありがとうございました。」
「あっ、いえ!こちらこそ...」
僕は、一か八か彼女に聞いた。く
「あの?幹谷さん。」
「あっ、はい?」
次の言葉を口にしようと思うと、胸の鼓動が止まらない。
「あっ、名前。名前で呼んでもいいですか!」
僕は、つい、声が大きくなってしまった。
彼女も、びっくりしていた。
「名前ですか?」
「あの、名前で呼ばせてもらっていいですか?」
彼女の答えが聞けるまで、胸が高鳴り痛くてたまらない。
「愛です...」
「えっ。」
「幹谷 愛...」
「あっ!愛さん!」
「変ですか?」
「いえ、綺麗な名前だなって。」
僕は、そう彼女に微笑みかけた。
すると、彼女が、
「河野さんの...河野さんのお名前は?」
「僕ですか?僕はいいですよ〜。(笑)」
「いえ、私も名前で読みたいんです///」
「あっ、はい...。僕は、」
僕は少し間をあけて言った。
「圭太です。」
「圭太さんかぁ。圭太さん?」
「はぁい?愛さん?」
2人で、名前を呼びあって僕らはお腹を抱えて笑った。
僕も、久しぶりに笑った気がした。
彼女の笑顔を見ていると、また彼女を好きになった。
「私、久しぶりに笑いました!」
「僕もです!長い間、笑ってなかったんで(笑)」
「そーだったんですか。私も最近切羽詰ってて...」
「えっ?」
「あの、圭太さん?」
「はい?」
「私の部屋に来ませんか?」