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影と光  作者: Aki
23/26

現在

[現在]


僕は、昔のことを、このビルの上で思い出していた。


「なぁ、愛?」


僕は、上から交差点を行き交う人々を見る。


「僕らって、僕が影で君が光だった。」


僕は僕の胸に手を当てて、彼女に話しかけた。


「ねぇ?聞いてるかい、愛。」


「ここに来たら、君の近くに来れた気がするんだ。」


「それに、2人の夢だって叶う。」


[夢?]


「そう、夢。あの日の約束。」


[あー!海!]


「そう、ここから見えるんだ。沖縄の海じゃないけどね?」


[沖縄じゃなくても、圭太と見れればいいの。]


「ふっ、ホントかよ…」


僕は笑った。


[ホントよ!圭太って以外にロマンチストね]


「うるさいなぁ…」


[なんでここに来たの?海を見に来たわけじゃないでしょ?]


「なんで、そう感が冴えているのかなぁー?愛は」


[だって、圭太の家族だもん。]


「そっか…」


僕は遠くを見つめた。


「そろそろ、結婚式を挙げようよ。2人で」

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