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僕と君
「私は許さないよ?」
その手と声、まるで彼女のようだった。
「でもっ…」
「でもじゃないでしょ?悪い事しちゃダメだよ?」
「愛…僕どうすればいい?」
「ぅーん、結婚式でもあげる?」
「あげよっか?」
「私死んだのよ?どうやって挙げるのよ。」
後ろの彼女は笑った。
「2人で挙げよっか?」
そう言い僕も笑った。
すると、雨が降ってきた。
「圭太、風邪引いちゃうよ?」
「…」
「圭太ぁ〜?」
「僕、そろそろ死んでもいい?」
「…」
「愛?ダメ?」
「私のところに早く来て?寂しいよ…」




