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影と光  作者: Aki
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彼女の過去

彼女は幼い頃から高校1生までの長い間、

父から性的暴行を受けていた。

そんな父親から、彼女の母は逃げるかのように家を出て、母は彼女を捨てた。

暴行は歳を重ねるごとに酷くなり、

父親は働かず、彼女の身体で金儲けをし、

また、自分の命令に従わなければ、殴り、蹴り、しまいには自分の性欲を発散するための道具として彼女を使った。

彼女は、自分からは弱音を吐かず、笑顔で登校し、友だちと楽しく時間を過ごした。

しかし、家に帰ると殴られ、蹴られ、金儲けのために外へ連れ出される。

そんな毎日の繰り返しだった。

しかし、そんな毎日を見て不自然に感じた者がいた。

それは、彼女の隣の部屋住人だった。

隣人は、すぐにこの事を警察に話し、

まもなくして、児童相談所と警察が彼女の父親を取り押さえに来た。

そして、彼女のことを隣人は預かってくれた。

そんなにも仲が良かった訳でもなかった。

でも、隣人は彼女のことを強く抱きしめてくれた。

しかし、取り押さえられた父親は

「俺が捕まったのは、お前のせいだ!」

と、彼女を責めたそうだ。

「俺がムショから出たら、絶対殺すからなぁ!」

そう残し、彼女の父親は懲役8年の判決を受け、刑務所に入った。

その後、彼女は隣人の家で育てられ18歳で家を出て、一人暮らしを始めた。

父のいない3年間が幸せだった。

隣人も優しくしてくれ、友だちと遊ぶ時間ができ、カフェでバイトも始めた。

普通の女子校生の生活を送り、卒業した。

卒業後は、夢を叶えるために大学に行き、勉強をした。

大学でも楽しく時間を過ごせ、最高の学生ライフを送れた。

大学を卒業したのが、22歳の春だった。


しかし、父から受けた多くの傷は6年たっても消える事はなかった。


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