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僕らの幸せ
「私も好きです。今日出会ったばっかで、気持ち悪いですよね」
彼女は苦笑いをする。
「気持ち悪くない!愛さんだから…」
「やっぱ、圭太さんって面白いんですね。」
「愛さん、あなたの生きる意味になっていいですか…」
「圭太さん…。なら、私の最期を側で看取ってくれますか?」
彼女は、笑った。
「僕で良ければ!」
「あなたがいい。」
僕らは、今日あってお互いに恋をした。
でも、僕らの幸せな日々はそう長くはなかった。
僕らは、あんな別れをしたくなかった。
もっと、僕が強かったら…
彼女を守りたかった。
彼女を抱きしめていたかった。
[僕が君を守れたら]
彼女は、父親に殺された。
僕の目の前で…




