俺は
3話目です。
楽しんでいただけたら幸いです。
文の構成でおかしいところがあったら言ってください、お願いします!
あとPV以外に多くてうれしかったです、ありがとうございます!
「このクラスは、能力者を育成するための特別学級さ」
…どういうことだ、能力者?というか、もしそれが本当だったとして、なんでこんな普通の、いや普通と言ったら失礼か。平凡な中学校に、なんでそんな秘密があるんだ⁉
「それは、このクラス全員知っているのか?⁉どういうことなんだ⁉」
「まぁまぁ、少し落ち着けって」
「この状態で落ち着けるわけがないだろっ」
意味が分からん(本日2回目)。さっきまでは作り話だと思って普通に聞いていたが、ここまで真剣に話されると返って驚く。感覚派やら元素派やら訳のわからないことを聞かされていたが、もうここまでくると本当の話にしか聞こえてこない。
「一つずつ説明する。まず、この学校は何の変哲もないただの、平凡な中学校だ。
1~3の学年のクラス中に、一つだけ特別な学級があるんだ。
それがこのクラス。俺たちのような、日本全国にいる人間以外のやつらは全員ここで育てられるんだ。法律で義務付けられている。」
「法律て…、そんな法律聞いたことがないぞ」
「そりゃあそうだろう。異種族間で取り決められた、いわば幻の法律、特例だ。」
「はぁ…、まぁ大体わかった。だけど、なんでその特別な学級がこの学校なんだ?てか、そもそもなんでこんな学級があるんだ?それぞれ、個人個人で力を隠したり、普通の人間のように生きることだって不可能ではないはずだろ?」
「長文却下」
…。
吸血鬼の友人、冥夜 紅蓮。
稲荷伸の学級委員、稲荷 狂夜。
天使の一軍女子、天音 聖羅。
そして、人間であり人間でない、元素派の俺、煌閃 颯斗。
...もう、何が何だか。
「どうだ?分かったか?」
「脳内で文字として処理できない」
「…。分かった、さっきの質問に答えてやる」
「そういう意味ではないんだが」
「まず、なぜこのような特別学級があるのかだが」
「無視すんな」
人の話を聞け、人の話を。
「簡単な話だ。日本各地、いや世界各国で起こる怪事件や事故を解決し世界の危機を排除する。世界を裏側から守る人材を育成するためにこの学級が存在する。」
「…なんかそんな気がしてた」
「そうか?まぁいい、続けるぞ。しかし、そんな大役を並大抵の人間ができるわけがない。そこで、俺たちのような異端児、いわば人外を集める。だけど、そいつらが力を操れなかったら本末転倒だよな。そこで、この学級では力の扱い方、その他色々をここで学ぶんだ」
「信じたくないし、もうファンタジーじゃねーか」
今までの話を要約するとこうか…。
世界の危機を排除するために、能力者が必要。
そのための人材を、この学級で育成する。普通の人間では意味がないため、全国各地の異種族…人外を集める。
とうてい信じられる話ではない。
だけど、それぐらいの話でないと、このクラスについて説明がつかない。
…本当の、話なのかもしれない。
いや、狂夜の言っていることはすべて正しいのだろう。
何か言い返そうとするが、言葉が出てこない。頭の中が混乱している。
「まぁ、急にこんなこと言われても信じられないだろうな。でも、現実なんだよ、これが」
「っ…」
だけど、ここまで来て疑う要素はほとんどないだろう。
「…そうだな」
俺は、新しい仲間に向かって微笑む。
これから始まる、俺たちの平凡で特別な物語の序章だ。
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