広告が見てるっ!
皆様、こんにちは。
広告、見てますか?
最近忙しい筆者ですが、先日、『小説家になろう』の『広告』についてのエッセイを拝読しました。
椎名ユズキ様のエッセイ、N8111HP『アダルト広告は排除して欲しいという切なる願い!』です。
エッセイの内容は「全年齢対象のサイトなのにえちえちな広告が表示されて困る」というものです。
同じように困っている方が多いのか、ポイントも感想も集めていて、ちょっと目を引きます。
初めに申し上げておきますが、筆者はエロだろうがグロだろうが平気です。
これは、筆者自身が平気、ということもありますし、後ろから画面をのぞき込んでくる人がいないか、いても対処できるか、対処できなくても大きな問題にはならない、ということをも意味します。
それに加えて、そもそも、大半の広告をブロックしてしまうブラウザーを使っていますので、皆様がお困りの『アダルト広告』とかは、ほとんど目にしたことがないか、目にしても忘れてしまいます。
そういうわけなので、筆者には関係のない話だな、と思って、先述のエッセイはスルーしていたのですが……。
なんとなーく気が向いてですね、筆者よりも先に『トラッキング』について書き込んだ方もいらっしゃいましたので、自分も感想欄に書き込んでみたわけです————
ここまでが前振りです。
すごい回りくどい前振りで申し訳ないのですが、今回は全文こんな調子です。
「なんだこの作者めんどくせーな」と思われたでしょうが、こんなのでも我慢できるという方には、どうか最後までお付き合いをお願いします。
えーと。
それで。
広告についてです。
いや。
『トラッキングコンテンツ』についてです。
いやいや。
やっぱり『広告』についてです。
どっちだよ。
本稿では、特に『小説家になろう』の『アダルト広告』ということではなく、インターネットの広告一般について、筆者の知っていることを説明していきます。
そもそもインターネットの広告の仕組みってどうなっているんだろう、という辺りの話です。
まずは例え話をします。
そうすることで『広告』とか『トラッキング』とかについて説明します。
説明してどうする、ということでもないのですが、筆者としては、なんだか説明したくなってしまったので、とにかくそうします。
こういう話は知っている人には常識なので、勿体振った例え話とか正直微妙なのですが、それでもとにかく説明してしまいます————
* * *
時は近未来。
場所は地球に似たどこか。
天気良し。治安良し。気分良し。
俺はサトー。伝説の諜報員だ。今は引退しているが。
自分で『伝説の』とか言い出すなんて馬鹿丸出しだが、俺は、今日、気分がいい。
だから細かいことは気にしないのだ。
俺の背中には、黒くて大きくて重たいリュック。
俺の大事な相棒だ。
俺の足が向かう先。王立ナロー図書館。
自動ドアをくぐる。
冷房完備の館内で、カウンターに向かって、俺は話し掛ける。
「よう、ヒナちゃん。調子はどうだ」
図書館のアイドルにして、超絶有能な司書、ヒナちゃん。
外見だけは幼い彼女の、無機質な笑顔が俺に向けられる。
「こんにちはでち、サトーさん。どうもこうもないでち。ヒナは忙しいでち」
にこやかな表情の彼女が、不機嫌そうに言い放つ。
「そうなのか。ヒナちゃんはいつも忙しいな」
「そうでち。ヒナは忙しいでち。サトーさんはいつも暇そうでち」
「俺のことはいいんだよ。何か面白そうな作品は入ってるか」
言いながら、俺はリュックの中身を広げる。
「新着と、完結と、連載中と、どれがいいでちか。ランキングはこれでち。それにしても——」
「電源は借りるぜ」
「——『借りる』と言いつつ、一度として返してもらったことがないでち。ヒナは神様でも仏様でもないでちよ」
カウンターの上に完成する、俺の移動式書斎。デスクトップパソコンだ。
「スマホやタブレットは使わないでちか。そのパソコン邪魔でち」
「あんなちっちぇー画面のおもちゃなんて使ってられるかよ。これが最強なんだよ」
ピーシー旧ハチX壱文盲ウルトラ。俺の愛機だ。
『V九千ウルトラ』マイクロプロセッサを搭載した、最新最速モデル。
これを使って、オンライン小説を読んだり、駄文を書き散らしたりするのが、最近の俺の日課だ。
「そうでちか。ああ、それと、今度マイページをリニューアルするでち。開発中のイメージがこちらでち」
「マジかよ。別に変えなくても、今のままで使いやすいんだが」
「これも時代の流れでち」
「そうかよ。それで……この小説なんかどうだ」
俺は、ヒナちゃんが見せてくれた新着一覧から、一つの小説を開くことにした。
俺の最強マシンがうなりを上げて、インターネットの向こうにある、ナロー図書館のサーバーに接続する。
「はいはーい。サトーさんのパソコンの IP アドレス……なろなろ、ごにょにょ、もごもご、ふにゃふにゃでち。オッケーでち。ページの内容はこれでち」
「おう、ありがとよ。もういいぜ」
「良くないでち。次はスタイルシートでち。ページの見た目の情報が書かれてるでち」
「なんだよ、めんどくせぇな……分かったぜ。じゃあ、スタイルシートを送ってくれ」
「はいはーい、オッケーでち。スタイルシートの内容はこれでち」
「おう、ありがとよ。もういいぜ」
「良くないでち。次は JavaScript でち。ページの中で実行するプログラムが書かれてるでち」
「なんだよ、それも必要なのか……分かったぜ。じゃあ、JavaScript も送ってくれ」
「はいはーい、オッケーでち。JavaScript の内容はこれでち」
「おう、ありがとよ。もういいぜ」
「良くないでち。次は『みてみるでち』の画像でち」
「なんだよ、挿絵かよ。分かったぜ。じゃあ、画像も送ってくれ」
「はいはーい、オッケーでち。画像の内容はこれでち」
「おう、ありがとよ。もういいぜ」
「そうでちか。ヒナから送るのは、これで全部でち。あと、Cookie も送っておいたので、確認するでち」
「なんだよ、いつの間に……分かったぜ」
「それから——」
「なんだよ、まだあるのかよ」
これでようやく小説が読める……そう思った俺は、まだまだ世間というものを理解していなかったようだ。
「——この人でち」
「こんにちは、サトーさん」
ヒナちゃんが、一瞬、カウンターから離れて、戻ってきた。
妙齢の美女を連れている。
「お、おう。こんにちは。おい、ヒナちゃん、この人は誰だ」
この女。昔を思い出させる。俺が現役の諜報員だった頃を。
あれだ、ステレオタイプなハニートラップ要員、みたいなやつだ。
ターゲットの視線を誘導するだけ誘導しておいて、本命は地味な別働隊、みたいなイメージだ。
おっぱいばいんばいんだ。はっきり言ってエロい。
見た目小学生のヒナちゃんとは全然違う。
「この人は広告屋さんでち。……何か失礼なことを考えてるでちか」
「いや……。それで、広告屋さんが、俺になんの用だ」
俺が女——広告屋に目を向けると、そいつはカウンターの向こうから身を乗り出してきた。
ばいんばいんだ。なんなんだ。
「用も何も……私、ナロー図書館の収益化のために、ここにいるんです。広告を送りますので、受け取ってくださいね」
そういうことなら仕方がない。
ナロー図書館は無料サービスだが、ボランティアではない。
どこかで帳尻を合わせる必要があるのだろう。
俺の最強マシンがうなりを上げて、インターネットの向こうにある、広告屋のサーバーに接続する。
「はい……サトーさんのパソコンの IP アドレス……なろなろ、ごにょごにょ、もごもご、ふにゃふにゃですね……ふにゃふにゃですね……」
「うるせぇよ」
「なんの話でちか」
「……オッケーです。広告の内容を送りますね……送りました」
「おう、ありがとよ。もういいぜ」
「良くないです。まだですよ。次の広告を送りますので、受け取ってくださいね」
「なんだよ、面倒だな。分かったぜ。じゃあ、広告を送ってくれ」
「はい……オッケーです。広告の内容はこちらです」
「おう、ありがとよ。もういいぜ」
「良くないです。まだですよ。我慢してください。もう一つ広告を送りますので、受け取ってくださいね」
「なんだよ、まるで俺が我慢できないやつみたいだな……分かったぜ。じゃあ、その広告も送ってくれ」
「はい……オッケーです。広告の内容はこちらです」
「おう、ありがとよ。もういいぜ」
「そうですか……私から送るのは、これで全部です。あと、Cookie も送っておきましたので、確認してくださいね」
「なんだよ、こっちもか。Cookie 好き過ぎかよ……分かったぜ」
「はい……では、またお会いしましょうね」
そう言って、女は去っていった。
やれやれ。
小説一つ読むのに、まったく面倒なことだらけだが、ともかく、これで俺の至福の時間が————
「————って、なんじゃこりゃ」
「どうしたでちか」
俺はパソコンの画面をヒナちゃんに向けた。
「この広告よぉ、ちょっとエロ過ぎじゃねぇか。ナローはエロ禁止だろ。どうなってんだよ」
「そうでちよ。えろえろ、えちえちは禁止でち」
そうだろうがよ。
俺はヒナちゃんが広告を確認するのを待った。
ヒナちゃんは、しばらくの間、画面を凝視していたが、やがて、おもむろに口を開いた。
「この広告は、広告屋さんが配信してるでち。ヒナがなんとかするのは難しいでち」
お、おう。
そうなのか。
それでいいのか。
「どうしようもないでち。ああ、そうそう、ところで『桜の木』でちが————」
その企画は終わったところだろうがよ。
* * *
ちょっと長過ぎる例え話でしたが……。
インターネットの仕組みって(細部は異なりますが)大体こんな感じです。
読者がパソコンやスマホのブラウザーで小説のページを開くと、その裏では大量の通信が発生します。
『サーバー』とか『IP アドレス』とか『Cookie』とかが、大事な用語です。
『サーバー』というのは『serve する人』、データとかサービスとかを提供するコンピューターのことです。
例えば、「小説の本文を送ってください」と言われたら、「はいどうぞ」と言って、小説の本文を送り返すのが、サーバーの仕事です。
『IP アドレス』というのは『Internet Protocol address』の略で、インターネット上の住所のことです。イメージとしては、電話番号みたいなもの、と言った方が分かりやすいかもです。
インターネットには何十億台ものコンピューターが接続されていますので、普通にしていると、どれがどれだか分からなくなります。
パソコンとかスマホとかからサーバーに接続するとき、サーバーの IP アドレスを(裏で)指定することで、サーバーを呼び出しています。
逆に、サーバーからデータを送り返すときも、その宛先として IP アドレスを使います。
『Cookie』というのは、クッキーです……。サーバーが送り付けてくるデータで、『名札』とか『割符』として使います。
ここまでの話だけなら、広告がエロいこと以外、特に問題はなさそうです。
しかし、世間というのは、インターネットというものは、そんなに単純ではありません。
* * *
翌日。
俺は街の書店へとやってきた。
「こんにちはぞな、サトーさん。今日はなんのご用ぞな」
カウンターの向こうに立つのは、ヒナちゃん……ではない。
この書店の看板娘、ヒナゾンちゃんだ。
「よう、ヒナゾンちゃん。調子はどうだ。電源は借りるぜ」
「どうもこうもないぞな。ヒナゾンは忙しいぞな。電気代は付けにしておくぞな」
顔も立ち姿もヒナちゃんそっくりだ。二人は親戚らしい。
「そうかよ。それでだ、ちょっくら新刊を買いに来たんだが————」
めんどくさい描写はすべて省略だ。
俺の最強マシンがうなりを上げて、インターネットの向こうにある、ヒナゾン書店のサーバーに接続する。
「はいはーい。サトーさんのパソコンの IP アドレス……ぞなぞな、もぞもぞ、ふなふな、だらだらぞな。オッケーぞな。ページの内容はこれぞな」
「おう……どうせまだあるんだろ」
「正解ぞな。スタイルシートと JavaScript と画像があるぞな」
「だと思ったぜ。じゃあ、全部送ってくれ」
「はいはーい、オッケーぞな。スタイルシートの内容はこれで、JavaScript の内容はこれで、画像の内容はこれと、これと、これと…………これぞな」
「おう、おう、多いな。だが、ありがとよ。もういいぜ」
「そうぞなか。ヒナゾンから送るのは、これで全部ぞな。あと、Cookie も山ほど送っておいたので、確認するぞな」
「なんだよ、そんな大量の Cookie……分かったぜ」
「それから——」
「なんだよ、まさか——」
俺もちょっとは世間というものが分かってきたか。
ヒナゾンちゃんが、一瞬、カウンターから離れて、連れてきたのは例のあいつだった。
「——この人ぞな」
「こんにちは、サトーさん。またお会いしましたね」
「お、おう。収益化か」
「んー、それもあるぞなが、ちょっと違うぞな。ビッグデータぞな」
俺が付けにしている電気代でも回収しようというのだろうか。
よく分からないが、ともかく、俺の最強マシンがうなりを上げて、インターネットの向こうにある、広告屋のサーバーに接続する。
「はい……サトーさんのパソコンの IP アドレス……ぞなぞな、もぞもぞ、ふなふな、だらだらですね……ふふっ、だらだらですね……」
「いや IP アドレスだろ」
「資本主義ぞな。だらだらしてる暇はないぞな」
「……オッケーです。先日お送りした Cookie も……確認しました。IP アドレスは違いますが、確かにサトーさんで間違いないですね。ヒナゾン書店の新刊ページ用で、サトーさんに合いそうな広告の……内容は……これですね……送りました」
「おう……だが、まだありそうだな」
「正解です。他にも広告がありますので、受け取ってくださいね」
「おう、仕方ない。全部送ってくれ」
「はい……オッケーです。残りの広告の内容は、これと、これと、これと、これと、これです……送りました」
「おう……やっぱり多いな……。だが、ありがとよ。もういいぜ」
「そうですか……私から送るのは、これで全部です。あと、Cookie は捨てないようにしてくださいね」
「なんだよ、捨てたらどうなるんだ……分かったぜ」
「はい……では、またお会いしましょうね」
そう言って、女は去っていった。
ところで新刊……いや広告……俺は何がしたかったんだ?
* * *
昨日はナロー図書館、今日はヒナゾン書店。
まったく別のサイトですが、広告屋さんが登場するのは同じです。
主人公の訪問先に立ち現れる第三者。英語で言うと『third party』。
この人が置いていく Cookie のことを『third-party cookie』と呼びます。
訪問先が違っても、IP アドレスが変わっても(現実の住所は引っ越しで変わりますが、IP アドレスは様々な理由で変わることがあります)、広告屋さんは、Cookie を使って、一人一人の訪問者を見分けています。
そうして見分けた訪問者の情報を、広告屋さんは集めています。
* * *
それから……。
俺は、行く先々で、広告屋に出くわした。
「よう、ヒナスタグラムちゃん。そいつは……」
「こんにちはぐら、サトーさん。この人は広告屋さんぐら」
「こんにちは、サトーさん。Cookie 持ってますね。ナロー図書館とヒナゾン書店に配信した広告をご覧になったサトーさんに合いそうな、ヒナスタグラム美術館用の広告は……こちらです」
そして、特に驚くべきことでもないが……広告屋は一人ではなかった。
「ヒナぐるハイセンス広告社です! 世界中でハイセンスな広告を配信しています! Cookie をどうぞ!」
「ヒナっほー広告です♪ ヒナヒナ動画に配信した広告をご覧になりましたね♪ こちらの広告と Cookie をどうぞ♪」
「あっ、ヒナチューブの方がハイセンスですよ! 見ましたよね、ヒナチューブ! Cookie をお持ちですもんね!」
「ヒナ天マーケットでお買い上げのサトー様。お勧めの商品を広告でご案内しております」
「確かに俺がサトーだが……。それも Cookie か」
「はい、そうなります」
俺は目が回ってきた。
元が付くとは言え、伝説の諜報員を自称する俺が付け回され、行動を監視されている。
今や、俺の最強マシンには、得体の知れない Cookie が大量に保管されていた。
必要な Cookie、便利な Cookie もあるのだろうが、広告屋の Cookie はどうだろう。
やつらは情報を集めている。
俺には分かる。
情報は盾。
情報は矛。
天下国家とか、安全保障とか、それこそ産業スパイとか戦争とかの話だ。
もちろん、広告屋にそんな話は通用しない。
俺が言いたいのは、情報には価値がある、ということだ。
もちろん、俺一人の行動を監視したところで、そうして集めた『情報』の価値など高が知れている。
だが、これが何千人、何万人、何億人となったらどうだろう。
情報には価値がある。
だから、情報は金になる。
俺の知らないところで、俺を含む誰かの情報を使って、やつらは金を稼いでいる。
これは正しいことなのだろうか。
唯々諾々と広告を閲覧して、やつらに情報を集めさせることが、本当に世の中のためになるのだろうか……。
* * *
このように複数のサイトにまたがって訪問者を追跡することを『トラッキング』、そのための足掛かりとなる広告などのコンテンツのことを『トラッカー』とか『トラッキングコンテンツ』などと呼びます。
無料サービスには、広告にしろ、他の何かにしろ、収益化の手段が必ず必要です。
それは当然のことです。
ですが、望まない広告を見せられたり、行動を監視されたりすることまで、当然であるとは言えないと思います。
お前が長く広告を見るとき、広告もまたお前を見返すのだ。
ちょっとうまいこと言いたくなったので、言いました。
これでタイトル回収です。
最後に、筆者の妄言を書き連ねておきます。
筆者としては、ヒナちゃんが広告屋さんの広告を控え目にして、自社で広告業を始めればいいのになぁ、と思っています。
例えば、『小説家になろう』のユーザーで、自分の作品を宣伝したい人とか、それなりにいると思います。
こういう人たちに広告枠を販売すれば、それなりに売れるんじゃないかなぁ。売れないかなぁ。
書籍化した作品の紹介とか、今でもトップページに貼られていますが、これをもっとあちこちに貼るようにするとか。
出版社から出稿してもらう方法を考えるとか。
他には、小説の内容とか、PV とかの『情報』。ヒナちゃんは全部持っています。
こういう情報を活用すれば、広告表示の最適化もできるはず。
言うだけなら簡単なので、無責任に色々と言ってみました。
実装はきっと大変でしょう。
『G』で始まる大企業なんかは、超高学歴の超優秀な人たちを何人も集めて、広告表示の最適化を超頑張ってるらしいです。
そのくらい難しいということです。
世の中難しいことだらけです。
だからと言って諦めてしまうのも面白くないので、こんな長文を書いてみたわけです。
というのは口から出任せで、ただ単に書きたくなったから書いただけです。
言いたかったことは以上です。
ここまで読んでくださった方。
面白かったでしょうか。
こんな駄文でもお役に立ちましたでしょうか。
もしよろしければ、ポイントの一つでも置いていってくださいね。
またどこかでお会いしましょう。