表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アーク・ライズS 何を犠牲にしてもあなたを守りたい  作者: リィズ・ブランディシュカ
第二章
6/18

第6話 もくず屋のフィッツ



 今にも店をたたんでしまいそうな店名だけど、もくず屋にはよく足を運ぶことが多い。


「いらっしゃいませっ、オルタさんキャロさん!」

「おう、あいかわらずぼろいままだな」

「ちょっとオルタ」


 店番兼店長のフィッツ・ブルーミストラル。フィーが顔を覗かせて挨拶すると、オルタが歯に衣を着せぬ言葉を放った。

 私はさすがに肘で小突いた。


 そして小声で窘める。


「もうちょっと言葉を選びなさいよね」

「あ、悪ぃ、つい思った事が口に出ちまうんだよな」

「それも、フォローになってないわよ」


 喋れば喋るだけ墓穴を掘りそうなので、黙っていた方が良いかもしれない。

 オルタは静かにしていた方が得なのよね。

 顔はそれなりにいいし、体格もまあ……いいし。

 でも精神構造がお子様だから。

 はぁ……。


 それにしてもこの店、いつもどこか壊れかけだけど、修理したりしないのかしら。

 フィー以外の人、見かけないし。

 家族とかどうしてるんだろう。


 そんな事考えてたら、フィーがこっちを見つめて笑っていた。


「くすくす、お二人はいつも仲が良いですね」

「そうかぁ?」


 笑い声をもらすフィーに、オルタは納得いかないような顔。


 小うるさい小姑みたいなやつとでも思っているんだろうか。私の事。


「ほら、無駄口叩いてないで、さっさと商品見てくわよ。この後は予定があるでしょ?」

「おっ、そうだったな。早く行かないとどやされちまう。長居できなくて悪いなフィッツ」

「いいえ、顔を出してくれるだけで嬉しいです」


 お店の中に並べられた商品を見てく。


 前に見て行った時にはなかった新商品がいくつか入荷されていた様だ。


 今にも潰れちゃうそうな見かけしてるのに、商品の入荷はマメにされているみたい。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ