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第3話 化け物退治
寝坊助のオルタと一緒に向かったのは、広々とした平原。
けど、どこまでも続いてそうな平原は、あるところを境にしてぷっつりと途切れてしまう。
遠くの平原の先にあるのは真っ暗な闇だ。
そして、その闇はゆっくりとだが、こちら側に移動してきている。
私達が生きているアーク・ライズの世界はホントにホントに行き止まりの世界で、袋小路の世界。
未来がない世界だ。
世界の四隅から、ああやって壁がどんどん迫って来て、私達はいずれ潰れてしまうだろう。
けど、だからと言って、「さて今日もやるか」私のオルタは膝をかかえて、黙ってたりはしない。
オルタは私を見て「キャロ、いつも通り頼む」そう言う。
私もそれに「ええ、分かったわ」いつも通りそう答える。
壁の向こうから自然発生してくる、この世ならざる化け物達を退治する為に、頑張らなくてはならない。