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4.立ち話です!

「マードリア、あなた途中からずっと変な顔をしているけどどうしたのよ?」


している、ということは今もですか。


「いや、その、少々謎な事がありまして」

「また変な案件とか持ってこないでよね」

「いや、なんで全部私が原因になるの⁉︎」

「いや〜ねえ」


チコとガーラは顔を合わせて苦笑いをする。

私そんなにトラブルを持ってきた覚えないんですけど。


「大丈夫ですよ、私ができる事でしたらなんでも協力しますから」


レンちゃん、本当になんていい子なの。嫁に欲しいよ。


「マードリア様、私も協力しますよ」

「マードリアの面倒ごとに巻き込まれるのはもう慣れているわよ」


みんな……ありがとうって言いたいんだけど、どーして私がなんか厄介事起こす前提になっているのやら。


「いや、だから別に私何もしてないって」

「お前は会う度会う度面倒な事持ってくるからに決まってるだろばーか」


この憎たらしい言葉を吐く奴なんて私の知る限り一人しかいない。


「毎回毎回問題を起こすあんたに言われたくないわ悪ガキ」

「ああ! 言ったな!」

「ええ言ったよ言いましたよ!」


なんとなく恒例になってきたこの言い合い。最初の頃はみんなが止めてくれていたけど、今はもうまたかという感じになっている。


「マード、僕必要?」

「コリー王子様、なんだか久しく感じますね」

「うん、毎日会いたい」


相変わらず話の飛躍の仕方が凄いな。


「お久しぶりですマードリア。何か困り事があるのでしたらお手伝いしますよ」

「お久しぶりですフーリン様。そうですね、何か困った事がありましたら相談させていただきます」

「僕も」

「もちろん、コリー王子様もですよ」


不意に目が合ったダミアは少々小馬鹿にしたような顔をした。


「俺は手伝わねーよ。何が悲しくてマードリアの手伝いをしなきゃいけないんだって」

「別に頼んでないよ。安心して、リリーが絡んでいても絶対に頼まないから」

「なっ⁉︎」


ダミアはなんともいえない面白い顔をしている。いい気味だ。


「日頃の行いが悪いからですよ。これに懲りてダミアも少しはマードリア様への態度を改めなさい」

「そ、それは……。だけど、マードリアも……」


本当にリリーに対しては弱いな〜。

さっきまでは馬鹿でかい声を出していたくせに、今では蚊の鳴くような声を出しているんだから。


「まあそれは良いとして、早くクラス見に行くわよ。またギリギリなんて事になりかねないわ」

「そうですね。それではまた会いましょう」

「では、我々もこれで」


颯爽と立ち去る姿はまさに絵に描いたような皇子様のように華々しさがあった。


「マードリア様、あれでもダミアは優しい人です。もう少しお手柔らかにお願いしてもよろしいでしょうか?」


本当にリリーは優しいな。


「それは無理かな。でも、何かあればダミアを頼るし、助けもする。お互いそれは分かっているから。だから安心して。でも、もし私が言い過ぎてる時とかは構わず止めて良いからね」


リリーはホッと安心した顔を浮かべる。


「はい!」

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