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37.久しぶりの家族です!

「リーアー‼︎」


この声は……。


「マードリア、お兄さんが呼んでるよ」

「お兄様、あれほど目立つような事しないでって手紙を添えて送ったのに」


 この運動祭は、事前に呼ぶ人にに対して招待状を送る。それがなければ学園には入れない。

入り口部分の結界だけ解いているため、職員や警備員が血眼で招待状を確認しているのだ。


 私は牽制ついでにお兄様の側に行く。


「お久しぶりですお兄様」

「リアー会いたかったよ!」


お兄様はいつものように優しく、だけど勢いよく抱きしめてきた。


「私も会いたかったです。ですが、目立つような事はくれぐれもしないでいただきたいです」

「安心しなさい。リアは誰よりも可愛いのだから、僕がリアを応援しようがしまいが目立ってるよ。いや、もちろん全力で応援するけどね!」


ああ、だめだこのシスコン。


「フレーバ家の品位を落とさない程度でお願いします」

「分かってるよ」


お兄様は微笑んで、大きくゴツゴツとした手で優しく私の頭を撫でた。


「マードリア、そろそろ父さんともお話しないか?」


お父様はお兄様の後ろから覗くようにして私を見た。その目は、まるで子どもが親に欲しい物をねだる目だった。


「お久しぶりですお父様」

「マードリア、見ない内に大きくなったな。聞いたぞ、コーリー・ミーク第二王子様に婚約を申し込まれたんだって?」


お父様の顔に暗雲がかかっている。

というか、告白ならあと二人にされているし、唇も奪われていますよ〜。絶対言わないけど。


「え、えーっと、はい」

「まあ、流石私の娘ね! そんな素晴らしい方に婚約を申し込まれるなんて。ほら、こんな風にいくらあなた達が見合いを阻止しても婚約の申し込みはくるのよ。もう意固地にならないで、娘が親元を離れるのを覚悟しなさい。カーター、あなたもいつまでも妹に執着しないで自分の大切な人をマードリア以外に見つけなさい」


やっぱり二人が私への申し込みを阻止していたのか……。


「離れる……」

「マードリア以外……」


お母様の言葉の刃がお父様とお兄様にクリーンヒットしたみたいだ。

すっかり意気消沈した二人を尻目にお母様は私に近寄ってきた。


「マードリア、元気にしてたかしら? また見ない間に成長したわね。お母さん嬉しいわ」

「そんなに成長しているとは思いませんが?」

「成長しているわよ。毎日見ていたら気づかないでしょけど」

「そうなんですか。でも確かに、そう言われますとお母様も見るたびに一段とお美しくなられていますね」

「あらやだ! もーこの子ったら!」


お母様は嬉しそうに私を抱きしめてきた。お兄様の抱きしめ癖はたぶんここからきているのだろう。


「そういえばお母様、ジェリーはいないのですか?」

「いるわよ。今は少し席を外しているけれど、始まる頃にはちゃんと来るわ」

「ならよかったです。それではお母様、お父様、お兄様、私はそろそろ行きますね」

「ええ頑張ってね」

「マードリア、怪我はしないように気をつけなさい」

「リア、楽しんでね」

「はい!」

頑張って今月中には運動祭編終わらせる!(つもり)

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