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【03】 悪役令嬢と旦那様 01

すべて会話文で出来ています。

地の文はありません。


どっかのお屋敷の応接室。

元悪役令嬢と、旦那様の初めての顔合わせ。

壁際で見守る家令になって聞き耳を立てている。

そんなシチュエーションでお楽しみください。








「命令だからお前なんかと結婚するんだ」


「それは、こっちのセリフです」


「なっ」


「私だって貴方なんかと結婚したくありません。それこそ命令ですから、貴方なんかと結婚してあげるんです」


「な、な、な……」


「大丈夫ですか? 言葉になっていませんけど」


「お前、お前は……なんで、この俺がお前なんかと結婚しなきゃならないんだ……」


「貴方がいつまでも結婚しないからでしょう。おかげで私が貴方なんかと結婚させられるんです。本当に迷惑」


「お前に俺の気持ちの何が分かる!」


「貴方こそ婚約者に捨てられた女の気持ちの何が分かるんです? 婚約者さえもいたことがないくせに!」


「うっ、言ってはいけないことを! 俺だって、俺だって結婚したかった!」


「じゃあなんでしなかったんですか? 噂ではかなりオモテになったそうじゃないですか。聖女様も真っ青なくらい女性を侍らせていたとか。全男性を敵にしたとも聞きましたよ」


「それは!」


「なのにどうして今も結婚していないんです? 何かお身体に問題でもあるんですか? それともその性格ですか?」


「聖女に嫌がらせをしていたような奴に、言われたくない! そんなんだから好きな男に振られるんだ!」


「……好きじゃなかったわよ」


「え」


「好きじゃないわよ。あんな男」


「だって、好きだから、嫌がらせしたんだろう?」


「するわけないじゃない。なんでそんな面倒なことしなきゃならないのよ」


「え、だって、王妃になりたかったんじゃないのか?」


「王様になれるならともかく、あんなに勉強して王妃なんて貧乏くじもいいところよ。あんな馬鹿の補助なんてやってらんないわ」


「王になりたかったのか! お前王家転覆を!」


「馬鹿なの?」


「ばっ、ばっ」


「王家の男、いえ、王家に関わる人に言いかえるわ、みんな馬鹿なの?」


「馬鹿……」


「馬鹿でしょ? 馬鹿以外の言葉が希望なら、アホ、あんぽんたん、まぬけ、愚図、のろま、ぼんくら、すかたん、とんちんかん、我儘、恥知らず、子供っぽい、浮気者、変態、助平……それから」


「分かった、分かったから……そんなに嫌なのに何で……」


「何で? 何でって何が?」


「何で婚約者になったんだ」


「私とアレは政略結婚よ? 分かる? 政略結婚のための婚約なの。好きがあったら良かったけど、好きも嫌いも無いわよ。だいたい好きになるくらい交流もないんだもの。あぁ、あの人が私の婚約者ね、って、その程度よ。私が自分で決めた相手なら、そりゃあ他を向かれたらいらつくけど、私はお飾りみたいなものでしょ? アレと王家が必要なのは、私の上にくっついている侯爵家とその仲間たちで、私じゃなくてもいいのよ。現に、私がいた位置に聖女様がちゃんと入ったじゃない」


「それは、お前が聖女をいじめたから、侯が責任を……」


「だーかーら、私はそんな面倒なことしないわよ。なんであんな奴らのために私の少ない自由時間を割かなきゃいけないのよ」


「……」


「でも、まぁ、そう思いたいなら、そう思っていて結構よ。私がなに言ったってどうせ、誰も聞いてくれないし。でもこれだけは言わせてもらうわ。私はアレのことなんて好きじゃなかったし、私が強請った婚約だって言われているみたいだけど、一度だってそんなこと言ったことはないし、それどころか早く婚約解消をしてほしいと言っていたわ」


「ならなんで……」


「貴方達本当におかしいわよね。私を誰だと……何様だと思っているの? ただの侯爵家の娘よ? たまたま王子の婚約者に選ばれただけで、十代の女に何の力があると思うの? それなら貴方や、聖女様の方がずーっと力があるでしょうよ」


「でも、お前の家は侯爵家で……」


「侯爵家だから何?」


「侯爵家だから、お前のために動く奴もいるだろう」


「そうねぇ。でも頼まれもしないのに悪いことをして、それを私のせいにすることが、私のためになることかしら?」


「お前じゃなくとも侯爵が……」


「なお悪いじゃない。娘のために部下の子供たちにいじめをさせて、分が悪くなったら娘のせいにして、娘を切るの? 自分の立場だって悪くなるのに?」


「……」


「何より、あの親が私のために何かするなんてありえないわよ? 家の親はね、私が祖母に似ているからって、私のことが大嫌いなんだもの。婚約者になれそうな年と見かけじゃなかったらとっくに嫁に出されていたわ。今回、上手く私を追い出せた上に、王家に恩を売れて万々歳でしょ。それこそ聖女様や本当に聖女様をいじめた人たちを優遇する位には」


「……それは、お前がそう思っているだけだろう?」


「あら、もし私を思っているなら、私が、アレが聖女様を好きみたいだから早く手をうった方がいいって言った時、婚約解消と聖女様の取り込みをした方が良かったでしょうよ。私を次の政略結婚もいい条件での駒に使えるし、何より名前が傷つかないし、とても美味しかったと思うけど?」


「……」


「……そうそう、知っている? 社交界でこの結婚がなんて言われているか」


「……」


「私をかわいそうに思った貴方が、私を拾ってやったって言われているのよ、知っていた?」


「……あぁ」


「それがどう言う意味を持っているかも?」


「……」


「私がここに来たのは、私をすぐ市井に放すわけにはいかない王家と、世間体を考えた父との妥協案。そして、貴方の取り巻きが貴方を社交界から守るためでしょ。貴方にはみんな甘いって、貴方も十分知っている筈よね? 私が我儘とか言えないくらい、貴方だって我儘でしょう?」


「そ、そんなことは」


「ない、なんて言わないでくださいね? 貴方の立場は聖女様と一緒。貴方が相手にしたのは高位貴族の女性たち。そしてあの子は選んだけど、貴方は選ばなかった。男と女の違いもあるんでしょうけど、貴方が誰も選ばなかったから、貴方の取り巻きは貴方を皆のモノにするために、今も努力している。その結果が私を嫁にすること、よ」


「そ、それは」


「さっきから言葉になってないけど大丈夫? 最初から私を貴方の嫁にするつもりでアレの婚約者にしたとは思えないけど、本当に、私って皆にとって都合のいい女よね……ムカつくくらいに」


「……」


「本当にどうしたの? 最初の勢いもないみたいだけど?」


「聞いていた噂とあまりに違うから……毒気を抜かれた。どんな悪女が来るかと思ったら、母や妹たちと変わりない……」


「ふーん。……流石、ほぼすべての女を侍らせた伝説の男ね。異性を絡め捉えるには、その諦めの良さと、正直風がコツなのかしら。それに、確かに貴方相手だと、なんだか話がはずむわ。そうね……せっかくだから聞いてくれる?」


「何を……」


「愚痴よ、愚痴。仮初の嫁になってあげるんだから、愚痴くらい聞きなさい。あ、あのワインのどれかいただいていい?」


「あぁ、構わない。グラスを持ってこさせよう」


「いらないわ。直で行くから」


「は?」


「気にしないで、勝手にやるから。ラッパ飲みって言うんですって。一度やってみたかったのよ」


「お、おい、それは年代物の!」


「うん、いい味! 流石、王家御用達。渋みもちょうどいい、でも初心者向けね」


「……あぁ、とっておきだったのに。何でよりによってそれを……」


「ん? あぁ、この間王妃のところに行ったら、自慢されたのよ。貴方とお揃いの、超高級ワインだって」


「くそっ、あのばばぁ。いらないことを」


「あー、おいしー、で、えーっと何から話そうかしら。そうそうやっぱり婚約からよね。もう、最初からひどいのよ。ある日突然、婚約者に選ばれましたって、手紙が来たの。誰と、とか、絵姿も釣書きもなく、返事もしてないはずなのに、次に日には城へ連れていかれて。まぁ、父が決めたって言われたら仕方がないことだし、貴族の子女なんて駒みたいなものだから、ってまず諦めたわ。王家が相手なら断れる筈もないし、野心があったら二つ返事で許可するわよね。それでも王家からの申し出ですもの、少しは良い扱いをしてくれるのかと思ったのよね。ところがいつまでたっても相手には会えないし、部屋は狭いし、暗いし、寒いし。毎日朝から晩まで『さぁ、お勉強しましょうって』。どのくらいか忘れたけれど、初めて会うまで二~三年はあったと思うのよね。ちゃんと数えてないけど。だけど、ようやく会えたと思ったら貴方と同じ、会った瞬間に『俺はお前なんかと結婚しないからな! 覚えてろよ』だったわ。笑っちゃうわよね。それはこっちのセリフだっての! その時は流石に言わなかった、今でも言わなかった自分を殴りたい。私だって頑張ったのよ。最初は。まだ子供だったし、少しは仲良くなれるかもってね。でも全然ダメ。最初から色眼鏡だもの。視界に入るだけで怒鳴られたら私だって無理だと思うでしょ。決めたのはあんたの親で、受けたのは私の親で、私には何の発言権も無いのに。私のわがままで決まったように言われるし、自分こそそんなに嫌なら親に言えばいいじゃない。私よりいい子がいるのでそっちにしたいですとか、親の前で私と仲が悪いところをみせるとかすればいいのに、親の前ではいい子で、私とも仲がいいってふりをするのよ。ホントくそだわ。でも王家だって、きっと知っていたのよ。私とアレの仲が悪いことを。だって、こんな捨て駒の私にだって護衛とか侍女はいたのよ。彼らの前ではアレも自分を隠さないから、仲が良くないことは皆知っている筈なのよね。だから、何度も何度も、外では殿下と仲良い所を見せなさい。殿下をつなぎとめるよう頑張りなさいって、わざわざ言っていたのよ。それまでも自由ではなかったけど、それなりに楽しく暮らしていた一介の侯爵令嬢が、急に王子の婚約者です。スケジュールは分刻み、ほんの一瞬も自由が無く、ひたすら人の目にさらされる生活を強いられた挙句、嫌われているし嫌いな相手に、好かれるよう努力しなさいなんて言われて、はいはいって出来ると思う? 男心どころか、生物的男だって父と執事とお爺さんの家庭教師くらいしか知らないのに、何をしろと言うのよ。ちょっと待ってね、少し飲むから」


「おい、そんなに一気に飲むと……」


「大丈夫よ。あ、二本目、いい?」


「え、あ、いや、止めとけ、って言う前に開けるな。ほら、ふらふらしていないで座れ」


「次は白ね。んー、この突き抜けるような静かな酸味。流石、いいブドウ使っているわ。で、なんだっけ? そうそう、つなぎ止めろと言う前に、男心を教えて欲しかったわよ。そして、私が好かれる努力って言うをしたくなるような男に自分の息子ぐらい教育しろっての。ご褒美が一つも無いのに、どう頑張れって言うのよ。私は王子妃としての外向きの仕事をしてあげるから、女でも男でも好きなだけ寵愛を与えればいいと言えば、その度に王家は私にアレをつなぎとめておけないのは、ふがいない、王妃に向かないだのって言われるし。私に出来ることなんて、外聞が悪いので外でいちゃいちゃする時は気を付けてください、他の人に示しがつかないことはしないでくださいって言うくらいよ。だいたい、私を嫌いな人間に、私が何を言ったって無駄でしょ。つなぎとめるも何も、最初からつながってないって言うのに、何をしろと言うのかって感じよ。私に何が出来るのか教えて欲しかったわよ。あげくに、人が死に物狂いで王子妃教育とかやらされているのに、アレは次から次に女を引っ掛けては面倒を起こすし。その上、勝手に女を作ってその女に入れ込んで、自分たちで使いこみして、それが全部私のせいなんておかしいでしょ。特に予算なんて予算書上げるのは侍女で官僚だし、王家が通す筈なのになんで私が使いこめるのよ。私のドレスや備品はいつも王妃や王女のお下がりだし、アレからだってアクセサリの一個も貰ったことが無いのに、おかしいでしょうよ。証拠があるって言って見せられたのは、王子妃予算書って書かれた紙っぺらで、本気でこの人たち馬鹿なんだって思ったわよ。逃げようにも先立つものも、助けてくれる人もいない。いるのは上げ足とりが得意で意地悪な大人ばかり。それでも、まだ若かったし、物も知らない、夢も希望も持った子供だったから我慢できたようなものよ。その馬鹿に言いようにやられる私はもっと馬鹿だけど。それにしても、私は少しも悪くないのに、悪者にされたあげくに貴方なんかの嫁に、それも加害者の命令で結婚させられるのよ。踏んだり蹴ったりよ。それなら殺してくれた方がよかったわよ。二度も好きでもない男と婚約させられて、二度目はそのまま結婚よ。なにより、あいつらはみんな恋愛結婚なのに、私は一度だってそんなこと聞かれた事も無い。あいつらが不貞を働いているのに、私が文句を言うと、私がみんな悪くなるのよ。……ヒック」


「おい、大丈夫か?」


「大丈夫よ、お構いなく。吐く前に帰るから」


「な!」


「ははは! 大丈夫、まだ吐いたことはない! もったいないでしょ。意地でも消化してやるわ」


「そう言う問題じゃない」


「わー。しゅわしゅわタイプもあるー。これもいい?」


「もうやめておけ」


「えーケチくさいわね、どうせまたもらえるでしょ? おっと」


「ほら、危ないから、もう止めろ。戻ってこい」


「えー、貴方の隣なんてヤダー!」


「ヤダーじゃない。話はちゃんと聞いてやるから」


「そうよ、貴方も、貴方よ。アレと同じで、肝心なところでいい子ぶって。断ればいいでしょ。結婚しないって。あんなのと結婚なんてできないって!今までだって、それで通ったんだから、ごり押しできたでしょうよ。それじゃなかったら、誰かよさそうな人を選べばよかった。貴方なら選ぼうと思えば、選べたでしょ。よりどりみどり! あの子だって手に入れられるんじゃない?」


「あの子って誰だ」


「あの子?……あぁ、聖女のことよ。私あの子を聖女だなんて思ってないもの、だいたい、本物の聖女様に失礼でしょ!」


「おい、王家に続き聖女様まで……、ちゃんと癒しの力が使える子なんだろ。だったら間違いなく聖女様だろう」


「はぁ? 癒しの力~、そんなの私だって使えるわよ! えーい!」


「おい、しっかりしろ、って、傷が治ってるし。って、あー、待て、今水を持って来てやるから。マルコ、マルコ! 水!」


「水なんていらない! ここに座って黙って話を聞け!」


「あぁ、分かった、分かったから手を放せ。裾が伸びるだろ!」


「はぁ? あんたが悪いんでしょ。私から逃げようったってそうはいかないわよ。せっかく見つけた憂さ晴らし、放してなるものか!」


「うわっ。止めろ、膝の上に座るんじゃない! ここはお前にだけは座らせたくない!」


「いいじゃないケチくさい、これから一応夫婦になるんだものこれくらいいいでしょ。あの子がアレにこうしているのを見て、一度やってみたかったのよ。意外と座り心地が悪いわね!」


「お前、飲まれ過ぎだろう! ったく。これのどこが氷の女なんだ? ただの飲んだくれじゃないか!」


「あら、お褒めに預かり嬉しく思いますわ! そして、よく分かっているじゃない。私の素晴らしい淑女スマイル。どこに出ても恥ずかしくない完璧なマナーは、他の追随を絶対に許さないわ! 頼まれればあの子にだってしっかり指導してあげたのに。そしたらきっと立派な聖女様の鼻くそくらいにはなれたわよ」


「だから、それはやめておけと……」


「うるさい、あなた意外と細かいのね。そこらへんも結婚できなかった理由かしら?」


「くー、酔っ払いだから、我慢してやるが、しらふになったら覚えていろ」


「大丈夫、ちゃんと忘れまーす!! ぎゃはははははは!」


「今度は、笑い上戸か! これだから酒飲みはきらいなんだ!」


「嫌いで結構! 私を好きな人なんていないでしょ! こっちだって、大っきらいだちゅーの! うーっ、人の気も知らないで!」


「あー止めろ、今度は泣くのか? 泣くな! 泣いても何も残らないぞ!」


「いいわよ、最初から何にもないんだから! 叫びたい時は叫ぶ! 笑いたい時は笑う! 泣きたい時は泣く! 今は泣きたいんだー! わぁーーーーーーーん!」


「全く、何だってこんな……今日は厄日だ」


「ふん、私なんか婚約してからずーっと厄日よ。婚約破棄って聞いて喜んだのもつかの間、もっと厄日が続くなんて思わなかった」


「……」


「そうそう、ア・ナ・タ」


「まだ夫婦じゃないぞ」


「分かっているわよ。でも、今は結婚するんでしょ? それとも貴方、今好きな人いる? いるなら早く言ってね。今だって、私ですもの。他に好きな人がいるって、陛下に言えばきっとその人と結婚出来るから。ここだけの話だけど、アレみたいに【運命の出会い】と【真実の愛】って言えば、絶対に通るわ。貴方の取り巻きの王女様たちは反対するだろうけど、あの子が女に嫌われているのと同じように、貴方は男に、特に陛下には、嫌われているみたいだから、きっと通してくれるわ。ほら、貴方が落ち着くことで、家庭が落ち着く人も結構いるのよ。そろそろ貴方を放置しておくのも限界でしょ。妻を嫌いな男たちでも、子供たちの結婚には夫婦円満は重要なファクターだもの」


「お前なぁ」


「あら、好きな人いないの? じゃあ、まだ好きな人がいないなら、三年以内に決めてちょうだいね」


「え?」


「三年、我慢すれば、綺麗に別れられるでしょ? それは知っているわよね」


「白い結婚か? お前は、それでいいのか?」


「いいわよ? 命令での結婚ですもの、形だけ、それで結構。今更愛なんてくそくらえよ」


「素がひどいな」


「そうそう、いくつかお願いがあるのよ。そのうち王家から、毒でも盛るようにって来るだろうから、来るようだったら構わないからちゃっちゃとやってちょうだい。今までだってあったことだし? でも毒を盛るなら出来れば、一回で死ねるようなものにしてね。苦しんだあげくに生き残って、また毒で苦しむのって嫌なのよね。真面目に中途半端な毒は解毒剤使っても苦しいのよ。ほら変に治癒魔法が使えるでしょ? 苦し紛れに自分に使うとそっちも中途半端に発動してさらに苦しいのよね。だから、がっつり聞き目のあるヤツお願いします! うっ」


「!! マルコ! マルコ! 水はいいから早くバケツだー! うわーっ!」


「ヴエェェェェェッ」


「うわ――――――っ!!」








最後まで読んでくださりありがとうございました。


不定期更新になりますが

また次作もよろしくお願いします。

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