僕等の存在
朝。
私達は目を覚ました。
その存在に
気付いたのは
ごく最近だった。
≪おはようロア≪
≫おはようナーヴ≫
二重人格…だ。
それを知るモノは
いない。
そして、
この体の中にいるのは
私とロア。
男だ
しかも
Mっ気な性格の私
と
Sっ気な性格の彼
性別と性格が
対になる魂が
ココに存在する
体の名前は
郁[カオル]
彼は私を
郁と呼んでいたが
私は拒んだ。
そして、
互いに名前を
付けた。
彼の名前は
ロア
私の名前は
ナーヴ
体は共存の為
意外な名前では
なかった。
ロア、意味は噂話
だけど
彼を知るモノは
いない
ナーヴ:意味は神経
彼の神経に、
想いに、
なるために。
誰かに
ロアのコトを言うコトは
ない
私は
ロアを
愛してるからー…
血の繋がった兄妹
禁断の恋
なんかじゃない。
私とロアこそ
禁断の恋
触れられない。
だけど
優しくて
こんなにー…
≫ナーヴ、遅刻だぞ≫
「きゃあ!!!!」
鞄を持って
階段を降りる
間に合わなそう…
≪ロア!!
主導権交代!!!!≪
≫うおっ!!!?≫
体の主導権は
即座にロアに移る
≪ロアありがと〜≪
≫1人だけ
ラクしやがって≫
≪ゴメ〜ン≪
≫ハァ…学校では寝るからな≫
≪うん!!!≪
ロアの存在に
気付いたのが
最近だから
ロアに主導権を渡したのも
最近。
だから
ロアの主導権の継続時間は
短い。
1日のほとんどが
私だ。
中1の時。
ロアの継続時間を延ばすために
授業時間以外
主導権を渡しまくったコトがある
おかげで、
1年の時の私のイメージは
ドS。
Mの私には
つとまらない。
だから
1年の女友達には
ロアでいく。
ロアが他の人と話してる
ただ それだけで
嫉妬に狂いそうだよ
≪ロア…≪
≫あ゛?≫
≪楽し…い?≪
≫…ナーヴ?≫
≪ロア…大好き≪
≫ナーヴ。≫
≪ロア?≪
≫…主導権交代だ。≫
≪雰囲気壊すな馬鹿≪
≫うるせー≫
≪あ≪
一方的に主導権は交代され
彼は そっと
眠る
≪ロア…
ロォーア≪
≫あ゛?≫
≪明日テストなんだけどー…ね?≪
≫…分かったよ≫
≪ヤッタ♪≪
≫で、教科は?≫
≪国語、音楽、技家♪≪
≫思いっきり
ナーヴの担当じゃねぇか(怒)) ≫
≪…ヤーダ
テストいやぁ≪
≫黙れ≫
≪むー≪
体は共存
でも、
頭の使い方は
違う
上手く使える教科もあれば
苦手な教科もある
さらに 言うなら
体の使い方も違う
体育は全体的に
ロアが担当
最初の準備運動は
私。
体力を使わないようなモノは
ほとんど私の担当
体力を使っても
限界までは
私がやる
さて、ロア。
ゲームを
始めましょう?