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後悔

作者: ゆき



世の中には、たくさんのやらなくていい事が溢れている。そんな事を思いに耽ていたとき、ふと思い出したのです。

私が齢17の思春期真っ盛りの時は、それはもう何が辛くて悲しくてなのか、毎日泣いていたのだけれど

年を取るうちに、それもなくなりました。

本当は、またあの頃のように、泣いてしまいたい日々なのですが、どうやら涙腺に溜まった溜り水が

なくなってしまったそうです。

時に私は、乱れることはあまり好いてはいませんが、たまには羽目を外しどんちゃん騒ぎというものを、してみたいと感じるのです。

さぞ、私の足りない感情を埋めてくれるのだろう。

だが、到底私の様な人間とは無縁の関係だ。

どちらかというと、私は1人か少数人数で、炭酸麦の酒を飲み、その日一番の少し奮発した酒を飲み、

酔いを嗜んだりする方が好きだ。正直なところ、騒がしいのは好きではない。

だがしかし、興味がないというのは、嘘になる。本当のところやはり気になってはいるのだ。それでも、今のところ断行に運じない。

いつかやろうやろうと思っていることは、大体やらずに隅に追いやっているものだ。

読みかけの本の続きや、まだ書き途中の水彩画など、いつかやろうと思っていても、機会がないのかわからないが、やらないものだ。

何かに追われると逃げてしまうという

人の闘争本能ならぬ逃走本能というやつが私をこうして怠惰に育て上げたのです。

そして、床に伏せた頃

ようやく私は今か今かと溜めたものを

流せるのでしょう。

やり残したことの後悔と共に。



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