表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
予知者  作者: たちかぜ
8/43

シャドゥウの独白2

幼い頃からマスターは、それを求められていた。

遊ぶことも、少なかった。

そのせいか皆と混ざり遊んでいるのを見ると

ほっとするのが事実だ。

だが、自分の力で生きていっている分、

「大人」ということを求めてしまうのも事実だ。

「するわよ。占いする場所というのか、館というのか・・・・・・

そういうのが多すぎてどこにしようか迷ってるの。

それより髪、本当にどうしよう・・・・・・」

・・・・・・私は結局マスターに任せることにした。

もともと私はマスターで成り立っている。

当然のように信頼しているし、従っているのだから。

 

マスターはそれからしばらく鏡の前で唸っていた。

が、結局決めることができなかったのか、

ため息をつくと、明かりを消した。

 

◇ ◇ ◇

次の日マスターは一度真っ赤に染めたが、

すぐに元へ戻した。

思っていたのと違ったようだ。

「ブロンドの方がお似合いですよ」

少し拗ねている感じのマスターに私はそう言った。

「珍しく『第1級の人にやってもらわないから』っていうふうには言わないのね」

私はそんなセリフ、滅多に言わないつもりだ。

心外だと、意見を言おうとすると、

マスターの口元が笑っているのが見えた。

照れ、ということがわかり私も笑みを返した。

もっとも、それはマスターにはわからなかったと思うけれど。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ