自動筆記者7
「私が占っても良いけど、あなたが占っても良いんじゃないの?」
当然の疑問をぶつけてみる。
「ええ。以前は私が占いました。それでその時は何とか。
でもユウエは私の身内のような存在でもあります。
ここで一緒にやっている大切な・・・・・・。
だから、私の潜在意識というか願望が混じっているのかもしれないですし・・・」
「自動筆記は自分の意思とは無関係な結果を出せるって言いますよね」
私ってやっぱり意地悪?
彼女の言葉尻捉えてイジめてるって思われても仕方ないけど、
そうじゃない。
ただ、自分の能力は正しく評価してほしいだけ。
卑屈になる必要ないんだからさ。
「ユウエ、それで占いの結果は?」
「一時的なものだと。でも不安だったので、病院へ行って薬を」
ユウエを見る。
「今回のスランプも前回と一緒ね、一時的なもの」
「え? もう占われたのですか?」
とユウエ。
しまった。手順踏むの忘れたよ・・・・・・。
水晶はもうしまってあるんだよね。
「占ったっていうか、顔みただけ」
「人相占いですかー」
ユウエは納得したようだが・・・・・・
ちょっと違うんだよね。人相占いとは。
まったく関係ないわけじゃないんだけど。
ただ、区別は普通の人では無理。
占師でも。
だから、M・マイルも――。
「これ以上占わなくても、一時的な原因といったら
マーガレットさんもユウエも原因大体わかるわよね」
2人とも黙っている。
推理でもなんでもない。
2、3日からってボカしてるけど、3日前が正解。
3日前に私が来たのだから。