自動筆記者6
毎日宿泊先のホテルからM・マイルが責任者の
占いの館に行くのだけど、居心地が良い。
本当にこの一言につきる。
第3級占師もアシスタントの子も良い人たちばかり。
M・マイルの人柄の結果だと、私は改めて思う。
休憩していると第3級鍛錬占師ユウエが声をかけてきた。
「お疲れ様です」
「お疲れ。ユウエも休憩?」
「はい。というか、ここ2,3日調子が悪くて・・・・・・」
スランプみたいです、と小さく笑った。
ユウエは、どうも当たる当たらないの波が激しいようだ。
「マイル責任者は何て?」
その時ちょうどM・マイルがアシスタント2人と部屋から出てきた。
「お疲れ様。顔色悪いけど、大丈夫?」
「ほら。リラさんもそう仰ってるじゃないですか! 少しは休んでくださいよ」
アシスタントの言葉に微笑み、M・マイルは「大丈夫よ」と言う。
「それより、ユウエが何か?」
「調子でないみたいで――」
「ええ。2、3日前からなのよね?」
「はい」
「前の時は薬を飲んだのよね。今度は・・・・・・
でも、まず原因を探す方が先よね。――リラ占師、見てくださいますか?」
「私?」
「一番適任者だと。勿論正式に依頼しますわ」
私に目が集中する。
アシスタント2人に、ユウエ、M・マイル。
「いいけど・・・・・・」
アシスタント2人を残し、私が使っている部屋に移動した。