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LOVEファイト!  作者: mimuka
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6

彼の手を引いて、あちこちと回った。


もしかしたら気疲れさせてしまったのかもしれない。


「そっそんなことないよ! オレ、すっごく楽しかったし! 水族館なんて久し振りだったし」


あたふたと手と首を振る彼が、やっぱり可愛く見える。


「ねっ、じゃあこうしましょ?」


「えっ?」


わたしは足を組みなおして、膝をぽんぽんと叩いた。


「膝枕させて。それで気にしないことにするから」


「ええっ!?」


わたしの突然の申し出に、彼は眼を丸くした。


「ひっ膝枕って…」


「気にすることないわよ。周りの人でも結構やっている人いるから」


彼はわたしの指さした方向を見た。


小さな子供を膝枕するお母さん、わたし達のようなカップルの膝枕。


わりとありがちな光景になっている。


「なので、さっ、どうぞ」


おいで、と両腕を伸ばす。


「うっ…。よっよろしくお願いします…」


消え入りそうな声で言って、彼はゆっくりわたしの方に倒れてきた。


彼の頭を抱えて、ゆっくりと膝に乗せる。


「どう? 膝心地は?」


「きっ気持ち良いです」


顔が真っ赤になっている。


頭を撫でてあげると、さらに真っ赤。


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