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LOVEファイト!  作者: mimuka
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3

「…あの時、ああ言われなきゃオレはきっと今でもムチャを繰り返してた。あの後、藤矢や楓を頼るようになって、やっとひなさんに言われことが分かったんだ」


そう言ってつないでいる手に、力を込める。


「オレ、あの頃1人でいきがってた。1人で何とかしなきゃいけないって思ってばっかで…。そういうところが弱さだってこと、分かってなかった」


「うん」


「そして誰かを頼ることは、弱い証拠なんだって思ってた。でもさ、藤矢と楓を頼った時、2人とも笑顔になったんだ。『頼ってくれて、嬉しい』って」


「うん」


「その時、ひなさんの言葉の意味が分かったんだ。誰かを頼ることは弱さじゃない。1人で戦い続けることが、強さじゃない。って、こと」


「うん」


「そう気付いた時、…もう一度、あなたに会いたかった」


そう言って立ち止まった時、わたし達はあの公園に来ていた。


「全てはここからはじまったんだ」


「…うん」


「ひなさんのことは何度か見かけた。だけど声をかける勇気がなかった。何よりその時のオレじゃ、ダメだと思ったから…」


「髪を黒く染めて、化粧もやめたんだ」


「うん。…って、えっ!? おっ覚えてたの? あの時暗かったのに!」


「ううん。朱李ちゃんから昔の正義くんの写真を見せてもらったの」


「アイツっ…!」


悔しそうにうなる正義くんを見て、思わず笑ってしまう。


「アハハ。でもわたしは今の正義くんが、1番好きよ」


「ひなさん…」



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