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LOVEファイト!  作者: mimuka
59/66

2

「父さんから何か言われた?」


「いんや。ただ…」


「こういう騒ぎは二度と起こすなと、クギを刺されたぐらいね」


2人は苦笑した。


一応父さんには、青城先輩も朱李ちゃんも助けに来てくれたんだから、咎めないで欲しいと言ったんだけど…。


「大丈夫! もうわたし自身が黄龍だって、認めたんだもの。わたしにちょっかいを出そうというヤツが出たなら、返り討ちにしてやるわよ!」


「カッケーな、月花」


「カッコ良い! 陽菜子さん!」


朱李ちゃんが抱き付いてきたので、優しく頭を撫でてあげる。


可愛いなぁ。妹みたい。


「あ~! 朱雀! 何ひなさんに抱き付いてるんだよ!」


ちょうどその時、正義くんと中川さんが理事長室に入ってきた。


朱李ちゃんをわたしから離すと、正義くんは朱李ちゃんと口ケンカを始めてしまう。


「ひなさんはオレの彼女! 勝手に引っ付くな!」


「なによぉ! 心がせまいわね!」


「うるさいっ!」


ぎゃあぎゃあ騒ぐ二人を、わたしと青城先輩は笑って見ていた。


「お嬢様、お待たせしてすみません」


「ううん、大丈夫。それより今日はどうしたの?」


「はい。まずは白虎のことですが…」


「そういやあ、アイツ、最近見かけてねぇな」


「白虎は秋観さんの元で、修行をし直しているんですよ。青竜」


中川さんの答えを聞いて、青城先輩の顔が微妙に歪んだ。


ちなみにわたし達、三人も、だ。


…どんな目に合っているか、容易に想像できることが恐ろしい。


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