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LOVEファイト!  作者: mimuka
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5

「部下から報告がありまして。四獣神の問題ならば、オレ等も関係ありますからねぇ。大至急、理事長とふっ飛んで来てみたらまあ…」


春市さんは周囲を見回し、苦笑した。


先代四獣神には、さすがの現役の四獣神も頭が上がらないみたいだ。


「ひなお嬢」


秋観さんが声をかけてきたので、わたしはそっちを見た。


…白雨は相変わらず踏まれたままだ。


「このたびは弟子が不始末をして、本当に悪かった。白雨はオレが直々に鍛え直すから、今回のこと、水に流してくんねーかな?」


「それが陽菜子お嬢様に謝罪する態度ですか? しかも厚かましく、要求まで押し付けて」


「夏目クンの言う通りですよ、秋観。もうちょっと、誠意を見せたらどうです?」


夏目さんと春市さんが、呆れた視線を秋観さんに向けた。


「誠意? 誠意って、コレか?」


足元の白雨を見下ろすと、ニヤっと笑った。


あっ、コレはヤバイ!


と思った瞬間、


ドカッ ゲシッ


「うごっ」


白雨を蹴り始めた。


顔や腹、足も満遍なく。


「止めて! 冬丘さん!」


わたしの声に、近くにいた冬丘さんはすぐに秋観さんを羽交い絞めにした。


「やめろ、紅葉。お嬢様が引いてる」


「おっと…。お嬢の目には悪かったか」


そう言って嫌な笑みをわたしに向ける。


…相変わらずイヤなヤツ。


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