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LOVEファイト!  作者: mimuka
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3

「おっお母さんにはもう報告したわよ」


「何っ!? 母さんは知っているのか?」


「うん。『良かったわね』って、喜んでくれたもの」


今まで実家のせいで、彼氏を作らなかったわたしを、お母さんは心配してくれていた。


だから正義くんのことを言った時、スゴク喜んでくれた。


「母さんっ! ヒドイじゃないか! 私だけ邪魔者扱いして!」


…ここにはいないお母さんに、文句言うなよ。


「母は娘の味方をするものよ。だから正義くんに何かしたら、わたしだけじゃなくて、お母さんも敵に回すことになるからね」


「んがっ!?」


父さんはショックを受け、その場に膝を付いて、おいおい泣き出した。


…お母さんにベタ惚れだからな、父さんは。

「陽菜子さま!」


「陽菜子お嬢様、ご無事ですか?」


父の後ろに控えていた5人が、わたしに声をかける。


「あっ…」


隣の正義くんが、小さく驚く。


「先代の四獣神…」


「はい、先代の四獣神は今、社長の元で修行中なんですよ」


父さんの秘書の中川なかがわはるかさんが、優しく正義くんに伝える。


柔らかな物腰と、丁寧な言葉遣いをする中川さんは、男の人なのに…老若男女にモテる。


「まったく…。相変わらず短絡的な考えだな。マサ」


「柊センパイ…」


冬丘ふゆおかひいらぎさんが、正義くんの頭を優しく撫でた。


背が高く、モデルのようにカッコ良い男の人。



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