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LOVEファイト!  作者: mimuka
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2

「四獣神は私が作ったものだ。勝手に変えられては、困るよ。白虎」


「うっ…。は…い」


白雨は膝から崩れ落ちた。


「そして玄武」


「…はい」


玄武を見る理事長の眼は、とんでもなく冷たい。


「キミ、いつからウチの娘と付き合っているんだい?」


「……はい?」


拍子抜けした正義くんの声。顔もきっと拍子抜けしているだろうな。


「このコのことだよ」


正義くんの脇から、私の腕を掴み、出した。


「わっ! 父さん、乱暴!」


「どういうことかな? ひな、いつから彼氏ができた?」


いつもは激甘な父さんだけど、今はわたしでも怖い…。


「えっ…。ひなさん、理事長を『父さん』って…」


わたしは頬をふくらませ、横を向いた。


「…月花星雪ほしゆき。この美夜の理事長は、わたしの実父で、龍星会の次期後継者よ」


「へっ…えええええっ!」


全員が、ぎょっと後ずさった。


「あっ! 黄龍の制度を作ったのって…」


「理事長だったわよね!?」


青城先輩と朱李ちゃんが、お互いを見ながら言った。


「理事長に一人娘がいることは聞いていましたが…」


「そう言えばさっき月花が言ってたな…」


呆然としながらも、翠麻と芙蓉が呟いた。


黄龍のこと、そしてこの美夜学院をわたしの為に作った父は、今や鬼の形相になっていた。


…だから正義くんのことは、秘密にしときたかったのに。


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