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「まったく…」
パッと手を離し、わたしは周囲の不良達を見回した。
「こんなんじゃ、二つの組織をまとめる者なんてできないじゃない。わたしは融合とまではいかないけれど、二つの組織の間に立つ立場にはいかなきゃいけないんだから、もうちょっとしっかりしてよ」
「うっ…」
「ごっゴメンなさい」
青城先輩と朱李ちゃんはわたしの気迫に驚いてか、すぐに謝ってきた。
「くっくそっ…! 黄龍が女だったなんて!」
白雨がゆっくりと立ち上がる。
正義くんがすぐにわたしと白雨の間に入る。
「ひなさん、下がってて。コレは同じ四獣神としての問題だから」
「でもアイツはそうは思っていないみたいよ?」
白雨は殺意を含ませた視線を、わたしと正義くんに向けてくる。
「ここで終わらせてやる! 四獣神も、黄龍もっ! 全部だっ!」
「あ~あ。逆ギレパターン。厄介なヤツねぇ」
「それでも一応強いから」
「アラ、わたしも強いわよ? 幼い頃からじーさま達に、しごかれてきたんだもの」
「それは分かっているけどさ…」
正義くんはわずかに頬を赤くして、わたしを見た。
「彼女の前ぐらい、カッコ付けさせてよ」
あっ、ヤバイ。
胸きゅーん状態に…。
「こんな時にイチャ付きやがって…!」
…白雨の言うことが、正しいな。




