表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
LOVEファイト!  作者: mimuka
47/66

2

「でも、じゃない!」


わたしの一喝に、彼は黙った。


「頂点に立つものなら、ケジメはちゃんとしなさい! 分かった?」


「はっはい…」


剣幕に押され、彼は素直に頷いた。


「それで良し!」


わたしは彼の頭を撫でた。


「てってめぇ…」


おや、倒したと思った白雨が、上半身を起こした。


ちょっと投げが甘かったかな?


「何モンだっ、てめぇ…!」


「女の子に向かって、汚い言葉を投げつけるのが、チンピラだってーのよ」


わたしは深く息を吐いた後、真っ直ぐに白雨を見つめた。


「―まさかこんな所で正体を明かすことになるとは思わなかったケド、これも運命なんでしょうね」


次に正義くんを見て、苦笑した。


きっと、彼と出会った時から、動き出していた。


わたしが今まで逃げていたことから。


でも…このことはわたし自身の責任でもあるから。


改めて白雨を見つめ、声高らかに言った。


「竜星会と空龍組―。二つの組織には十八年前、お互いに後継者がいたわ。竜星会は長男が、空龍組は孫娘がその地位を引き継ぐ予定だった。でも―」


ふと遠い眼になる。


「2人は年に一度行われる、全国の組織の会議で知り合い、恋に落ちてしまった。そして生まれたのが…」


息を思いっきり吸って、止めた。


「わたし、月花陽菜子よ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ