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LOVEファイト!  作者: mimuka
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5

「立会人が大勢いるほうが良いだろう? そしたら月花ちゃんにはもう二度と会わないことを、俺も誓うさ」


立会人…!


青竜に朱雀、2人の手下達。


そして玄武の手下も大勢ここに集結している。


ここで正義くんが忠誠を誓えば、本当に二度と…!


「…正義くん。いいから、わたしのこと、見捨てても」


わたしは静かに、彼の眼を真っ直ぐに見ながら言った。


「ひなさんっ…!」


「わたし一人の為に、美夜の伝統を崩すことは無いわ。四獣神の玄武たるもの、時には守る為に切り捨てることも大切よ」


「お~、言うねぇ。月花ちゃんは」


わたしを抱き締める手に、力が込められる。


「うぐっ」


「でも余計なことは言わないほうが、身の為だぜ?」


「よせっ! …分かったから」


正義くんは唇を噛み、膝を付いた。


「っ! 夜上クンっ!」


「夜上さん、やめてください!」


翠麻と芙蓉が血相を変える。


「悪いな、みんな…」


「さすが玄武。かしこい選択だぜ」


そう言って白雨は足を出した。


正義くんは悔しそうに頭を下げた。


「へっ。やっぱ玄武なんて、大したヤツじゃねーな」


…白雨のその言葉に、わたしの中で何かが音を立てて切れた。


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