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LOVEファイト!  作者: mimuka
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2

「誇りを忘れたワケじゃない。ただ、玄武にはもう少し大人しくしていてほしいだけだ。お前らだって、そう思っているだろう?」


白雨はどうやら懐柔するつもりらしい。


2人は歩みを止めたが、殺気は止めない。


「確かに玄武は勢いが良い。けど若いヤツにはありがちなことだろう? てめぇだって、そうなんだからな」


地獄の奥底から響くような声に、思わず背筋が寒くなる。


「それにアンタより、玄武の方が話が分かるわ。アンタはただ、自分の力を誇示したいだけだもんね」


「言ってくれるな、朱雀。でもしょうがないだろ? 俺は白虎なんだぜ?」


「理由になるか! 一般人を巻き込んだことで、アンタは白虎の地位を剥奪されるわよ! 覚悟しといたほうがいいんじゃない?」


「おやおや、そりゃまいったね」


参った、と言うのは口だけで、態度は相変わらず軽々しい。


「―でも、その口塞いでしまえば、話は終わりだろ?」


パチンッと白雨が指を鳴らすと、いろいろな所から学生達が姿を現した。


けれど中には、美夜以外の制服を着ている人もいる。


「…ちっ。ここまで落ちたか、白虎よ」


「他校生を入れるなんて…! 呆れたヤツね!」


青城先輩も朱李ちゃんもそう言うけど、緊張感が顔に表れている。


―2人の手下と合わせても、この人数では勝負は五分五分か。


「あいにくとこの学校は俺には狭すぎてなぁ。優しい友人がたくさんいて、助かったぜ」



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