表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
LOVEファイト!  作者: mimuka
34/66

2

「玄武―私立美夜学院・高等部1年、夜上正義クンのことだよ」


「はっ…?」


正義くんが、玄武?


…この美夜学院のまとめ役の一人…?


「あらら、本当に何にも知らなかったんだ」


ショックを受けているわたしを見て、白雨は笑った。


「…お互いのことを詮索しないのが、付き合う条件だったのよ」


「それがアダになっちゃったワケだ。玄武は有名だよ、ここでは。1年だけど、小等部の時から暴れん坊として有名だったからね。でも最近」


白雨は目を細め、わたしを見た。


「彼女ができて、浮かれているんでね。今が好機と、ちょっと暴れさせてもらってたんだ」


「じゃあアンタが原因でっ!」


翠麻達が言っていたのは、コイツのことだったのか!


「まっ、それも今日までだ。いい加減、こっちとしても決着をつけたいからな」


「…でも四獣神は4人いるからこそ成り立つんでしょう? 彼を叩いたら、バランスが崩れるんじゃないの?」


「詳しいな。でも大丈夫。俺は別にヤツを叩こうなんて、コレっぽっちも思ってないから」


ワザとらしく、肩を竦めて見せる。


「じゃあ…何が目的?」


「うん、あえて言うなら、少し玄武には大人しくしててほしいんだ」


「大人しくって…。そんなに暴れているの?」


「自分の領域に入ってきたもの、あるいは荒らすものには容赦ないよ、彼は。だから俺も動きにくい」


「領域を守るのが、四獣神の役目だからでしょうが!

そんなことしたら、他の3人がっ!」


「あっ、大丈夫。1人は俺だから」


そう言って白雨は自分を指さした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ