表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
LOVEファイト!  作者: mimuka
28/66

3

「とりあえず、家から離れましょう。近くに公園があるから、そこへ」


「うっうん」


家の前で騒ぐのは、さすがにマズイ。


近くに児童公園があって、わたし達はそこへ移動した。


ベンチに並んで腰掛ける。


「あの…ね。実は言ってなかったことがあるの」


わたしは思いきって、翠麻のことを言うことにした。


「うん、なに?」


わたしは彼の眼を、真っ直ぐに見上げた。


「翠麻くんのことと芙蓉さんのこと…」


二人の名前を言うと、彼の表情が固まった。


「えっ…。ひなさん、どうして二人のことを…」


「ちょっと前に、声をかけられてね」


「二人とも正義くんのことを心配して、わたしの所に来たの。正義くんがその…美夜の学校の人とトラブっているって…」


「アイツら…!」


「あっあの、怒らないであげてね!」


彼から殺気立つオーラを感じて、わたしは慌てて止めた。


「それでわたしにも危険が及ぶかもしれないから、しばらく正義くんに会わないようにって言われたの。翠麻くんからは1ヵ月以内には片がつくからって言われたし、それならと思って…」


「オレと会うことを控えてたんだ」


「うん…。ホント、ゴメン。翠麻くんのこと、何となく言い出しにくくて」


「いや、オレも知らなかったのが悪いし」


正義くんは深く息を吐くと、罰が悪そうな顔をした。


「美夜とは…確かに今ちょっとゴタゴタしてる。ひなさんに危険が及ぶことは絶対に無いとは言えないし、オレもずっとひなさんを守れるワケじゃないから…。藤矢や楓のしたことを、責められないケド…」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ