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LOVEファイト!  作者: mimuka
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3

このままじゃ…名前を連呼されかねないな。


わたしはため息をついて、塀を再び飛び越えた。


「うおっ」


「わっ!」


芙蓉楓と翠麻藤矢は突然現れたわたしに、目を丸くした。


「―こんにちは。はじめまして。私立光輪学院・高等部2年の月花陽菜子です」


わたしは服装と髪を直しながら言った。


「わたしに何のご用? 美夜の人に呼び出されるいわれは無かったと思うけど…」


「アンタには無くても、俺達にはあるんだよ!」


「やめなさい、楓。すみませんね、月花さん。ちょっとお時間、よろしいですか?」


彼の案内で、街中のファーストフードに入った。


学生が多くいる中、彼等の制服は目立っていた。


…いろんな意味で。


「突然呼び出してすみません。すぐに済ませますので」


「ええ、それで内容は?」


「実はあなたの身に、危険が迫っていることをお知らせにきました」


「…はい?」


わたしはしばし考え…。


「美夜の人に、ケンカを売った覚えは無いんですけど…」


「ええ、あなたは、ね」


翠麻藤矢は意味ありげに笑った。


「あなたではなく…その、夜上正義くん絡みです」


思わぬ名前に、わたしは目を丸くした。


「彼がっ…美夜の人とトラブルでも?」


「まあそんなところです」



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