表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
LOVEファイト!  作者: mimuka
11/66

8

「んっ…んんっ!?」


ふと彼が目を開けた。


そしてわたしの顔を見て、ぎょっとした。


「ひなさん!? アレ? オレ、寝ちゃってた?」


慌てて飛び起きて、辺りをキョロキョロ。


「どれぐらい寝てた? 結構時間経ってるよね?」


「そんなことないわよ。1時間ぐらいかしら?」


ケータイを開くと、1時間を少し過ぎていた。


「うわっ…。サイアク」


彼は頭を抱えた。


「初デートで居眠りなんて…」


「お昼寝でしょ? 昨夜寝てないなら、しょーがないわよ」


頭を撫でてあげると、少し顔を上げた。


「ゴメン、ほっといて…」


「良いのよ。わたしはわたしで正義くんの寝顔、見れたし」


「うっ…」


「可愛かったわよ? 写メ撮っちゃった」


「ええっ!?」


「ホラ」


わたしはケータイを見せた。


「うわっ! ホントに!?」


「気に入ったから、待ち受けにしちゃおーっと」


「ひっヒドイよ、ひなさん~」


慌てる彼が可愛過ぎて、思わず笑ってしまう。

「じゃあわたしのことも、写メ撮って良いわよ」


「えっ! ホント?」


「うん、お互い様ってことでね」


「じっじゃあ」


彼はケータイを取り出し、わたしに向けた。


だからわたしは、最高級の笑顔を向けた。


その笑顔に、心からの気持ちを込めて―。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ