表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/22

ユーラキ国王暗殺任務後編

 「そろそろだな…」


 ユーラキ王国の王城を眺めながらハステルトは目を細めた。

 俺の予感は外れてくれるとありがたいんだが……。


 今日は珍しく酒を飲んでいない。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



 王の間に着いた。目の前にある扉を開けると中に入れる。

 王の気配しか感じないので中は一人だろう…。


 ギィィと音を立てながら扉を開けると、ユーラキ国王は


 「 何者だ!」


 驚きを隠せず少し間があった。

 俺は名乗らず真っ先に始末しに行った。


 狙撃する時に用いた魔術で王の心臓、喉を貫き、声を出させないようにした。


 

 ユーラキ国王暗殺完了。そのまま部屋を物色したが、目に止まる物は無かった。

 それにしてもこの国の王はかなりの変態だったようだ。卑猥な本がたくさん見つかった。内容は言わないでおく…


 帰ろうとしたそのときだった


 「ククク。 手間が省けて助かりましたよ。」


 全身コートで顔が見えず、唯一確認できたのは不敵な笑みだけだった。


 「どういう事だ…」

 

 「我々はこの国の精鋭なんて呼ばれてましたが、我々はそんなことどうでもよかった。」


 男が我々と言った瞬間六人の同じ格好をした奴らが現れた。


 「…要はこの国に尽くすフリをして、乗っ取ろうとしたワケだな…」

 

 「ええ…。ですから、手間が省けて感謝します。 ですが…貴方も死んでもらいます。」


 瞬時に構え、キルアに報告メッセージを送る。


 (国王暗殺任務完了。非常事態発生。)


 男は手にナイフを持ち、こちらへ向かってきた。

 俺は即座に抜刀し構えるが、急に後ろから敵の仲間が現れた。


 「地抜けか…」


 地抜けとは一定の範囲内の地面のどこからでも出てこれる。ユーラキの精鋭と呼ばれていた奴らがよく使う技だ。


 背後に現れた二人は即座に攻撃してくる。


 右手で剣を構え、正面の男の攻撃を止める。背後の二人の攻撃を当たる直前で左手から風の衝撃波は起こす。

 背後の二人は吹き飛んだが、死んではいない。その隙に正面の男を斬り残り五人。


 飛躍する。地抜けの気配をいち早く察知した。

 離れていた男がジャンプした俺にナイフを投げる。空中では身動きをとれない。

 しかし、当たる前にファイアウォールの二重発動の壁で、貫通する前に灰になった。


 二重発動は魔術を二種類、もしくは同じものを2つ同時に発動させる技だ。

 負担は大きいがやむを得ん。


 「中々やりますね。だが、これはどうかなァァ!?」


 その瞬間無数のナイフがこちらへ飛んでくる。地抜けで近くにいた男たちも投げる。


 俺は同じように壁を作った。だが、灰にはならなかった。一部のナイフが俺の太腿、脇腹そして肩に刺さった。


 「グッ…!」

 

 その場に膝をつく。

 

 「耐熱魔法をかけたんですよォォ。」


 熱に強くなったため、火の壁を貫通できるようになった。そうなれば火の壁では防げまい。


 俺は治癒魔法は初歩的なものしか使えない。

 せいぜい擦り傷や打撲を治せる程度。


 「終わりですよォォォォ〜!   ?!」


 俺は男の背後から剣で胸部を貫いた。

 剣を抜くと、血が大量に吹き出す。


 「どういう事だ…?」

 

 勝利を確信していた奴の顔が絶望とかす。


 「演技だ…。痛みはあるが、動けなくなる程ではない。お前は引っかかったんだ。」


 「そんな馬鹿な…。」


 他のナイフを投げていた奴らは、まとまって斬りに掛かった。


 この数はマズイ…。  来たか…


 

 斬りかかって来た男たちを次々と斬っていく。


 「やっぱりいたのか…」


 「遅れてすまん。これは指示じゃなく、独断で来させてもらった」

 

 「そうか…。それで、こいつで終わりか?」


 怯えてその場に立ち尽くしてる男を指差す。


 ハステルトは頷くと、俺は炎波動を打った。人三人立った分くらいの直径で、そのまま壁まで壊した。


 「バレる前に行くぞ…」


 「おう。 それよりその傷はどうした?お前らしくない。」


 「どうでもいいだろ…」


 「治療しないということは何か理由があるんだな」


 こいつとは長い付き合いだ。それくらいのことはお見通しらしい。 

 理由はあるが今はこの国から出なければならない。


 「あの壁の穴から出るぞ」


 二人で飛び降り、着地したときに太腿の傷が広がったため、最高速度で走れなかった。


 だが、風の魔法で暴風レベルの追い風を作り、それなりのスピードは出た。

 王城の門をくぐり、最短距離で出口へ向かう。


 真夜中で静かな街の中を駆け巡り、出口の門へ到着した。

 スピードを緩めることなく、森林を抜けた。


 キルアに報告メッセージを送った。



 


 「任務完了。ハステルトの援護にて精鋭六人始末。これにて帰還する。」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ