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プロローグ


 『魔法に憧れる』 



 それはこの国に住む…いや世界中の誰もが思っている。


 この国の名はシュマデ。千年ほど続く魔法大国で、優秀な魔導師をたくさん生み出してきた。


 世界で使われている多くの魔術の基もこの国の偉人達が研究して作ったものだ。

 

 シュマデの人々はそれに影響され、他国よりも魔法を使いたいと思う人間が多い傾向がある。 

 

 メザド学園では、そういった者達のために魔法の基礎やルール、模擬戦などをさせている。それだけではなく、剣術や武術などの使用も許可し、教官も少なからず存在する。


 ほとんどの生徒は15~18才で、魔法を中心に勉強している。


 

 今日もメザド学園では多くの生徒が学んでいる。




――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 



 「はーい、今日はここまでー。」

 

 担任教師が欠伸をしながら教室を出るとともに、各々が動き出す。


 どこか寄り道しようと友達を誘う者もいれば、家に帰って自主勉などを熱心に励む者もいる。ルシナもそういった者の一人であった。

  

 「ル~シナ!今日放課後どこか行こうよ!」


 「え…、あぁごめん。今日は無理。」


 「そっかー。それはしょうがないね」


 自分はよくクラスの女子に遊びに誘われるが、指で数えられる程度しか行ったことがない。


 魔法について学ばなくてはいけない大事な時にあまり遊ぶことは好ましいと思えないからだ。


 鞄に教科書やノートなど必要な物を詰め込んでさっさと教室を出て行った。

 

 


 下校中のことであった。

 帰り道に通りかかる本屋をふと横目で見ると、


 【属性魔法を磨きたいなら読んでおけ!】

 と命令口調で書いてある本が店頭に置かれてあった。


 (怪しいけど…読みたい…!)


 「お会計580ダリアになりまーす。」


 怪しい本ではあるがどうしても読んでみたいと思った。好奇心で興味を抱いてしまった自分を自制することは極めて困難である。


 買ってしまった。 早く帰って読もう。


 

 ルシナはいつもと変わらない日々を今日も過ごしていた。

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