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  作者: 千影
第1章
4/4

-3- 群青色



午後の選択授業の美術は僕が1番楽しみにしている時間だ

好きな教科だからこそ真面目に授業を受けられる

他の授業も真面目に受けているが集中力が全く違う

選択授業は他クラスとも交流出来るしいい事だらけだ

特に僕みたいな帰宅部は友達がクラスだけの場合が多いからこういうのは凄くありがたい


この授業は自由席でいつもは窓側の2列目に座っていたが、今日は気分で先生から1番遠い席に座ってみた

隣をみると同じクラスの高橋さんが座っていた

今日一日中あの手紙のことを気にかけてた僕にとっていい機会だ

この際斉藤のどんなところが好きか聞いてみよう


「高橋さん、あの昨日はありがとう」

「すっかり忘れてた、別にいいよたまたま先生の近くにいただけだし」

「そっか。ねえあのさ」

「何?」

「あの手紙の件なんだけど」


「こら、そこの後ろ私語をしない」


先生によって話は終了した

確かに授業中は私語をしてはいけない

だが先生、今日は邪魔です


仕方なく絵を描きはじめるとそこから一気に集中していった

白いキャンバスに平筆で青に染めていく

隣を一瞬だけ見えたときに見えた高橋さんの絵の具で汚れた手が凄く綺麗に見えた


あっという間に授業は終わった


自分の教室に戻っていく帰りにもう一度さっきの話の続きをしたかったが高橋さんはすぐに教室を出ていってしまった



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