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ポンコツ魔王と大参謀の俺  作者: ポンタロー
1/16

プロローグ

どもども~


ポンタローです~


新作いくですよ~


今回は魔王ネタでいってみました~


ポンタローが魔王を書くとこんな感じになっちゃいます~


他のシリーズと合わせましてどうぞよろしくです~


ちなみにこの作品は、ピクシブさんにも載せさせていただいております~


ではでは~

プロローグ


 長いものに巻かれろ。それが司連正義しれん せいぎの座右の銘だった。力のある者には従った方が得であるという意味だが、要は偉いもしくは強い奴の下に付いて甘い汁吸った方が楽ですよーという意味だ。

 つまり他者から見れば最低という意味。しかし、正義は思う。そうでない人間がこの世に何人いるだろうと。自分はそんな人間じゃないと胸を張って生きている奴が何人いるだろうと。口じゃなんとでも言えるだろうが、結局のところ、大抵の人間は誰かしら金か権力を持った者の下に付いて生きている。歯向かえば異端扱いされ、淘汰される。それが現実。それが世の中ってもんだ。自分を貫いて成功する奴なんて、よっぽど運がいいか、フィクションの中だけ。現実はそんなに甘くない。と正義は思う。

 それが分かってる分だけ、正義は自分がマシな方だと思っている。とは言っても、所詮、今の前に広がっているのはガキの世界だ。一七歳、高校二年生のガキの世界が目の前に広がっているだけ。長いものに巻かれると言ったって、正義の通っている私立透凛学園とうりんがくえんは、地元じゃそこそこ名の通った名門校だし、イジメなんてほとんどない。

 つまり、正義のすべきことは、周囲の顔色を窺って、空気を読むことだけ。大して難しいことじゃない。広く浅くの交友関係を心がけ、周りの雰囲気を察して愛想笑いを浮かべる。ただそれだけ。

 よくフィクションの世界では、空気読まずに突っ込んだり、正義感に燃えてる奴が主人公だったりするが、あれが上手くいってハッピーエンドを迎えられるのは、フィクションだからだ。世の中はそんなに甘くない。

 正義は別に今の世の中を否定したいわけではない。ただ、この世界の実情を理解し、平穏というトラブル少な目の生活を送りたいだけ。

 しかし、先ほども言ったが、世の中そんなに甘くない。

 悲しいことに、トラブルなんぞ起こってほしくないと思ってる奴のところに限ってトラブルはやってくる。

 そんなのは、平穏な日常が退屈だとか、ワクワクドキドキするような大冒険がしてみたいと思ってる方々の方に行けばいいのに。

 しかし、幸か不幸か(というか間違いなく不幸)そいつはやってきた。

 平穏第一主義の正義の元にやってきた。

 そいつは真っ黒でへんてこなマスクとマントを着けた、ゲームや漫画などに出てくる魔王だった。

 そう、正義の元にやってきたのは、おそらく魔王史上最も弱いであろうポンコツ魔王だったのである。

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