三百四十五話
(´・ω・`)さぁ、いよいよ発売日……ではなく、ゼノブレイド2黄金の国イーラの配信日です!
あまりにも圧倒的な剣技の冴えに、観客席で殺し合いに加担していた人間達ですら、言葉を失ってしまったかのような有り様だった。
今自分が応援していた人間が、今自分が狙っていた獲物が、勝利を祈っていた相手が、全て、物言わぬ骸と化したのだから。
「……あれが、ちーちゃんだって?」
「私と戦った時と比べて……明らかに強くなっているね」
「あの速さはヴィオさんに匹敵する程です。こんな短期間でここまで成長するなんてありえるのでしょうか……」
「いいえ。ですが……カイヴォンの見立てが正しければ彼女は解放者……」
「解放者は恵まれたステータスを持ち、そして通常よりも早く成長する……それに、早く成長するのに一番効率が良い方法も存在する」
かつて、俺はアーカムを殺しレベルを上げた。龍神を殺し、そしてナオ君と共に不死鳥を倒して到達した四〇一というレベルが、たった一人殺しただけで四〇二へと上がったのだ。
それは、恐らくその相手の経験を全て、根こそぎ奪ったからだろう。
恐らく彼女は、ノクスヘイムの封印を解く際、七星の魔力を与えられ強化された人間を何人も殺している。
故に、今の彼女のレベルは下手をすればレイスをも超えている可能性があるのだ。
「……やっぱり、ちーちゃんが解放者だったんだね」
「ああ、じゃなきゃあの強さに説明がつかない……あんな剣技、中々お目にかかれるものじゃないさ」
「む? あれくら私だって出来るよ? 今から乱入して――」
「対抗意識を燃やすんじゃありません」
「むいー」
ほっぺビヨヨンの刑――などとしながらも、俺の思考は目まぐるしく複数の解答、道を模索していた。
どうする、今すぐここであの解放者を止めるべきなのか? それとも――この試合を大人しく見届けるべきなのか? と。
今すぐあの剣士を止めれば、いよいよヴィオちゃんとその義兄との一騎打ちとなる。
だが、あえてあの剣士に勝ちを明け渡せば、そのままあの剣士は封印の拠点へと辿り着くはずだ。
大方、封印の場所についてはセリューの人間に聞いているのだろう。ノクスヘイムでもそうだったのだから。
「ダリア、どう見る」
「……予定を変更する程のメリットは見当たりません。それに、あの実力ならば恐らくまだヴィオには届かない。ここは静観し、決着後に身柄を確保するのが吉かと」
「……そうだな。分かった、このままヴィオちゃんの援護に回るぞみんな」
だがそれでも彼女の動きは常軌を逸している。
過去に戦ったレン君や、俺が鍛えたナオ君をも凌駕するその強さは、本当に平和な日本からやって来たのかと疑ってしまう程だった。
それは強さではなく……その在り方。在り方が強すぎるのだ。
「……簡単に人を殺せるものなのか……?」
次の標的はヴィオちゃんへと移ったようだが、その実力は拮抗、いや、僅かにヴィオちゃんに軍配が上がるようだ。
……きっと、君もその恵まれた力に頼り戦ってきたのだろう。だから、きっと君は死闘を知らない。
同じ実力を持つ相手と、命を懸けて戦ってきた経験の有無が、明暗を分けるのだ。
尤も、それは俺自身にも言える事なんだけど……な。
「っ! 二人とも危ない!」
だが次の瞬間、拳のラッシュと刀の連撃の応酬に叩きこまれる第三者の一撃。
義兄にして、領主候補筆頭、そして今現在俺の中で『もう許さねぇからなこの野郎』リスト筆頭の男が乱入、まとめて亡き者にしようと動き出した。
「よく防いだなあ!? なんで戻ってきやがったヴィオ! 出来損ないが、いっちょ前に俺を出し抜こうってか!?」
「アンタみたいなバカが上に立ったら、みんなが大変そうだと思ってね!」
「てめぇみたいな半端物は器じゃねぇよ! ここで大人しく負けを認めりゃ俺が使ってやるよ! てめぇにゃ利用価値が山ほどある!」
「冗談はその身体にしてくれない? なにそれ、ボロッボロじゃん? 誰にやられたの?」
「っ! うるせぇ、俺は今ここに立っている、それが全てだ!」
舌戦、いやただの言い争いか。因縁があるのか、互いの嫌悪感がこちらにまで伝わってくる。
だがそんな中、ある意味では無関係の剣士が、会話なんて知った事ではないとその刀を煌めかせる。
「ああ、もう! アンタなんなの!? 領主になりたいの!?」
「……いいえ。ですが目的の為、二人にはここで死んでもらいます」
「ああん? なんだ女がここに残ってんのかよ? 女奴隷が大それた夢でも抱いたか!?」
再びの開戦。男の猛烈な一撃はフィールドを穿ち、そしてヴィオちゃんの一撃を防ごうともせず身体で受ける。
やはりダメージはない様子で、そのまま周囲の敗退者の身体ともども強引に吹き飛ばす。
刀の斬撃も届かない。強烈な拳も致命には至らない。まさに、不死身と称されるに相応しい姿で君臨する男。
次第に、周囲の観客もその姿に未来の領主を見たのか、声援がさらに増していく。
「ちっ……完全に流れがあの男の物になったか」
「……今度はもっと念入りに殺そうか? 時間さえかければもっと強力な一撃を出せるけど」
「……どうしたものか」
三竦みと呼ぶにはバランスの悪すぎる展開。
そして、今度はその状況をヴィオちゃんが崩す。
「悪いけど、部外者には先に引っ込んでもらうよ」
「っ!」
「同感だ。てめぇにゃ場違いだ」
二人の猛攻をしのげる程、まだ彼女は熟練の域には達していないのか、次第に押し込まれていく。
そして、観客席から突き出た長槍が彼女へと向かい――
「――――な!」
遠くの景色が、まるで目の前で起きているようだった。
観客席から伸びた槍が布を切り裂きながら、彼女から布を剥ぎ取っていくその光景が、まるで目の前でスロー再生でもされているかのような、そんな不思議な現象を味わっていた。
破れ、現れる茶色の長い髪。そして――日本人特有の黒い瞳と黒い眉。
けれどもそれは関係なくて、ただ、俺は、自分でも気が付いた時にはもう――――
「ガアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」
「くっ!!!!! お兄さんどういうつもり!? 乱入なんて聞いていない!」
フィールド上に立ち、今まさに剣士を仕留めようと迫っていた二人を、全身全霊で弾き飛ばしていた。
男は反対の壁に埋まり、ヴィオちゃんも両腕を潰されながらもこちらを睨みつけている。
周囲の声が、ざわめきがようやく耳に届く。
「……この娘を傷つけさせる訳にはいかない」
「……何、これが昨日言っていた剣士って訳? そんなに重要人物なの?」
一瞬遅れて、壁から復活した男がこちらを睨みつけながら駆けてくる。
「なんだおめぇ? 最後の最後で飛び入りか? だったら今すぐ――」
「黙れ、消し炭にするぞ」
心がぐちゃぐちゃだ。頭もめちゃくちゃだ。怒りと困惑のまま、感情を発散するように男に向けた手から極大の炎が噴出される。
気が付けば、自分の衣服が変わっていた。感情のままに、俺はまたあの姿になっていたようだった。
「…………さすがに、今のお兄さんと敵対するつもりはないよ。それとも――」
義兄の惨状を見て、ヴィオちゃんも構えた拳を下ろす。
だがそれでも、いつものように不敵な笑みを浮かべながら彼女は言う。
「それとも、こう呼んだ方が良いかな? 魔王様」
「……君にそう呼ばれるとなんだかむずかゆいけど――――」
ふいに、身体が揺さぶられる。
一瞬遅れて訪れるのは、熱い、熱い、お湯でも注がれたような感覚。
身体が震え、それと同時に喉をせり上がって来る感覚に、一体なんなのだと、口を開こうとした。
「ガ……フ……グッ」
「え……お兄さん?」
視線だけを下に向けると、自分の胸から、恐ろしく美しい刃紋を持つ刀の切っ先が生えていた。
自覚と同時に訪れる猛烈な痛みと、呼吸と共にあふれ出る血に、全身から力が抜けていく。
おかしな感覚。痛みだけでなく、自分が壊れていくような、以前味わった死への旅路とも違う、なにか恐怖を覚える程の、禍々しい痛み。
「……魔王。なるほど、こうなる運命だったんですかね。探すまでもなかった、と」
背後から、聞き覚えがあると感じていた、どこか平坦な声がかけられる。
ああ、そうだ。そうだったのだ。まさかと、想像だにしなかったのだ。
彼女に迫る危険に、自分の身体が動いてしまった理由。それは――
「……なんで……お前なんだよ……」
薄れ行く意識の中、再び熱が心臓を穿つ。
引き抜かれたのだろう、その凶刃が。そして同時に、自身の身体に直接[生命力極限強化]を付与する。
……おかしい、傷の治りが遅い、どういう事だ。
「カイくん! 貴様ぁあああああああああああああ!!!!!!」
「……逃がしません。ここで朽ちなさい」
視線の先で、リュエとレイスの二人が武器を構えこちらに向かってくる姿が見える。
そしてダリアもまた、そんな二人を止めようと、焦燥にかられた様子で――
「っ! やめ……ろ!」
動く度に酷く痛む胸。それを気合いで押し込めながら、俺は――初めて愛する二人に全力で拳を上げる。
リュエの一撃をはじき返し、レイスの一撃を全力で消し去る。
「たとえ――! 二人でも! ――この娘に手を上げるのは許さない」
「っ! なんで! どうして! 待って、今すぐ回復するから!」
「……そんなに辛そうなのに、何故庇うのですか」
信じられない様子でこちらを凝視する二人。
そして、一瞬遅れてやって来たダリアが背後にいた彼女――チセを昏倒させ連れていく姿が見える。
……そうだよな、お前も会った事あるんだもんな。記憶に残ってるんだもんな。
「……ヴィオちゃん、悪いが俺は今すぐここから離れる。後の事は任せて良いか」
「……不戦勝扱いで私が領主……って訳にもいかないだろうけど、分かった。後で全部説明してもらうからね」
「悪い、本当に。腕の事も……」
「私の事よりそっちの傷、平気なの? 心臓を貫かれていたんだよ?」
「平気じゃない。死ぬほど痛い。けど死ななきゃ安いもんだ」
リュエの回復のお陰か、多少痛みは引いてきている。
あの刀、もしや特別な力でも宿っているのだろうか。
「リュエ、急いでここを離れる。レイスと二人で宿まで移動出来るかい?」
「……分かったよ」
「私達にも、説明してくださいね、必ず」
久方ぶりに、自分の羽を本来の用途に使う。
熱風を受けながら飛び上がり、そのまま空を滑空して都市の外へと向かい、そして小さな林の中に軟着陸を果たす。
その頃にはもう胸の痛みは引いており、先程よりも幾分マシになった思考で気持ちを整理する。
「……間違いない、あれは……チセだ」
『仁志田 知瀬』地球における俺の正真正銘の妹。
記憶にある姿より幾分大人になっているが、その声、顔、全てが合致する。
偶然ではない。纏う香りも、雰囲気も、そして――酒の好みまで同じだ。
何故、と。偶然のはずがない、と。あらゆる可能性と疑念が渦巻く。
「……まさか、俺を殺す為に、俺が手を出し辛い相手を選んだ……?」
かつて、ナオ君に『魔王を殺せ』と命じた存在。
この世界に解放者を呼び寄せる為の術を与えた存在。
世界をゲームとして縮小し、地球に明け渡した存在。
旧世界と呼ばれる時代、レイニー・リネアリスを封じたであろう存在。
そんな存在が、今まさに邪魔な存在である俺を消す為に、こんな手段に出たのだとしたら。
「……だからって……あんまりだろうが……俺の、妹だぞ?」
血を分けた兄妹が殺人を犯した。
大切な家族が、平和な世界に残してきた家族が、危険渦巻く世界に連れてこられた。
それも、全て俺の所為で。
「いいや、俺の所為じゃない。そのナニかの所為だ」
気合いを入れなおす。くじけかけた心に喝を入れ立ち上がる。
傷は癒えた。ならば今すぐにでも宿に戻らなければ。
きっとダリアはそこに連れてきてくれるはず。そしてリュエとレイスの二人も。
「……チセに俺の正体、教える訳にもいかねぇよな」
久しぶりに、口汚い言葉が出てしまいそうだ。
だから心の中で吐き出そう。『クソったれ』『クソゴミ』『ざけんなカス』と。
神だかなんだか知らんが、絶対に殺してやる、と。
「今戻った。思いのほか門で手こずってしまったよ」
「戻りましたか。外はさっきまで酷い有り様でしたよ。戦いの中断で不満が爆発したんでしょうね」
「ヴィオさんが残ったはずですが、それでも酷い騒ぎでした……無事だと良いのですが」
「……それより、話してくれるかい? ここで眠ってるちーちゃん。カイくんはこの子の事、知っているんだよね?」
宿に戻ると、三人とも張りつめた様子でこちらに語り掛けてきた。
とりわけリュエの表情が硬く、俺に『絶対に嘘は許さない』とでも言いたげな様子。
……初めて見る。これは明らかに怒りだ。俺に向けられた、大きな怒り。
「……あの時、カイくんが私達に向けた目……間違いなく本物の敵意が込められていた。ねぇ、そんなに解放者が大切なのかい? 同じ世界の出身だから、大切なのかい?」
「違う、そうじゃないんだ」
「じゃあ、どうしてなんだい? 私達は、カイくんの一番だと思っていたんだけれど」
「っ! 当たり前だ、二人はどんな時だって俺の一番で、大切な家族だ!」
つい、声を荒げてしまう。どこまで動揺しているんだ俺は。
「……布が、顔が露わになった瞬間でしたよね。カイさん、もしかして彼女と顔見知りなのですか?」
「それは……ああ、そうだよ。彼女を俺は知っている」
静かにレイスが尋ねる。そう、間違いなく俺は彼女を知っている。
そして、ダリアも知っているし、俺との関係を知っている。
「リュエ、こっちを向いて」
「……嫌だ」
「頼む、リュエ。こっちを見て欲しい」
たぶん、レイスの時ですら見せなかった感情が彼女の中で渦巻いている。
我がまま。独占欲。そんな感情で満たされているのかもしれない。
『自分こそがカイくんの一番だ』『レイスは私と同じだから、同じ一番でも良いんだ』
そんな彼女の一線を俺の行動が容易く乗り越えてしまったのだろう。
知らないはずの、ただ同じ世界が出身なだけの人間の為に、自分に敵意を向けた。
彼女にとっての事実はそれだけなのだ。だから――
「リュエ、こっちを見て。お願いだから」
「……全部、教えてくれるかい?」
「教える。レイスにも、君にも、教えるから」
そして俺は、二人にこの、今ベッドに横たわる女性が誰なのか、どんな関係なのか、その全てを打ち明けたのだった――
たまに、これが夢なのだと気づいたのにも関わらず、そのまま夢を見続ける事がある。
明晰夢、と言うものだろうか。私は自分ではどうする事も出来ない、けれども目の前で起きている出来事を、ただ静かに眺め続けていた。
「今さらなんで帰ってきたの!? 一番辛い時に、なにも知らないでいたくせにどうして!」
「……病院から職場に連絡があった」
「っ……どういう事?」
「知瀬。吉城は……母さんと連絡を取っていたんだよ。一週間後、母さんの誕生日に戻って来る予定だったんだ」
「ちっ……親父も知っていたのかよ」
これは昔の記憶だ。母さんが死んだ翌日、家を出ていった兄が突然十年ぶりに戻ってきた時の。
家族を心配させた兄。自由を求めて全ての責任を捨てて消えた兄。
身体を壊した母を顧みず、離れた地に就職していった兄。
けれども違った。ずっと連絡を入れていた事、そして稼いだお金の大半を家に入れていた事。何よりも、私の学費や、母の入院費も全て兄が払っていた事も。
家族を捨てたのだと思っていた。自分勝手な人間だと思っていた。
でも、全て間違いであった事を知った時の思い出。
「……こっちに戻る。もう向こうで学べる事の大半は学んだ。こっちで働く分には問題ないさ。それに蓄えもたっぷりあるしな」
「吉城……お前、それで良いのか?」
「親父こそいつまでもしょぼくれてんじゃねぇよ。葬儀の手配、まだだろうが。知瀬だって来年は大学を出て就職するんだ、今家がバタバタしてたら就職活動にも支障が出るだろ」
「ああ……だが……」
「家の事は俺がやる。少なくとも――飯の心配はしなくて済む。だから今は自分の出来る事をやれ。落ち着いたら俺も好きにさせてもらう。だから今は俺にやらせろ」
その日から少しして、兄は家に帰ってきた。
母を失った悲しみに暮れる暇すらない程目まぐるしく変わる生活に、私も父も悲しむのを忘れ、兄に引っ張られるように『母の居ない日常』に慣れていった。
それに――私と違って兄が作るごはんは凄く美味しかった。
私は一度兄に尋ねた。『再就職はしないの?』と。
その度に兄は『そのうちな。お前が就職したら考えるさ』と濁していた。
けれども――私が卒業をする前に、再び兄が消えた。
何故、今更こんな昔の事を夢に見たのだろうか。
達成感? もうすぐ戻れるから? 分からない、けれども私は確かに貫いたのだ。
私が元の世界に戻る為の条件――魔王の心臓を。
誰かの声が聞こえる。私は今眠っているのだと改めて思い出される。
そして――
「……元いた世界の妹……」
「……本当なんだ。間違いなくこいつは……仁志田知瀬という、俺の妹なんだよ」
「まさか……そんな偶然が……」
「いや、きっと偶然じゃない。何者かの思惑が絶対に隠れているはずだ」
「二人とも、どうかカイヴォンの気持ちも理解してください。二人をないがしろにする気持ちなんて彼にはない。ただ――貴女達と同じだけ、大切な相手だったんです」
「……未練なんて無いと思っていたんだ。でも……いざこの場に現れて、それで……」
全てを語った。大事な妹なんだと、リュエとレイスと比べても遜色のない、大切な人間なのだと。
まさか二人も俺の妹だと、関係者だとは夢にも思わなかったのだろう。
だがそれでも、俺の気持ちを、衝動を、あの行動の理由を理解してくれた。
ただそれだけが嬉しくて、同時に申し訳なくて。
「ん……う……」
「っ! みんな、今の話は秘密だ」
「分かったよ」
「……分かりました」
「念のため、拘束の魔術は使っておきます」
するとタイミングを見計らったように、チセがベッドで目を覚ましたのだった。
(´・ω・`)だいじょうぶ、ちゃんと明日も投稿するから……(たぶん