三百四十四話
(´・ω・`)はつばいまでもう少しだからどんどん更新するわよー
その日の夜。先程レイスが起こした騒ぎについて談笑していたところ、宿の人間から来客の知らせを受ける。
まぁそれが誰なのかは既に皆に説明済みなんですがね?
「やぁ、いらっしゃいヴィオちゃん。どうぞ遠慮せずに入ってくれ」
「さすが良い宿取ってるね? この辺りで一番高いところだよここ」
部屋の外の彼女を招き入れると、レイス、リュエがそれぞれ声をかける。
『久しぶりですね』と『元気だった?』と、だがそこに第三の声がかかった瞬間――
「ご無沙汰していますヴィオさん。一年ぶりですね」
「――――っは! 一瞬意識が飛んでた。え、ダリア、なんでこんなとこにいるの! お兄さんなんでこいつがここにいるの!?」
「俺の友達だから。ついでに今日説明した七星の封印について一緒に調べているからだよ」
「そういう訳です。いや驚きましたよ、まさか貴女が彼らと知り合いだったなんて」
聞けば、ヴィオちゃんがセミフィナル大陸の大会に出たきっかけが、ダリアとの戦いで敗れたからだとか。
自由騎士団の最上位まで上り詰めた彼女が、自分の腕を試す為に選んだ相手。
最初はシュンに勝負を挑もうとしたらしいのだが、遠征で出かけていた為、代わりにダリアがその挑戦を受けたという。
『術師なんて私に敵う訳がない』そう意気込んだ彼女だったが……。
「私の剣術程度で後れを取るようではシュンの相手は到底不可能ですからね。それに彼は加減を知らない。下手をすれば再起不能に追い込まれていました。貴女程の人を失うのはあまりにも惜しい」
「くっ……言い返したいけど負けた手前何も言えないよ」
「ちなみに俺はシュンについこの間勝ったぞ」
「ええええ! いや、確かにお兄さんならありえる話なんだろうけど……はあああ……私もまだまだだったんだなー」
そんな会話で、ここ最近張りつめていた空気が和らぐ。
色々話したい事があったのだろう。本来するべき話もせずに、彼女はこれまでの事を沢山語って聞かせてくれた。無論、それは俺達もだ。
「へぇ、アマミって自由騎士の暗部所属のだよね? 私も顔は見た事ないんだけど、一度戦ってみたいな」
「いやぁ……もしかしたら何回か顔をあわせているかもしれないぞ」
ほら、レイラの影武者をしていたって話だし。
「で、本題。明日の領主を決める試合について詳しく聞かせてくれないか?」
「あ、そうだった。んー……とりあえず出場選手とか、どんな戦いになるかの予想とか話せば良い?」
「それで頼む。現状詳しい相手の情報や領主の役目とか、何も知らないんだよ」
「領主の仕事なんて、領地の方針とか取り締まりだけだよ。基本的にここの連中は自由に振舞うんだ。だから『あまり調子こいてるとぶっ殺しにいくぞ』っていう抑止力もかねてるの」
「そりゃまた単純明快で……」
試合という話だが、もはや殺し合い、なんでもあり、乱闘のような物。
なので今更詳しく語る事もないと、彼女は試合で警戒すべき相手、今領主に最も近いであろう相手について語り出した。
「……一言で言うと化け物だよ。一応血に繋がりはあるけれど、あっちは純粋な獣人。フィジカル面では私が圧倒的に不利な相手なんだよね」
「ふむ。そこまで強いのか。勝算は?」
「分からない。最近隣の領地に遊びにいってたらしくて、戦ってるとこ見てないんだよね。ただ――アイツは特殊な魔導具を手に入れたらしくて、最近じゃ不死身なんて言われてるらしい」
「ほぉ、そんな魔導具を持ってるのか。欲しいな、それ」
こちらの興味を刺激するその情報に一人ワクワクしていると、ダリアが神妙な様子で語り出した。
「……以前、この領地で消えた人間の中に、そういった魔導具を持たされた者がいました。護身の為持たされた我が国の宝具だったのですが、ついぞ見つかりませんでした」
「つまり、その道具である可能性があると?」
「……もしそうだとすると、かなり厄介な事になってしまいます」
「なになに!? どんな魔導具なんだい!? 不死身だって!?」
と、ここで興奮した様子でリュエが割り込んでくる。ダリアが潰れているぞ、かわいそうなのでどいてあげなさい。
「不死身……という訳ではありません。回復力が優れているという訳でもないのですが、ただそうですね、カイヴォンなら分かると思いますが『ダメージの免疫』が出来るんです」
「めんえき? なんだいそれは」
「耐性みたいな物だよ。ただ……ほぼ無効化してしまうって事なのか? 一度受けた攻撃は」
「そんなところです。一度受けた場所、傷のつき方に対して膨大な耐性を得るのです。だから、それを身に着けて死闘を繰り広げる程、装備者は絶対的な守りを手に入れていく、と」
「なーんでそんな物装備した人間がそれを奪われたりしたのかねぇ」
「……宝具ですからね、普段は誰も身に着けていないのです。貸し出した相手も、そこまで入念にダメージを学習させていなかったのでしょう」
「宝の持ち腐れとはまさにこの事だよねー。あーあ、ダリアの国のせいで私は苦労するなー」
「ぐ……!」
ここぞとばかりにダリアをいじめるヴィオちゃんであった。
「へぇー……随分面白い術式だね? でもそれって身に着けた人間がそもそも丈夫だったり、回復手段を持っていないとそこまで有用じゃないんじゃないかな?」
「……リュエなら、その装備を十全に生かせる事も出来ると思いませんか?」
「そりゃあ、私の回復魔法と魔力があれば――ダリア、その魔導具を作ったのは誰だい?」
ふいに、リュエの声が低くなる。
「察しの通り、フェンネルですよ。恐らく、貴女のような人間が使う事を想定して生み出したのでしょうね」
「なるほど……いつか私にプレゼントするつもり……とかではないだろうね」
「恐らくは。間違いなく、彼は私やリュエのような力を得ようとしていた。きっとその時の為に試作していたのでしょう」
「……本当、厄介な事ばかり引き起こす子だね……」
神妙な様子で、まるで疲れ切ってしまったかのようにリュエがそう締めくくる。
するとその時、鼻孔をくすぐる良い香りが室内に立ち込める。
振り返ると、レイスが紅茶を入れてくれているところだった。
「一度休憩しましょう。紅茶、ちょっと変わったブレンドをしてみましたので」
「賛成! いやー最近絶叫したりなんだで喉痛かったんだよねぇ」
「ヴィオちゃんどんだけバーサーカーなの? 静かに戦いましょう」
「いやぁ威圧したりしないと舐められちゃうんだよね? という訳で頂きます」
淹れられたのは、どこかナッツの香りが漂う琥珀色の液体。
ふむ……実に良い香りだ。リキュールでも入れたのだろうか。
「ん、美味しいですね……フレーバーティーを混ぜたのですか?」
「はい。以前ミササギで購入したものなんですよ」
深夜が近い中のティータイム。そうだな、これを飲み終えたら、最後に明日の戦術について話して解散しておくとしようか。
が、結局戦術もなにもない、ただ俺達が見て、邪魔そうな外野が居たら止める、それだけで良いという話になったのだった。
確かに戦いを楽しみたい彼女からすれば、下手に俺達が手助けするよりも、邪魔な外野を抑えていた方が都合も良い、か。
「では、明日は私とレイスが活躍するね! 遠距離攻撃ならまかせておくれ」
「そうですね。ではカイさんとダリアさんは私達を守る形がベストでしょうか?」
「そうだね。誰一人邪魔はさせないよ」
「私は二人に魔力を供給しましょうか。再生術で周囲の魔力を集めておきます」
「頼んでおいてあれだけどさ、私たぶん凄く恵まれてるんだよね? なんだか申し訳なくなってきたなぁ明日の対戦相手達に」
『明日の対戦相手』という彼女の言葉に、ふと思い出した事があった。
昨日の一件、姿を隠した剣士についてだ。
解放者の可能性を疑ったのだが、カクテルの名前だけで断じるのは少々軽率だと黙っていたのだが、あの腕前だ、もしかしたらヴィオちゃんに心当たりがあるかもしれない。
「なぁ、若い女の子で凄腕の剣士を知らないか? なんでも最近密かに知れ渡っているって話だけれど」
「若い女? 私こっちに戻ってからまだ日が浅いからなー……種族は?」
「不明。ただ、もしかしたらエルフの可能性もあるな」
一瞬、彼女からキンモクセイの香りがした。
あれは、エルフ特有の花の香りなのではないか? というのが俺の推論なのだが。
「カイヴォン、それはなんの話ですか?」
「実は昨日、帰って来る前に酒場でひと悶着あったんだよ」
細かい部分をかいつまみながら、俺が出会った剣士の話をする。
カクテルの名前については、断定出来ないが可能性はある、との事。
「エルフの可能性もある、ですか。リュエとレイスが言っていたのはヒューマンの女性だったはずですが」
「ほら、エルフって花の香りがするだろう? お前だってそうだし、リュエだってそうだ。その子からもキンモクセイの香りがしたんだよ。まぁ香水の可能性もあるが」
それを言った瞬間、リュエとダリアが同時に顔を逸らした。いや俺が悪かった。女性の身体の匂いの話題なんて出すべきじゃなかったか。
「あれは……まぁ確かにエルフ特有ですね。一種のフェロモンですが……キンモクセイですか」
「私もそんなに匂いがするのかい? ちゃんとお風呂にも入っているのになぁ、あまり汚れていなくても」
「ふーん……エルフの剣士ねぇ? エルフって術師が圧倒的に多いから、もしエルフの剣士ならすぐに話題になっていたと思うけどね? ほら、例のアマミって子だってそれで有名になったんだし」
「そこまで有名だったのかアマミは……まぁ、心当たりがないなら良いんだ」
あの時、顔を確認出来ていれば日本人か否かくらいは判別出来たんだがなぁ……。
いや、もう一つ情報があったじゃないか。あの時、彼女の髪色が一瞬見えた。
そしてそれは……リュエとレイスが語っていた『ちーちゃん』と呼ばれていた子の特徴とも一致している。
「ところで、よくキンモクセイの香りと分かりましたね。花に詳しいというイメージがまったく湧かないのですが」
「確かにそれについてはお前さんの方が詳しいだろうな。たまたまだよ、俺の妹がよくキンモクセイの香水をつけていたんだ」
「なるほど、それでですか。そういえば記憶の中にそんな情報がありますね」
もし、あれが解放者ならば、今回の領主の座をかけた試合になんらかの形で関わっていてもおかしくない……か。
一応、留意しておくべきだな。
翌朝。領主を決める一大イベントだというのに、大通りが人であふれているなんて事はなく、それは闘技場に到着しても変わらなかった。
それでも、観戦席はすべて埋まっていたわけだが。
ちなみに俺達は昨日ヴィオちゃんのお陰で手に入れることが出来たフリーパス券で無事にVIP席に通されました。
「窓全部開けちゃおうか。じゃないと援護が出来ないし」
「そうですね。それにしても……観客というよりは戦闘員といった風貌の方ばかりですね」
「ああ、なんか飛び入り参加すら許されているらしいから、漁夫の利を狙ってる人間も多いって話だよ」
「……愚かですよ、本当に。いくらこういうやり方で決めたとはいえ、領主として国の中枢に関わる責務を背負うという事を理解していないのでしょう」
開会の挨拶なんて物は当然ない。
フィールド上には既に多くの腕自慢達が自分の武器を構え、互いにけん制しあっている状態だった。
観客席に目を向ければ、最前列にいる男達が長槍を手に近くに来た人間を突き刺そうと構えており、その他にも弓を構えている人間や杖持った術師風の一団まで、まさしく混沌とした様相を見せている。
そして――
「来た、ヴィオちゃんだ」
「おー! みんな道を開けているね! やっぱり喧嘩を売る相手を見極める程度にはみんな戦い慣れているみたいだね」
「彼女の殺気や気迫は本物ですからね……彼女と戦った時の事を思い出すだけでも、背筋が寒くなる程です」
領主候補として名高い彼女の登場に場が荒れる。
するとその時、血の気が多い人間達が一斉に彼女に向かい弓を放ち始めたのだ。
こちらが何かする間も無く飛来する無数の矢。しかし、それらが彼女の身を傷つけるなんて安易な結果は当然のように存在せず、見事に彼女の籠手に弾かれたそれらが、周囲の人間の手足を貫いていた。
「……俺達が協力する必要なんてなかったんじゃないか?」
「ふふ、さすがです。私の魔弓すら凌いだのですから当然といえば当然ですよ」
「ひゅーやるねぇヴィオちゃん! 今のでもう完全に戦いが始まったみたいだね、あっちこっちで脱落者が出始めているよ」
「参加した人間は全てが終わるまでフィールドから出られないようですね。見た限りですが既に七名、死んでしまっています」
確かに、これまで俺が見てきた対人戦とはまったく異なる、非道ともいえる戦いがくり広げられていた。
迫る刃を、関係のない人間の手を引き、その身体を以って防ぐ男や、接戦を繰り広げている中、背後の客席から飛び出した槍に頭を貫かれる男。
正々堂々なんて言葉は彼らの中には存在せず、ただ殺し合い、生き残る事だけに全てをかけた、まさに人が理性を失い、本能と野生だけで血を流しあう、一種の地獄がそこに出来上がっていた。
「……なるほど、あれがヴィオちゃんの義理の兄かね。確かに強そうだ」
そしてそんな地獄の中でなお、周囲に恐れられるように距離を置かれた一人の男が目に入る。
筋骨隆々。全身くまなく傷跡が刻まれた、赤茶色の髪を逆立てた大男。
耳の部分からはもみあげとよく似た垂れた耳が存在しているあたり、あれは犬かなにかの獣人なのだろう。
するとその時、俺の視線を追うようにしていたリュエとレイスが、同時に『あっ』と声を上げた。
「……偶然っていうのかな……驚いたね、レイス」
「は、はい……なるほど、道理であの強さ……」
「ん? 二人ともアイツを知っているのかい?」
「え、ええ、実は――」
すると二人は、あの大男にノクスヘイムで絡まれた時の話をしてくれた。
……正直、胸糞が悪くて今すぐにでもあの中心に飛び込みたくなる程の内容だ。
何故、すぐに教えてくれなかったのか、それを二人問いただす。
「だってカイくん、そんな事知ったら川ごと消滅させちゃうじゃないか」
「わ、私も無事だったので、街の産業に関わる場所を壊すのは避けたいと……」
「……否定出来ない自分が憎たらしい」
間違いなく川底全部調べつくす為に水を消し飛ばしていたと思います。
ならば、今すぐその時の恨みを晴らすべきだと、レイスにヤツを狙うように提案する。
「もちろんそのつもりです。全力で放ってみるつもりですよ」
「ちょっと待ってください!」
「なんだダリア。止めてくれるな、あれは殺しておくべき相手だろう」
「……今の話が確かなら、あの男は既にリュエの魔導に対する耐性を得ているはず……つまり、生半可な魔力攻撃で傷をつけるのは不可能なはずです……」
言われてきがつく。確かにリュエの魔導を受け全身血だるまになったと聞いたが、今のあいつは至って健康、ぴんぴんしているように見える。
なら、ここに更にレイスの攻撃を加え耐えられてしまったら……下手な遠距離攻撃も全て防がれるようになってしまうのではないだろうか?
「俺が気弾でも飛ばすか?」
「……止めておきましょう。ヴィオが正面から叩きのめす事を信じて今は援護に徹するべきです。カイヴォンが手を出すのは最後の最後にしましょう。悪目立ちしてしまいますから」
「了解。んじゃ、とりあえずこっちの席に入ろうとしてる連中を吹っ飛ばしてくるかね」
窓を開けている所為で、こちらの部屋に入ろうとしてくる男達の姿がチラホラ見受けられる。という訳で気弾を飛ばして掃除しておきましょう。
ほらほら、入れるもんなら入ってみろ。腕の一本二本はなくなると思いなされ。
「有象無象がどんどん死んでいくな。やっぱり考えなしに参加してる人間ばかりなのかね」
「……そのようですね。ただ、ヴィオが言っていたように何名かは本格的に領主の座を狙っているのでしょう。だいぶ絞り込まれてきたみたいです」
ダリアが言うように、闘技場の隅に死体が積み上げられていく中、それを築き上げた人間達が今も互いにけん制しながら、力の差を未だ理解していない人間を処理していた。
ヴィオちゃんとその義理の兄である大男。
そしてセリューから来たと思われる、翼を広げた騎士。
その他にもひとかどの人物と思われる人間が数名生き残っている。
だが、そんな生き残り達を更に分別するのが、周囲からの攻撃だった。
恐らく、攻撃を加えている人間はそれぞれの生き残りの仲間なのだろう。
そうした外部の協力を得られていない人間が、一人、また一人と脱落していく。
中でも、セリューの騎士の援護であろう術師の集団の動きが目覚ましく、観客席にいる他の人間達ですら、恐れをなして近づけないでいる状態だ。
「ふむん。じゃああれは私が抑えておこうか」
「頼めるかい?」
「お安い御用さ。じゃあ……“フォビドン・ディストピア”」
「あ……そういえばリュエは聖騎士でしたね……なんとえげつない」
リュエさんが発動したのは『空間指定型の魔術、魔法、魔導の発動禁止空間の生成』でございます。
状態異常とは違い、その場にいる限り発動し続けるので……仕組みをしらない人間にとっては防ぎようがない、そして治す方法もない、まさしく禁断の魔導だ。
あー……考えてみればリュエは普段氷関係の魔導ばかり使っているけど、その気になれば聖騎士固有の技すら発動できるんでしたね……。
「ふふ、見てごらんカイくん。みんな突然魔法が打てなくなって慌てているよ」
「ああ、これであの翼の騎士も同じ条件になったって訳だ」
「ですが、今見た限りでは単独でもかなりの戦闘力を持っているように見えますね……私でも苦戦しそうです」
「……いっそヴィオちゃんに対龍族のアビリティ付与でもするか……?」
そんな考えが脳裏を過ったその時、一筋の光が闘技場を縦横無尽に奔る。
何事かと口を開きかけたその瞬間、それは起こった。
「んな!? 殆どの参加者が……」
「っ! ダークホースの到来、ですか」
「いや違うよ! あれは……」
「ええ、間違いありません……彼女は……」
数瞬遅れて咲き誇るのは、闘技場を埋めんばかりの鮮血の花。
今しがた注目していた翼の騎士ですら、その両翼を失い地面にはいつくばっていた。
「……マジかよ、残りはヴィオちゃんとその兄貴と……あの子だけだと」
ローブ……いや、ぼろ布を纏ったその剣士が、戦況を一瞬でひっくり返していた。
間違いない、あれは先日俺が出会った、花の香りの暗殺者だ。
だが――リュエとレイスが言う。彼女こそが『ミササギで出会った剣士だ』と。
(´・ω・`)こんかいの宣伝料理はレイラが作ったランチボックスにする予定です